2024年3月14日木曜日

Killer KG-Stallion その7

Killerギターは使い込むほど快適なギターであることが分かった。
・ギターが軽い
・フライングVと同じピッキングポジションが良い
・ダウン専用フロイドローズがガチ安定で鳴りも良い
・ハムなんだけどモコらない
・フロントだけトーンが利くのもアリ

KillerはGibsonフライングVとスーパーストラトの良いところを併せ持ったギターであり、単なる変形ギターではないというのが私の結論かな。最近、私には軽いギターが必要だと感じるワケで、Killerを手に取る機会が多くなった。気温湿度にあまり左右されない安定性もあるし、サスティーンも良いし、搭載ハムもヌケが良い印象だ。

以前から「いかにも」な赤一色というボディカラーをカスタイマイズしたいと思っていた。構想としてはリメイクシートのようなもので、なんか出来ないかと脳内でイメージを膨らませ、カーボン調リメイクシートを買い、ガラス用の葉っぱ柄シートを買い、どっかにおしゃれな唐草模様やフラワーオブライフが無いかと探索を続けていた。そして、今回見つけたリメイクシートは見た瞬間にコレだと思ったものでした。
で、どんな風に貼ろうかイメトレをしているうちに時間が過ぎたんですが、やっと重い腰を上げ、失敗したら剥がす前提で手間をかけずにフリーハンドで切って貼ってみましたよ。

引っ張りすぎましたが、何を貼ったかというと、ウィリアムモリスのリメイクシート「いちご泥棒」という柄です。
https://live.kufu.co.jp/posts/68576

貼り方は簡単?。ノブ・ポット・スイッチ・ネック・ブリッジを外して貼っていきます。1枚では幅が足りないないので、上下2分割とし、合わせ目の柄をしっかり合わせてみたら継ぎ目が全然目立ちません。意外に優秀なリメイクシートです。で、ギター外周を5mm程度あけてフリーハンドでカットしてみました。ボディに貼ってから端部をデザインナイフで切ったんですが、傷防止にマスキングテープをカット部に貼った上からリメイクシートを張ってカットしたんだけど、マスキングテープごと切れて塗装に少しだけ刃が届いたのだが残念だった。デザインナイフの切れ味を舐めていた。かといって力を抜くと切れないし難しいねぇ。

なにはともあれ、私だけのお気に入りギターが出来た。今後は「いちご泥棒」と読んであげよう。


2024年3月7日木曜日

MASTER8

ジム・ダンロップのトライアングルピック0.8mmを長く使っていた。トライアングルなのにピックが弦を滑るような感覚が無く、ピック長辺で2弦まとめてタップ&スライドするのにも使え、エレキにもエレアコにも丁度いい硬さ。どの角を使っても良いし、おかげでティアドロップの3倍長寿なので大変便利に使っていた。だが、馴染みの店に好みの厚さが無くなったタイミングでピック探しの旅に出た。

そこで見つけたのがMASTER 8 JAPAN | D-801 + Hard Grip - TRIANGLEの0.8mm。こちら耐摩耗性は高く、ピック滑り止めもサンドペーパー400番くらいの感触だし、ピックと弦のタッチに滑りを感じることも無くちょっと硬質な感じだが硬すぎるワケじゃなく...つまりバッチリだ。それなりに耐摩耗性もあって110円と安いし、とりあえず店の在庫で10数枚買い占めて使っている。まだ数枚手持ちがあるが、公式サイトを見ると私の使っている0.8mmの焦げ茶色は無くなり、黒に変わったのかな?という感じ。
https://www.master8japan.jp/products/d-801-hard-grip-triangle-10pcs?variant=41993139224733
https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/267623/

現在の私の定番ピックはMASTER8のD-801だが、より高いピックが売っているのが気になって、MASTER8公式サイトを調べてみた。新素材のようだ。

MASTER 8 JAPAN | INFINIX + Hard Grip - TRIANGLE
https://www.master8japan.jp/products/infinix-hard-grip-triangle-10pcs-1

MASTER 8 JAPAN | INFINIX-U + Hard Grip - TRIANGLE
https://www.master8japan.jp/products/infinix-hard-grip-triangle-10pcs
https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/277556/

次はINFINIX-UかINFINIXを買ってみようと思う。どうやら相当長寿なようです。店頭で見たのは確かINFINIXだが、少し柔らかい印象があったので、1.0mmでも私が求める「ピックで2弦まとめてタップ&スライド出来る程度の柔軟性」を持っているような気がする。
兎に角、ピックのブレイクスルーだと思ったので、みんなでMASTER8を使って存続してもらいましょう。まずは騙されたと思って1枚手に取ってみることをオススメしますよ。
https://guitar-hakase.com/36234/
https://sacredred.net/guitar/archives/3140

【ピック今昔】
記憶にあるピックを並べてみよう。
1.べっ甲ホームベース
大昔、初めて定番にしたいと思ったピックは、リッチーブラックモア御用達のべっ甲。タッチが好きでしたが、30年以上前に350円と高い上に他より3~4倍長持ちするわけでもなく減るので、使うのを一瞬で諦めた。格安弦より高いピックってなんだ?
現在、原材料が枯渇しているのでバカ高い。
https://bekoupiku.base.shop/items/47102156

2.ピックボーイのナイロンカーボン的ティアドロップ
べっ甲の代替を求め、カーボン的なものを使うようになった。減るのはしょうがないけど100円だったから学生時代を通して使ったし、弦を滑りすぎず、材も柔らかすぎず、尖ったティアドロップは速弾きにも適していたように思う。年数でいえば10年以上は使ったように思う。高校時代のギター仲間達は、このピックは弾きにくそうだった。
https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/169065/

3.ジム・ダンロップ
エレアコを買ったことを切っ掛けに、少しピックを柔らかく大きいものにしたいと考え、辿り着いたピック。ジム・ダンロップは丸になるまで使ってみたり、丸くなったら削って復活させたりもしてみたせいで、無駄に長寿だったw。
https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/243161/
トライアングルでも苦にならず、固い尖ったピックからの脱却も果たした。ナイロンピックのような弦タッチが私には気持ちが良いとは言えなかったが、ピックスクラッチを使っても深く削れることも無いので代え難いピックになった。

4.MASTER8
角がそれなりにあるトライアングルで、耐久性があって、どこでも入手出来て、日本製。応援したい気持ちで使い始めたら感触が良かった。MATER8は今後も使い続けるだろうし、より耐久性の高い素材INFINIX-Uに移行しようと考えている。

私の独断と偏見で考えるピック。形は好みの問題。固い方が細かいタッチにも対応できると思うので、テクニカルプレーヤーは固いピックが多い傾向。
ただ、アコースティックだと分かりやすいが、少し柔軟性があった方がブライトな音を実感できるので、ガッチガチに固いピックはエレキもアコギもマルチに使おうと思ったら向いてないと思う。かといって、フニャフニャピックは論外だとも思っていて、固いピックは割れるとか弦がキレるとか何言っているか意味が分かりません。

2024年3月4日月曜日

BOSS ME-90 Part.5

ME-90で使うIRデータを差し替えた。

soundwooferからフリーのMarshall JVM 205Cをダウンロードして使用しているのだが、ちょっと癖がある。バッキングなどは問題ないのだが、1弦17フレットから上くらいの高音が細くなり、22フレットの1音チョーキングは明らかに細い...ように思う。私の使い方が悪いのかもしれないし、ダメというつもりはさらさらない。なにはともあれ、多数のフリーIR公開というsoundwooferは、IR入門者にオススメであることには変わりない。「IRを噛ましたら、こんなサウンドになる」というサンプルをオンラインで聞けるのは超便利。自分の耳で聞いて、良さげなものをダウンロードして、自分の機器でIR体験してもらいたいですね。
https://soundwoofer.com/Library/Index

IRデータがメジャーになってきて無料配布が減っているようだ。しかし、IRデータを販売しているRedwirezでは、Marshall 1960AのIRデータをサンプルとして現在も無償提供を続けている。メアドを入れてSubscribeすれば、ダウンロードリンクが送られてくるので、私はダウンロードしてみた。
https://redwirez.com/pages/the-marshall-1960a-ir-pack

まずは用語を理解しよう。市販のIRデータのサイトに良い説明があった。
https://dynax-japan.com/sales/dynax-ir-twintone/
CapとかCapEdgeってのは、スピーカー自体のどこの前にマイクを置いているかみたいだ。
 Cap :センターキャップの中心
 CapEdge :センターキャップのエッジ
 Cone :コーンの中心
 Edge :コーンのエッジ
 AIR :ルーム成分を加味したオフマイク

Redwirezからダウンロードしたもののうち、96kHz-24bit,SM57のファイル一覧を取得してみた。一番下にファイル一覧を置いておく。多分、スピーカーから0,0.5,1,2,3,4,5,6,12インチ離れたところにマイクを置いて作成したIRデータということなのでしょう。なるほど理解出来た。
今回はクリーンも使うことを視野に入れ、TWIN COMBO(Fender Twin Reverbをモデリング)でクリーントーン(といいつつGAIN75)を用意して数種類のIRを試聴し、最終的に以下を選んだ。

  1960-G12M25-SM57-Cap-4in.wav

ME-90に入っているTWIN COMBOのSP TYPEのORIGINALよりジャキっとした音。ストラト系フロント・センターのシングルコイルで使える感じですが、エピフォン・レスポールに積んだフロント・スーパー・ディストーションのパラレルでも使えるし、タップしても音が細くない。ハムのタップってシングルと比べたら、か細いイメージだったんだけどな。

【出た】
22フレットチョーキングで音が引っ込む問題も解消された。クリーン用の音にOKKO DOMINATORの歪みサウンドを使うとマーシャル風味でいい感じなのは相変わらずだけど、BOSS BD-2(ブルースドライバー)も使ってみたらフロント・センターシングルのクランチサウンドが気持ちいい。ME-90内蔵エフェクターでも出せるのかもしれないが、今はSEND/RETURNで使っていて、どっちの歪みを使うかで切り替えられる仕様で使っている。ブルースドライバーはエフェクター本体ゲインやギターボリュームを絞ってゲイン調整すれば、非常に広い音楽に対応できる。しかも、リード用のブーストも使えるサウンドだったし、随分と幅が広がった。クリーンからクランチ、ハイゲインまで、自分なりの音が出来た。自分の志向がハッキリ見えた気がする。ME-90単体でも同様サウンドを出せるようセッティングを出すのが次の目標かな。

それにしてもストラトのフロントシングルも楽しい。ジャンク安物フロントピックアップだがイメージ通りなんだよなぁ。それにエピフォン・レスポールのフロント・スーパーディストーションは良い感じだし、フロントパラレルサウンドも狙った通りだし、セットネックのせいかサスティーンが長いし、ミドルスケールが楽で楽しい。重いのが玉に瑕かな。だが、キラーが見た目に似合わず地味に幅広に使えるサウンドだし、チューニングは安定しているし、激しくアームも使えるし、座って引けるし、軽いし、万能感がすごい。なんかエピフォン・レスポールの現状構成となった、トーンはフロントのみという構成が地味に丁度良いんじゃないかという気がしてきている。キラーもそうだし、リアハムにトーン無しも全然いい感じかも。


【雑感】
IRデータは沼、どこかで妥協した方が幸せになれそうなので、当面はRedwirezでいこうと思う。だんだん分かってきたのだが、Marshall系のアンシュミはTubeScreamerやSD-1などのミッドブースター系の相性は良いが、他の歪みエフェクターだとエフェクターのトーンの効きが弱く個性が出にくく、どうしてもMarshallの音になってしまう。歪みエフェクターの個性を出そうと思うならJC-120かTwinComboなどのアンシュミを使うのが良さそうで、それならME-90純正のIR(Original)の方が音は素直なのかもと思いつつある。
そんなわけで、IRデータを当てずっぽうで漁るくらいなら、Cellestionが販売しているIRデータ、G12T-75,4x12キャビIRデータを$12程度で買えば、良い妥協点になるのかもしれない。
https://www.celestionplus.com/product/g12t-75-4x12-closed-response/

【Redwirez,1960A,96KHz-24bit,SM57のファイル一覧】
1960-G12M25-SM57-Cap-0in.wav
1960-G12M25-SM57-Cap-0_5in.wav
1960-G12M25-SM57-Cap-12in.wav
1960-G12M25-SM57-Cap-1in.wav
1960-G12M25-SM57-Cap-2in.wav
1960-G12M25-SM57-Cap-3in.wav
1960-G12M25-SM57-Cap-4in.wav ← これを使ってみた 
1960-G12M25-SM57-Cap-5in.wav
1960-G12M25-SM57-Cap-6in.wav
1960-G12M25-SM57-Cap45-0in.wav
1960-G12M25-SM57-Cap45-0_5in.wav
1960-G12M25-SM57-Cap45-12in.wav
1960-G12M25-SM57-Cap45-1in.wav
1960-G12M25-SM57-Cap45-2in.wav
1960-G12M25-SM57-Cap45-3in.wav
1960-G12M25-SM57-Cap45-4in.wav
1960-G12M25-SM57-Cap45-5in.wav
1960-G12M25-SM57-Cap45-6in.wav
1960-G12M25-SM57-CapEdge-0in.wav
1960-G12M25-SM57-CapEdge-0_5in.wav
1960-G12M25-SM57-CapEdge-12in.wav
1960-G12M25-SM57-CapEdge-1in.wav
1960-G12M25-SM57-CapEdge-2in.wav
1960-G12M25-SM57-CapEdge-3in.wav
1960-G12M25-SM57-CapEdge-4in.wav
1960-G12M25-SM57-CapEdge-5in.wav
1960-G12M25-SM57-CapEdge-6in.wav
1960-G12M25-SM57-CapEdge45-0in.wav
1960-G12M25-SM57-CapEdge45-0_5in.wav
1960-G12M25-SM57-CapEdge45-12in.wav
1960-G12M25-SM57-CapEdge45-1in.wav
1960-G12M25-SM57-CapEdge45-2in.wav
1960-G12M25-SM57-CapEdge45-3in.wav
1960-G12M25-SM57-CapEdge45-4in.wav
1960-G12M25-SM57-CapEdge45-5in.wav
1960-G12M25-SM57-CapEdge45-6in.wav
1960-G12M25-SM57-Cone-0in.wav
1960-G12M25-SM57-Cone-0_5in.wav
1960-G12M25-SM57-Cone-12in.wav
1960-G12M25-SM57-Cone-1in.wav
1960-G12M25-SM57-Cone-2in.wav
1960-G12M25-SM57-Cone-3in.wav
1960-G12M25-SM57-Cone-4in.wav
1960-G12M25-SM57-Cone-5in.wav
1960-G12M25-SM57-Cone-6in.wav
1960-G12M25-SM57-ConeEdge-0in.wav
1960-G12M25-SM57-ConeEdge-0_5in.wav
1960-G12M25-SM57-ConeEdge-12in.wav
1960-G12M25-SM57-ConeEdge-1in.wav
1960-G12M25-SM57-ConeEdge-2in.wav
1960-G12M25-SM57-ConeEdge-3in.wav
1960-G12M25-SM57-ConeEdge-4in.wav
1960-G12M25-SM57-ConeEdge-5in.wav
1960-G12M25-SM57-ConeEdge-6in.wav

【オマケ】
IRデータって何なのか分からない人のために、かみ砕いて説明してみよう。選び方?としては、スピーカーの種類→マイクの種類→マイクの位置というような選び方になると思います。
イヤホンもメーカーによって音が違うでしょ?それと一緒。その特性をファイル化したのがIRデータと思ってもらえると良いかも。

■スピーカー(キャビネット)の種類
MarshallでCELESTIONの12インチスピーカーが4発入っているMarshall 1960AキャビネットがHR/HMの定番だと思う。マルチエフェクターのキャビネット選択で12inch x 4だと思う。Fender Twin Reverbとかスピーカー一体だと12inch x 2みたいな感じ。どこの家にもあるMarshall Lead 12だと10inch x 1だねw。まぁスピーカーが大きければ低中音も出て太い音が出るという感じだと思えば良い。逆にメタリカみたいにタイトなのには10inch x 4が良かったりもする。

■マイクの種類
どのマイクを使うかによって高音が少ないとか中音が強調されるとか、様々なのです。ですが、私はSM57しか使ったことがありません。

■マイク位置
スピーカーの正面で音を聞くとハイからローまで輪郭がハッキリした音が聞こえますが、ライブでスピーカー正面って耳が痛くないですかね。逆にスピーカーの正面から外れると少しミッドやハイが減って耳に優しい音になりますよ。極端な話、スピーカーの真横だとローしか聞こえないですよね。これがマイクポジションの効果です。