2023年1月29日日曜日

Flying V Again Vol.7_Ken Smithポリッシュ

FCGRポリッシュでFlying Vを磨いたが、追加で KEN SMITH / PRO FORMULA POLISHを買ってきた。理由は単純で、FCGRポリッシュはコンパウンドが入っているので、綺麗に拭き取らないとコンパウンドの粉が残るんですよ。乾きも早いので小面積ずつ施工しなければならない。

買ってきたKEN SMITH / PRO FORMULA POLISHは扱いが簡単で、クロスで塗って汚れが落ちたら別のクロスで乾拭きすればOK。多少大きめの面積で作業しても大丈夫。金属パーツにも楽に使えるので、日常のメンテナンスには最適です。Gibson Flying Vを弾いた後、手で触ったところの汚れはベタツキの元なので、それをサッと拭くのに重宝しますね。クロスはダイソーの「マイクロファイバーふきん3枚組」を使ってます。これが丁度良いサイズだし、3枚組100円なので使い捨てしやすいです。手持ちギターを手当たり次第にKen Smithポリッシュで磨きました。表面がツルツルになってギタースタンドですら滑るようになりました。座って弾くときに、ギターの形によっては滑りが良すぎるかもと思うくらいです。

とりあえず、コレ1本で何年使えるか分からないですから、多少高くても良いもの便利なものを買った方が良いと思います。Ken Smithのポリッシュは間違いなくオススメです。表面を一皮むきたい時は私はFCGRポリッシュを買っちゃったので使いますが、磨きだけならTURTLE WAXの白でも良いんじゃないでしょうかね。一本で一生分だと思えばギター専用品が1本あれば安心かもしれません。

【Pacifica 721DH】
Pacifica 721DHはボディ表面に木目があしらってありますが、これは薄膜状に印刷されたものを貼り付けてラッカー系クリア?らしきものを吹いているような構造です。木目調が剝がれてきていて特にヘッドは見るも無残。これ以上ヘッドの塗装?が剥がれないよう、ヘッドのパーツを全て外し、浮いてるところをタイトボンドで貼り付けし、ポリッシュしました。ボロはボロでも手入れされているボロという雰囲気になりました。良い感じ。

【Elixer】
ギター改良が概ね完了したのでElixerのコーティング弦を使い始めてみた。Gibson Flying VはNANOWEBの09-42、Pacifica 721DHはOPTIWEBの09-42にした。比較的弾くことが多いTokai Silverstarは在庫のダダリオから消費していこう。
NANOWEBを弾いてみた感じ、テンション感は今まで使っていたダダリオと変化はありませんが、弦の滑りが良く、音もブライトに感じます。週末に2〜3時間程度弾くだけなのにエレキギターが3本あるので、長寿命な弦というのは大人の趣味向きですね。

【ナット】
Gibson Flying Vは4弦解放時にバズる時がある。微妙な反りなので貼る弦のゲージにもよるし、滅多に4弦解放は使わないのであまり気になっていないのだが、ナット交換も視野に入れなければいけないかな。一応、graphtech TUSQ PQ-6010-00を買ってきておいた。バズりが気になったら交換しようと思うが、Gibsonってナット溝がストレートで良いのかな?ネット画像は、だいたいストレートなんだよな...

2023年1月24日火曜日

RedmiNote11 その6

Redmi Note 11にAndroid 12の更新が降ってきていた。OSバージョンはMIUI Global 13.0.6。ほんの少しUIが変わったなぁとは思っていたんだが、Android 11から12に変わっているとまでは気づきませんでした。メジャーアップデートなんだと分かるよう、お知らせして欲しかったなぁ。

バタバタしていてスマホに構っている暇がなく今まで気づかなかったのだが、頻繁にモバイルネットワーク(SIM通信)が切れる。切れたら、機内モードをON,OFFするとモバイルネットワークは復帰するが、やっぱり切れやすい。Xiaomiで検索して、出てきた対策は以下だった。

設定 - 接続と共有 - WiFiとモバイルネットワークとBluetooth - 設定をリセット

私の場合はこれで復活した。端末情報の一部をリセットしたので、一部アプリはログイン情報再入力が必要、Bluetooth機器は再登録が必要、WiFi接続も再設定が必要だった。

そして朗報。私のBluetoothイヤホン JBL Live Free 2 TWSが、AACコーデックで繫がるようになりました。SBCコーデックより遅延がマシになると良いですね。
ちなみに、Bluetooth機器接続の▲を押したら「ペア設定したBluetoothデバイス」の設定があって、その一番下に「AAC」の項目スイッチが増えてました。説明は「高音質のオーディオ体験を提供する」。接続しなおしたらBluetooth接続にAAC表示が出たので無事切り替わったようです。遅延は若干マシになったような気がしないでもないが、音質はSBCで使っている時も悪くなかったので、トータルで違いはよく分かりません。

2023年1月18日水曜日

iPhone7バッテリー死亡

 メインスマホのiPhone7は最終iOS15.7.2にアップデート済み。最近、バッテリー残量が突如1%になる事があったが、再起動すれば残量表示が復活するんで、なんだこれ?と思いつつ使っていました。iOSを15.7になってから発症したような気がする...と言っている間に、何度再起動しても直ぐに1%になっちゃうようになりました。バッテリーは最大容量の84%って表示だから、これを信じるなら未だ戦えるバッテリーなんだがなぁ。ちょっと調べてみた。

・バッテリー負荷が大きいと1%になることがある
・「バッテリー充電の最適化」をOFFにすると良いかも
・バッテリーの劣化が懸念されるならバッテリー交換がオススメ

「バッテリー充電の最適化」をOFFにしてたら普通に動いたと喜んだのも束の間、1時間ほど経ったら再び1%になっていた。そこから再起動せず満充電にしてみたら普通に使えるようになったっぽい。1日以上経って残量70%くらいまでは少しづつ減っていたようだが、そこからガクッと下がって今朝は1%のまま待ち受け・通話できている状態。バッテリー残量メーターが狂いまくっているようなので古の対処方法「画面が消えるまで動画再生させ概ね完全放電させてから再度満充電」をやってみたが、残量1%のまま最大輝度で動画再生させたら1時間以上経過したので、面倒になってやめた。

劣化が確定しているバッテリーに拘るのはコスパが悪いので、近くのiPhone修理屋スマQに電話予約を入れバッテリー交換してもらった。店舗往復含め昼休み中に完結して4400円。バッテリー交換でスマホを開いたら日常生活防水はダメになると思っていたが、防水OKとのことでした。
お店の帰り際に
・「バッテリー充電の最適化」はONの方が良い
・とりあえず60%まで充電しておいたが満充電にしてから使ってほしい
・使っていくうちにバッテリーの持ちが良くなるはず
って言われた。

初回充電をさっさと済ませたかったので「バッテリー充電の最適化」OFFで一度満充電にしてから「バッテリー充電の最適化」ONで常用することにした。初期不良対応は1週間らしいので、バッテリーの具合を気にかけながら使っているが、今のところ完全復活っぽいです。

バッテリー残量表示1%病を同僚に話したら、同僚もiPhone7を使っていて同じように1%病だった。なんだ、俺だけじゃなかったんかいw

2023年1月16日月曜日

Flying V Again Vol.6_FCGRポリッシュ

 だいたい出来上がったFlying Vですが、まぁ良いカンジです。ですが、弾いていたらネックがベタベタするんですよねぇ。ボディも少々ザラザラなんですよ。調べたら、劣化したラッカー塗装のせいみたいです。汚れ落としとしてオレンジオイル等で拭いても、それだけじゃダメみたいです。検索したら、Ken Smithのポリッシャーはボディメンテナンスの定番らしいので買おうかなと考えたんだけど、これじゃネックがベタベタするのは解消できないらしい。で、見つけたポリッシャーが以下。

FREEDOM CUSTOM GUITAR RESEARCH
GLOSSING POLISH
https://global.fcgrtokyo.com/ja/elements,care-products.glossing-polish.html

早速買ってきて試してみた。ベタベタは取れましたが、結構大変でした。乾くのが早いので、小面積に塗って擦って乾拭きというサイクルが必要です。結局、超微粒子コンパウンドで表面の劣化したラッカー塗装を研磨するんで、しっかり擦らなければなりませんでした。磨きに使った布は、古いTシャツをカットしたものです。マイクロファイバーの布も買ってきたんですが、乾拭きには良いけど擦るのにはTシャツの方が良さそう。で、ネックだけで30分くらいかかった。ボディに至っては面積も広いので、パーツを外して硬いスポンジ?みたいなヤスリがけ用のヤツにTシャツを巻いて、ポリッシャーを付けて磨きました。ボディ磨きは2時間くらいかかった。それにしても傷だらけのボディですねぇ。何となく、1500番以上の耐水ペーパーで一皮剥いてからポリッシュした方が良さそうでしたが、ちょっと怖かったのでポリッシュだけで妥協することにした。綺麗さも妥協。磨きついで指板もオレンジオイルでクリーニングした。

磨いたついでに、積み残していたフロントピックアップエスカッションの削り込みを最終段階まで行いました。これ以上は削れないので、これが完成形。完成形に至ったので弦をエリクサーに交換して作業完了。手持ちの009-042にしました。Flying Vを弄りだしてから試し弾きを何時間もやったけど、低音弦が046セットだと太さに違和感があるんだよね。鳴りも問題無いし、調整の甲斐あって無駄な力も不要なので弾き心地も問題ないし、何より左手指先感覚で弦の太さに違和感が無いのが良いね。今後はストラト系ロングスケールもFlying Vのミドルスケールも009-042で統一することにした。

私のFlying Vは、使い込まれ打痕も多いが少し発色が良くなり気持ちいいギターになった。2時間くらい弾いたら人間の油で少し曇りだしてきたので、やっぱり手軽に拭けるらしいKEN SMITH / PRO FORMULA POLISHも買ってこよう。
試奏をしていて思いついた。レスポール系2ハムサウンドといえば私の好きなBostonのAmandaの音が出ないかなぁと思った。合っているのか分からないが、フロント・リアのミックスで良いカンジの音が出て、ちょっと楽しくなった。





2023年1月4日水曜日

Flying V Again Vol.5_ピックガード加工と500Tに戻す

DiMarzio Super Distortionを搭載し、調整の甲斐あってそれなりに鳴るようになったんだけど、どうしてもブリッジミュート時のボゾボゾ音が気になる。また、ほかのギターと音が違いすぎて同じエフェクターセッティングだと少々ツライと感じた。なので、またGibson 500Tに戻すことにした。

あと、気になった点がいくつかある。
1.6弦で強いピッキング時にフロントエスカッションに弦が当たりアタック時にペコって音が気になった。
2.エスカッションを付けているのにピックガードのネジ穴が残っていてピックアップ調整ネジがエスカッションからフリーな状態じゃなく引っかかりがあるのが納得いかなかった。
3.ピックアップのスプリングが緩い気がするし、ピックアップ調整ネジが頭ナメ気味なのと若干ネジに曲がりもあるのが気になった。
4.配線を何度も弄ったせいで少々ハンダが良くないので、綺麗にハンダしなおしてヌケを良くしたい。

というわけで、もう何度バラして組みなおしてを繰り返したか分からないが、今気になるところを最低限納得いくまで加工し、当面弄らないですむようにした。ピックアップ調整ネジ(インチ)は新品手持ちであったし、スプリングも硬いのが前後ピックアップ分あった。あと、ピックガードのピックアップ固定ネジ穴周辺をドリルにヤスリをつけて概ね削り落としデザインカッターで微調整した。フロントエスカッションも少し削って下げた。

今回まで弄って、買った時から見た目は何も変わってないけど、ほぼほぼ全部調整しまくった。前オーナーがやろうとしていた姿を完成形に近づけた感じかな。相当弾きやすくなったし、配線を全て見直し無駄を省いたらノイズも減ったし、トータルで音も良くなった。エスカッション加工・ピックガード加工・ピックアップ固定用スプリング・ネジ交換は確実に音ヌケに寄与している気がする。

数時間弾いてみて、取り急ぎ困っていない部分なんだけど、完璧じゃないと感じた部分がある。現状セッティングで問題は無いんだけど、フロントもリアもピックアップを下げ側に余裕がないし、フロントピックアップがエスカッションに陥没しているのを少しでも解消したいので、フロントエスカッションを0.5mmくらい、リアエスカッションを1.0mmくらい更に薄くしたいが、弦とピックアップの角度とかフロントエスカッション固定ネジのネジ山が切ってない部分をどうするかとかを考えると、完璧は難しいかもしれないなぁ。
見た目を崩さない範囲で調整となると現状が妥協点かも。まぁ、いい加減、弾くことを楽しもう。

2023年1月1日日曜日

Flying V Again Vol.4_ Gibson Flying V製造年

私のFlying Vの製造年だが、95だったか96だったか忘れるので、いい機会なのでメモっておこう。

Gibson Flying Vヘッド裏製造番号:92XX57XX
→1995年2XX日目、ナッシュビル工場製

【読み方抜粋】
・ギブソンの8桁のシリアルナンバー表記は以下のように読み取ることができます。(年日日日年番番番)
・2桁目から4桁目の日日日の数字でその年の何日目に製造したかを知ることができます。
1977年から1989年までは001から始まるナンバーと500から始まるナンバーが存在します。
・下3桁が001~499のシリアルナンバーの個体は、カラマズー工場製
・下3桁が500~999のシリアルナンバーの個体はナッシュビル工場製
ただし、1984年にカラマズー工場の廃止により、001~499のシリアルはしばらく使われていません。
その後1989年にモンタナ州ボーズマンにモンタナ工場でギブソンギターの製造がはじまり、8桁シリアルナンバーの下3桁製造番号のルールが若干変更されます。
・下3桁が001~299のシリアルナンバーの個体は、モンタナ工場製
・下3桁が300~999のシリアルナンバーの個体はナッシュビル工場製

【読み方】
https://naru-gakki.com/gibson_8digit_serial/


すでに28年前のVだったようだ。あれ?、我が家にある3本のエレキギターって、どれもこれも、この年代から以前のものしか無いぞ。それなりに年数が経っているんで木も落ち着いて良い感じだと思うが、新しいギターが欲しい気があまりしないのは何故だろう。むしろジャンクなギターの方が気になるから病かな。買わなくて後悔したのは、Steve Vai仕様の廉価版が2018年に売られた時に買わなかったことくらいかなw

Flying V Again Vol.3_ピックアップ

前回、ブリッジ調整がうまくいったのですが、勢い余ってピックアップも交換してしまいました。以前も一度、DiMarzio Super Distortionをリアに積んでみたけどイマイチだったんで純正ピックアップに戻していたんですよね...というわけで副題...

Gibson FlyingVセッティングに下手こいてた第三弾
 【DiMarzio Super Distortionを搭載したら新たな沼があった件について】

【Gibson 500TとDiMarzio Super Distortion】
リアピックアップの500Tは非常にパワフルで伸びのあるサウンドだがモダンな印象なので、懐古趣味だと言われるかもしれないがDiMarzio Super Distortion(80年代の三角足、自分で4芯化改造したのに一度もタップしたことが無いw)を再びリアに搭載してみた。Flying VとSuper Distortionの組合せで80年代HR/HMに似合う良い音が出たらカッコイイはずw
このピックアップは若い頃に使っていたモノなので慣れ親しんだ音なんだが、500T搭載時に比べて1弦ハイフレットのサスティーンが落ち、ピッキング時にペチペチした音が目立って、なんか芯が無い。

このSuper Distortionはリア用幅広ピックアップが世に出る前の幅の狭いハムなので、1弦側ポールピースのエッジにほぼ弦がかからない状態になってしまったのが悪いんじゃないかと思う。ピックアップの足を少し曲げて可能な範囲で調整したら少しマシになったけど、500T搭載時の1弦リードサウンドの伸びを実現するには全然及ばなかった。
ポールピースと弦のズレは気にしないことにしてる人が多いけど、その位置によって音は変わってくるようです。
http://hamanako-kankou.com/electric_guitar/index.html

【サドル溝の調整】
最終手段に入ることにした。どうもサドル溝にズレがあったので、溝を彫り直すことにした。テールピース側からナット方向に眺め各弦が直線になる位置にサドル溝を掘りなおした。結果的に、1弦1mm、2弦0.5mm、5弦6弦0.5mm、内側(3,4弦側に寄せて)にズラした。ダイヤモンドヤスリがチタンサドルに負け、思ってたよりシャープな溝にはならなかったが実用上問題なさそう。弦がポールピースにかかるようになったし、弦間も揃ったし、1,6弦も弦落ちしにくい仕様になったし、それなりに正解だと思う。ただし、サドル溝はサドル中央でなければならない宗派だとイヤだろうね。
最も懸念してた出音もコシが出たので、ポールピースから外れて音が細いと感じたのは気のせいじゃなかったようです。今回改造ついでに、気になっていた弦とピックアップの傾きがあってないエスカッションは、見た目がおかしくならない範囲で削って調整しました。あとは使い込んでみて調整かな。

【ポット移動】
弾きこんでいくとノブやポットの純正位置にも慣れてはきたんだけど、使い込めば使い込むほどリアボリュームが一番遠い位置ってイジメなのかなと思った。そこで、リアボリュームとトーンのポット位置を交換してみた。少しは近くなったので、曲が終わった瞬間に頻繁に弄るリアボリュームへのアクセスが改善された。これで改善は終了かなと思う。誰も気づかない範囲で改良出来たのは良いことなんじゃないかなと思うし、それに合わせて配線も最適化させた。配線図は以下を使用した。
https://www.seymourduncan.com/images/wiring-diagrams/2H_3G_2V_1T.jpg

ちなみにハーフトーン時に前後ピックアップバランスをフルに使えるようにする改造も試したし、ボリュームポットをCTSに替えてみるテストもしてみたけど、結局一周回ってデフォに戻した感じですかね。

 

【V完成】
やっとSuper Distortion搭載しつつガチで使えるVが出来た。出来上がったFlying Vは、立って弾いたら手持ちのギターの中で一番ラクなギターになった。009-046ゲージでミドルスケールは指の負担も少ないし、ピッキング位置も体の真ん中に来るし、今後は使う機会が増えそうだ。座って弾くのも慣れてしまえば琵琶法師スタイルも普通のことになるんだよ。

Super Distortionは、ブリッジミュートしてる右手と弦のこすれる音とかのノイズが目立つピックアップなんで、相変わらずクリアなリードサウンドを出しにくいピックアップではあるが、その癖を乗りこなすのが楽しくも懐かしい。昔と違うのは、適切なピックアップ高さにしつつポールピース調整もしているので、生音も使える音になりました。

ボリュームとトーンを弄れば、それなりな音が出せるようになったが、癖が強いピックアップなので優等生を目指すなら純正500Tの方が良いのは言うまでもない。優等生を目指すとどのギターも同じ音に寄っていっちゃうんで、せっかく複数本ギターを持ってるなら、ギターごとに多少の個性は必要だと思った。

兎に角、Super Distortionを積んだVで良い音出してたら格好いいよねw

Flying V Again Vol.2_テールピースの高さ

 前回、ピックアップ調整がうまくいって、正しいセッティングのなんと重要なことか知ったわけです。私の固定概念がどうしてそうなっていたのか分からないけど、音として正しいセッティングから程遠いことに気づかされました。ピックアップ交換の沼にはまる前で良かった。で、今回は、大した調整なんて出来ないものだと思っていた、チューンオーマチックとテールピースを調整してみようと思う。副題ですかね...

Gibson FlyingVセッティングに下手こいてた第二弾
 【テールピースが低すぎる件について】

・チューンオーマチック(ナッシュビル)
3,4弦の弦高が低すぎてナチュラルリミッターというかコンプ感というのが気になっていた。3,4弦のミドル~ハイフレットで音にコシが出るよう弦高上げた。ただ、弦高を高めにして音は良くなったけど、逆に根本的にボディ・ネックがダメなんじゃないかということが頭によぎった。
よくよく考え、3,4弦だけビビり始めるのはネックとブリッジのRが合ってないんじゃないかと思い至った。ようは1,2,5,6弦のサドル溝を少し深くしてあげればいいのだろう。今使っているブリッジは多分純正のチューンオーマチック、それに私がKTSチタンサドルを組み込んである。自分で入れた溝は相当浅めなので、山には余裕がある。
https://www.youtube.com/watch?v=vivvle7glbk

だが待ってほしい。もしかしたらチューンオーマチック本体が微妙に曲がっているかもしれない。
http://www.eonet.ne.jp/~o2factory/ntom.html
https://ameblo.jp/shima-pants/entry-11626600027.html

早速ブリッジを外してステンレス定規をあててみたら、やっぱり0.3~0.5mm程度の曲がりがあった。新品買おうか考えたが、万力もどきと机と板を使って逆に曲げてみた。少しずつ慎重に曲げ、ギリ逆ぞりになったところで10分ほど放置して形状安定を願うw。結果的に無事完了し、弦を張ってみたらRがついたのが目視でも分かった。人間の目の精度って凄いね。

・テールピースの高さ
実はチューンオーマチックなギターを所有するのはFlyingVが初めて。レスポールのテールピースだとボディから5mmくらいだから、FlyingVでも5mmくらいなら無難かなとか思っていたんだけど、どうも違いそうだ。というか、レスポールとネックの差し込み角が違うので、ブリッジ・テールピースを高くする必要がある。
というか、今までサドルからテールピースまでの間でチューンオーマチックの角に6弦が当たってたよ。少なくとも、これが当たらないような角度になるようセッティングするのが最低限のマナー?だろう。
https://guitarsele.com/article/feature/guitar-scale-tension/3/

テールピースをボディから12mmくらい上げたんだけど、テールピースネジの余裕はあるのだが、剛性的にどうなのか気になって私の精神衛生上良くない。なので、テールピースの逆から弦を通す張りかた(ラップアラウンド)を試してみることにした。逆通しだとテールピースはボディから3mmくらいになった。ブリッジミュートする手触りも裏通しの方がいい感じ。これ以上テールピースを上げると演奏中に1弦が外れた。サドルで急角度に曲がってないので、サドル~テールピースの弦長も合わせて伸縮するようになったのが分かるくらい、押弦時の指への圧が減ったのを感じます。音的には、よく分からない。同時にピックアップも弄ったからなぁ。

Flying V Again Vol.1_ピックアップの高さ

先日、Tokai Silverstar改の調整ついでにYamaha Pacifica 721DHのピックアップ高を調整しフロント・センターを下げたら、1,2弦17フレットから上のサスティーンが劇的に伸び、低音モコモコ感も大分マシになり、喉のつかえがとれたように気持ちよくなった。まさかまさかですが、ハムの磁力で弊害が発生していたわけですよ。従来設定の、フロントハムでピックアップ高め(1弦ハイフレット押弦状態でクリアランス2mm)は、私にとって全然良くなかったようだ。調子に乗って、Gibson Flying Vも弄ってみた。Gibson純正ピックアップのフロント496R,リア500Tで、こいつらはピックアップをガンガン下げないとダメだった。

私が中古入手したFlying Vにはエスカッション追加されているんだけど、前後ともエスカッションに潜るようなピックアップ高さになった。特にフロントピックアップ陥没具合が、見た目的にも情けない。もともとボリューム10~2の効きが悪かったが、ピックアップをガンガン下げると他のギター並みにボリューム調整でゲイン調整出来るようになった。特にGibson 500Tは癖強すぎw。あまりに出力が大きいため、どんどんリアピックアップを下げていったら、調整ネジが外れてリアピックアップがキャビティ内に落ち込んでしまった。あ~あ。

というワケで、色々修正していこうと思う。

・自作お試しピックガードをやめる
せっかくマシな音になりそうなので、ボリュームやコントロール系を一度純正に戻し、ひび割れ純正ピックガードで使おうと思う。それでも気に入らなければ再度カスタムしよう。

・エスカッションを低いものに替える
昔、Tokai SilverstarにDiMarzioスーパーディストーション(80年代前半だと思うが三角足)を積むのに使っていたブラスの低いエスカッションに交換した。エスカッションのブラスが変色してるんでビンテージ感がありますが、まぁ確かに70年代か80年代前半のブツなんだろう。ピックアップスプリングは、ピックアップ低めでもテンション保てるよう大分伸ばした。

・配線
ノブ配置を純正に戻すついでに久々に見てみたけど、2Vol1Toneって良いんだろうか...とか思いつつ、純正位置にポット・スイッチを配置して繋ぎなおした。演奏中に頻繁にトーン・ボリュームを調整するようになると、その操作にも慣れて余裕が生まれ慌てずにすむようになる。なので、演奏性が良いとは言えない純正位置ですが、まずは純正位置で再配線しましたよ。

これら調整の結果、とても使えるギターになったよ。

それにしてもリアハムのGibson 500Tの荒々しさたるや経験した中で一番のサイコ具合だ。なんだろうなぁ、FlyingVに積んでくるくらいだからGibson的にはモダンなサウンドというイメージで、ハムとは思えないくらいミッドだけじゃなくハイも立ってる。こいつはピックアップ下げ気味(6弦解放だとクリアランス5mm以上)にしないと全然ボリューム・トーンでコントロールの効きが悪いので、今回ガツンと下げた結果、音も変わったしサスティーンも伸びた。

ちなみに、このFlyingVでピックアップ高め、フロントピックアップでハイフレット押し下げ時の1弦クリアランス1.8mmくらいに攻め込むと、音が潰れてハイが落ち、サスティーンは良くないけど少し使いやすい音になる。でも、フロント使用時に強いピッキングをすると弦とポールピースが接触し、音の立ち上がり時にペコっていう変な音がするんですよ。なので、そこから少しピックアップを下げたところで以前はつかっていたんですよねぇ。
ギターフルテン・ドライブサウンドを聞きながらピックアップ高さ調整すると、こんな設定ゾーンにハマるのかもね。
もしかして、前オーナーがGibson Flying Vを手放した理由も、ピックアップが高すぎたせいで、サスティーンがあまりなく、ボリューム・トーンでの音質調整が殆ど効かなかったからなんじゃないかと思い至った。なんかピックアップに弦擦った跡が多々あるから、相当ピックアップ高めのセッティングだったんだろうなぁ。

というワケで、FlyingV調整の真の入り口に辿り着いたようです。ここから先、手探りで良い塩梅を見つけることになるのだろう。ちなみに、私はGibsonでは009-046のセットを使っていて、それに合わせ音量バランスを取っている。ピックアップのポールピース高さ調整が出来る人なら、プレーン弦と巻き弦の音量差は調整可能ですね。

というワケで、
Gibson FlyingVセッティングに下手こいてた第一弾
  【ピックアップが高すぎる件について】
を終わります。
次回、第二弾もあります。自分の無知・恥をさらしていくBlogになってきたなぁw


【余談】
ピックアップの高さ設定で、私に近い結論に至った人が居ました。フロント6弦側をかなり下げてますね。
https://sogoblog.com/height-adjustment-for-stratopup/
私の感覚論でいくと、ちょっと見た目に違和感が出ますが、1弦側と6弦側で2~3mm差があった方が音的には良いんですよ。ただし、気持ちに正直にセッティングするのは常識が邪魔をするし、迷走するのもよく分かる。耳が出来上がってないと、そもそも違いが分からないし、何が良い音かも分からない。弾いてて自分が気持ちいい音が出たら、それが答えだと今は信じてます。

私がピックアップ低めにセットして得られたメリットを以下に述べる。
・サスティーンが伸びる
これも分かりにくいと思うが、私が如実に感じたのは17F以上のハイフレットのサスティーンだ。
・低音弦がクリアになる
飽和したような溢れたような詰まった感じのような生音じゃなくなる。6弦ハイフレットでも音程感が出る。

私がポールピースの高さ調整して得られたメリットを以下に述べる。
・コードがクリアに聞こえる
フルコードが一番分かりやすいと思うが、もともと音量バランスが取れていないギターに耳が慣れていたので、調整後のコードの綺麗さ爽やかさに驚きました。一体感がありつつ分離感もありつつ、なんだこの綺麗な響きは...という感じです。ピックアップを経由しない生音は綺麗なのに、ピックアップを経由した音は固いし広がりが感じないという人なら分かるかも。音量バランスが悪いと、どこかの音が出っ張っていてコード感・一体感が下がっているようです。だけど音量バランスが取れてるから、それぞれ分離して聞こえる、何かの音の陰に何かの音が隠れるということもない。
人間側で無理に調整しなくていいので、何だか弾きやすくなった気がすると思いますよ。