2023年1月1日日曜日

Flying V Again Vol.1_ピックアップの高さ

先日、Tokai Silverstar改の調整ついでにYamaha Pacifica 721DHのピックアップ高を調整しフロント・センターを下げたら、1,2弦17フレットから上のサスティーンが劇的に伸び、低音モコモコ感も大分マシになり、喉のつかえがとれたように気持ちよくなった。まさかまさかですが、ハムの磁力で弊害が発生していたわけですよ。従来設定の、フロントハムでピックアップ高め(1弦ハイフレット押弦状態でクリアランス2mm)は、私にとって全然良くなかったようだ。調子に乗って、Gibson Flying Vも弄ってみた。Gibson純正ピックアップのフロント496R,リア500Tで、こいつらはピックアップをガンガン下げないとダメだった。

私が中古入手したFlying Vにはエスカッション追加されているんだけど、前後ともエスカッションに潜るようなピックアップ高さになった。特にフロントピックアップ陥没具合が、見た目的にも情けない。もともとボリューム10~2の効きが悪かったが、ピックアップをガンガン下げると他のギター並みにボリューム調整でゲイン調整出来るようになった。特にGibson 500Tは癖強すぎw。あまりに出力が大きいため、どんどんリアピックアップを下げていったら、調整ネジが外れてリアピックアップがキャビティ内に落ち込んでしまった。あ~あ。

というワケで、色々修正していこうと思う。

・自作お試しピックガードをやめる
せっかくマシな音になりそうなので、ボリュームやコントロール系を一度純正に戻し、ひび割れ純正ピックガードで使おうと思う。それでも気に入らなければ再度カスタムしよう。

・エスカッションを低いものに替える
昔、Tokai SilverstarにDiMarzioスーパーディストーション(80年代前半だと思うが三角足)を積むのに使っていたブラスの低いエスカッションに交換した。エスカッションのブラスが変色してるんでビンテージ感がありますが、まぁ確かに70年代か80年代前半のブツなんだろう。ピックアップスプリングは、ピックアップ低めでもテンション保てるよう大分伸ばした。

・配線
ノブ配置を純正に戻すついでに久々に見てみたけど、2Vol1Toneって良いんだろうか...とか思いつつ、純正位置にポット・スイッチを配置して繋ぎなおした。演奏中に頻繁にトーン・ボリュームを調整するようになると、その操作にも慣れて余裕が生まれ慌てずにすむようになる。なので、演奏性が良いとは言えない純正位置ですが、まずは純正位置で再配線しましたよ。

これら調整の結果、とても使えるギターになったよ。

それにしてもリアハムのGibson 500Tの荒々しさたるや経験した中で一番のサイコ具合だ。なんだろうなぁ、FlyingVに積んでくるくらいだからGibson的にはモダンなサウンドというイメージで、ハムとは思えないくらいミッドだけじゃなくハイも立ってる。こいつはピックアップ下げ気味(6弦解放だとクリアランス5mm以上)にしないと全然ボリューム・トーンでコントロールの効きが悪いので、今回ガツンと下げた結果、音も変わったしサスティーンも伸びた。

ちなみに、このFlyingVでピックアップ高め、フロントピックアップでハイフレット押し下げ時の1弦クリアランス1.8mmくらいに攻め込むと、音が潰れてハイが落ち、サスティーンは良くないけど少し使いやすい音になる。でも、フロント使用時に強いピッキングをすると弦とポールピースが接触し、音の立ち上がり時にペコっていう変な音がするんですよ。なので、そこから少しピックアップを下げたところで以前はつかっていたんですよねぇ。
ギターフルテン・ドライブサウンドを聞きながらピックアップ高さ調整すると、こんな設定ゾーンにハマるのかもね。
もしかして、前オーナーがGibson Flying Vを手放した理由も、ピックアップが高すぎたせいで、サスティーンがあまりなく、ボリューム・トーンでの音質調整が殆ど効かなかったからなんじゃないかと思い至った。なんかピックアップに弦擦った跡が多々あるから、相当ピックアップ高めのセッティングだったんだろうなぁ。

というワケで、FlyingV調整の真の入り口に辿り着いたようです。ここから先、手探りで良い塩梅を見つけることになるのだろう。ちなみに、私はGibsonでは009-046のセットを使っていて、それに合わせ音量バランスを取っている。ピックアップのポールピース高さ調整が出来る人なら、プレーン弦と巻き弦の音量差は調整可能ですね。

というワケで、
Gibson FlyingVセッティングに下手こいてた第一弾
  【ピックアップが高すぎる件について】
を終わります。
次回、第二弾もあります。自分の無知・恥をさらしていくBlogになってきたなぁw


【余談】
ピックアップの高さ設定で、私に近い結論に至った人が居ました。フロント6弦側をかなり下げてますね。
https://sogoblog.com/height-adjustment-for-stratopup/
私の感覚論でいくと、ちょっと見た目に違和感が出ますが、1弦側と6弦側で2~3mm差があった方が音的には良いんですよ。ただし、気持ちに正直にセッティングするのは常識が邪魔をするし、迷走するのもよく分かる。耳が出来上がってないと、そもそも違いが分からないし、何が良い音かも分からない。弾いてて自分が気持ちいい音が出たら、それが答えだと今は信じてます。

私がピックアップ低めにセットして得られたメリットを以下に述べる。
・サスティーンが伸びる
これも分かりにくいと思うが、私が如実に感じたのは17F以上のハイフレットのサスティーンだ。
・低音弦がクリアになる
飽和したような溢れたような詰まった感じのような生音じゃなくなる。6弦ハイフレットでも音程感が出る。

私がポールピースの高さ調整して得られたメリットを以下に述べる。
・コードがクリアに聞こえる
フルコードが一番分かりやすいと思うが、もともと音量バランスが取れていないギターに耳が慣れていたので、調整後のコードの綺麗さ爽やかさに驚きました。一体感がありつつ分離感もありつつ、なんだこの綺麗な響きは...という感じです。ピックアップを経由しない生音は綺麗なのに、ピックアップを経由した音は固いし広がりが感じないという人なら分かるかも。音量バランスが悪いと、どこかの音が出っ張っていてコード感・一体感が下がっているようです。だけど音量バランスが取れてるから、それぞれ分離して聞こえる、何かの音の陰に何かの音が隠れるということもない。
人間側で無理に調整しなくていいので、何だか弾きやすくなった気がすると思いますよ。

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