2026年7月15日水曜日

1981年のDiMarzio Super Distortion 改造1

リサイクルショップで見つけたDiMarzio DP197 Virtual PAFは予想外に気にいり、PRS SE EGのリアが定位置になった 。
これには、エアバッカー・テクノロジーという特許技術が使われており、マグネットとポールピースの間にわずかに隙間(エアギャップ)をあけて磁力を適度に弱めていてエアー感とサスティーンを得ているらしい。
https://guitarpickupdatabase.com/dimarzio-patents-explained-airbucker-virtual-vintage-dual-resonance/
磁力を弱めるなら、セラミックからアルニコへマグネッへのト交換が考えられるんだけど、ポールピースと磁石の間にエアーギャップを設ける方法もあるワケです。ポールピースとマグネットを0.1~0.4mmくらい離すと丁度良さそうなので、バーマグネット両端にスペーサーを挟んで組み上げるだけでも効果がありそう。海外ではエアバッカー化改造と言われているようで、何なら絶縁テープ1枚でも良いらしい。 まぁ0.1mm少々って、そんなもんだよね。

手持ちで遊んでいる「1981年のDiMarzio Super Distortion」(ポッティングが無く、足が三角形、黒い皮膜の2芯、DIMARZIO PICKUPS / MADE IN U.S.A.の刻印なので、1981~1980年代前半で徐々に4芯化していった...仕様から想像して仮に1981年とした)を私が4芯化改造したものがある。布テープを剥がしマグネットを見ると、セラミックマグネットの横に約2mm厚の鉄の棒がスペーサーとして使われている。つまり片方は直でマグネット、片方は鉄スペーサー経由でポールピースに接している。調べるとサウンドを求めてこうなったみたいなことが言われているが、あり材のマグネットで作ったのかな?と思うw。
思いついたのが、PP板で2mm厚スペーサーを作って入れると、ハムとタップの中間サウンド・出力になるんじゃないか。この改造だと壊すこともないので、フロント用に使えるピックアップになったらラッキーである。

こちらに勇気をもらった。なんとポールピースを抜いている。私も思ったことはあるが、さすがにやってないw 
http://moriri1234.blog114.fc2.com/blog-entry-585.html

Super Distortionを開けてみたらスペーサーを外すとギャップが大きすぎる問題で悩んでいたところだったのだが、この記事に後押しされ、この程度の改造ならやってしまえという気になった。なにせ戻せるし。

さぁ、ビンテージSuper Distortionの改造だ。

ばらしてスペーサーの寸法を測り、厚51.5mm×5.1mm×2.1mmだった。51mm×5mm×2.1mmで作ってみた。0.7mmのPP板2枚を両面テープで貼り合わせ、残りを絶縁テープを3枚貼ったら2.1mmになった。絶縁テープ側をマグネット側に配置して再組立てして完了です。1時間くらいで出来ましたね。ポイントは金属スペーサーだけを外し同寸法のプラスペーサーをスリップインすることですね。


 











音は?という話ですが、思ったほどハイが出ませんでした。意外にも両ポールピースともに強い磁力があった。確かに出力は落ちているように思うし、ローは少しスッキリしたが、シングルとハムの中間には程遠いサウンド。ダメじゃないんだけど微妙、ハイが聞こえるまで行かず邪魔なローが削れたというのが正解かも。これがエアバッカー化なのかもね。

という感じで消化不良でした。ローを削りたいならアリだが、2mmくらいのクリアランスではハイが出るほど磁力が落ちるワケじゃない。使いどころの難しいなぁ。ただ、エアー感と言っている意味は分かったような気がする。う~ん、次のステップに進むか。
タップすればハイは出るが音が細すぎなので、シリーズとタップの中間に落としどころを探してみよう。タップブレンダーというものだが、次回やってみよう。
https://pop-guitars.com/brog/?p=792

2026年6月26日金曜日

Duncan SH-8b その2

Duncanピックアップの出力ってどう違うんだ?と思う。同じコイルで磁石が違うピックアップがあるワケで、トーンチャートに加えてDiMarzioみたいにmVを表記してくれれば、とっても役立つと思う。というワケで海外フォーラムで見つけたのが以下だ。
https://forum.seymourduncan.com/threads/seymour-duncan-mv-data.285455/

この情報をもとにしつつ、既存情報と合体させると下表。持ってる持ってないに関わらず私に関係しそうなピックアップを抽出した表です。

ブリッジ用定番達SH-4,5,6,8の出力はイメージほど大きく違わず、トーンバランス・レゾナンスピークが変わっているという言い方も出来る。磁石の違いだけでココまで違うのだろうかと思わされるCustom3兄弟SH-5,11,14。3兄弟最弱の磁石であるSH-11の出力って、リア用なのにSH-1n並である...売れてる印象が無いなぁ。そして、Duncanが作ったPAFっぽいアルニコ5のSH-1n→オーバーワウンドしセラミック磁石化したSH-5→アルニコ5に戻したSH-14という構図になるのだが、SH-1とSH-14のトーンが全く一緒で出力のみ違う...これが最近は売れ線だね。結局みんなPAFっぽい音が良いけど出力はちょい足しが良いんじゃん、というオチが見えたw。

SH-8は、低音寄りで扱いにくい?みたいなイメージだけど、生音はSH-4より自然に聞こえる。Sex Machingunsのあんちゃんが昔使っていたようだ。出力もバカ高いというイメージだが、SH-4に対し約10%増でしかなく、ピックアップ高さを1.0mm下げれば出力は同程度になると思う。また、SH-8は3本あるマグネットの真ん中だけ生かし2本抜くという比較的お手軽改造でSH-6っぽくなるという話もある。マグネット2本抜きして代わりに割り箸スペーサーwで埋めれば良いのでコレもアリかも。

色々とDuncanを分析されているサイトを発見。まさに私の頭の中に輪郭があるものが言語化されいるのがコレ。
http://dinkiest.blog96.fc2.com/blog-entry-93.html

これでコイルとマグネットの雰囲気はだいたい分かると思うが、被膜の厚さ・巻きのトルク管理・機械の整頓された巻きか少しランダムな巻きなどは独自ノウハウでエアー感みたいな味付けもある。そういえばポッティングがゴテゴテだとモコモコした音になりがちという話もある。
ピックアップ交換はギター趣味の一部だ。新品ハムバッカーを買えるなら買えば良い。中古でそれらしいものを入手、入手してから目視・テスターを使って正体を推し量るのも楽しいと思う。私の場合、ソコソコのコストで多くに触れたのが血肉になっていると思う。

2026年6月24日水曜日

Duncan SH-8b その1

外出ついでに寄ったリサイクルショップにDuncan SH-8b Invaderがあった。Duncan中古にしては少し安かったので悩んでたら、妻が「折角寄ったんだから買っていけば」という一押しで買ってみた。単なる遊びだw

重低音ゴリゴリ歪み用ピックアップという印象なので買うかどうか悩んでいたわけだが、折角買ったのでピックアップ交換が気軽に出来るEpiphoneレスポールに搭載してみた。弾き比べするのに適したピックアップは、PE-R80のリアSH-4、そしてGibson Flying Vのリア500Tあたりが良いかなと思う。それと今は外したけどHB-103もあるかな。

Gibson 500T:15.2kΩ、セラミック
https://gibson.jp/gear/500t-super-ceramic-treble-double-black-4-conductor-potted-ceramic-15-2k
Duncan SH-4:16.6kΩ、アルニコ5、JB、もう定番ね
https://espguitars.co.jp/seymourduncan/861/#contents
Duncan SH-8b:16.6kΩ、セラミック、Invader、フジツボみたいなポールピース
https://espguitars.co.jp/seymourduncan/1507/
Duncan SH-6b:16.6kΩ、セラミック、Duncan Distortion
https://espguitars.co.jp/seymourduncan/1089/#contents

このピックアップが私にどういう風に見えるかというと、定番SH-4のコイルを使って、普通にセラミックマグネットにしたらSH-6、Gibson 500Tのように3つのセラミックマグネットにしたらSH-8。ただねぇ、SH-6もSH-8も日本で人気が無いように思う...音が潰れるならギターボリュームを絞れば良いのに、勿体ないね。

初めてなのでコレが良いのかどうか分かりませんが、GT-1000COREのTWEEDアンプをフラットにしてクリーンをAudacityで録音し、スペクトラム図を作ってみた。
Epiphoneレスポールに積んでみたので、癖のないPAFっぽい純正リアピックアップ(8kΩ程度)とSH-8bを5フレットからのAコードを弾いて約3秒を分析してみた。お、ギターボリュームは10,7,3という3段階を用意したが私の特徴かもしれない。そしてスペクトル図は、Audacityでテキストファイルに数字出力できた ので、それをエクセルでグラフ化してみた。グラフは下にある。

今回分かったのが、まずギターボリューム10から7に下げると、波形そのまま全体がきれいに落ちると思いがちですが、一様ではなく3000~10000Hzが落ちやすく、それ以外にも急激に落ちやすい周波数もあるようです。低音の圧迫感になりやすい300~500HzあたりもVol10→7でが結構下がってるので、ギターボリュームを絞ると音重低音モンスター?なSH-8bでも使いやすくなるのかもしれない。普通にSCUDのA500なポットをボリュームに使っているが一般的な現象と思いたいが、他のポットに変えたらとかどうなるか、他のギターだとどうかは分かりません。

SH-8bは見た目に威圧感?アホ感?があるかもしれませんが、ハイからローまでバランスが崩れることなく音が出てて、SH-4のようにクリーンではミドルが多すぎてハイが埋もれコモって聞こえるみたいなことも起こっていないです。強力な磁力で弦が引っぱられてサスティーンや音程に影響が無いよう、ピックアップ下げ気味にセッティングするのは基本だと思いますが、セッティングとコントロール次第で「使えるDuncanクオリティなピックアップ」にできるんじゃないかと思います。
というワケで、しばらくSH-8bでスイートスポットを探して楽しんでみようと思う。

セッティングは、6弦側ポールピースを5mmくらい、1弦側を4mmくらいにハムバッカー全体で調整します。そして音量バランスのため4弦ポールピースだけ、ちょっと上げました。もともとポールピースが1mm近く出っ歯っているので、普通のハムだと、そこまで下げない領域まで下げた感じにはなってます。まぁ、この状態で音を録ってみたんですけどね。
録音後に、ほかのギターと持ち替えつつSH-8bを弾いてみたところ、低音弦パワーコードなどで少し重く聞こえる。少し低音をスッキリさせてみたくなったので、ハムのブリッジ側コイル出力を強めるようブリッジ側ポールピースを全弦90度回して上げました。これでポールピース0.5mm未満の上がり具合だと思うが、こんな少しのことでも音の輪郭が立ってきて、特に5,6弦あたりの壁感?モーモー感?が薄れました。これでギターボリューム次第でロック全般に対応出来そうな感じにはなったと思う。