2021年3月31日水曜日

2.4GHz帯WiFiだけ遅い

 昨年、ASUS RT-AC1200HPのWiFiが突如飛ばなくなって現役引退させた。代わりにJCOMルータ(HG100R-02JG)でWiFi含め全てを賄うように移行してしばらく経つ。JCOMルーターも11acなら壁を挟みつつもiPhone7で100Mbpsを超えるが、2.4GHz帯機器(特にZenFone 2 LaserのカスタムROM機)では1~2Mbpsしか速度が出ないことに気付いた。ちょっと酷い。

その後、RT-AC1200HPは初期化で治るのか究明することなく今に至るが、コイツで11acでリピーターモードを作成して2.4GHz帯機器をぶら下げれば高速化するんじゃないかと思うので試してみた。

リピーターモード
https://www.asus.com/jp/support/FAQ/109883/

まずはRT-AC1200HPのリセットボタンを5秒ほど押して初期化したら正常に動いているっぽいので、有線LANでASUSルーター初期値192.168.1.1にブラウザ接続する。そしたら初期設定画面がいきなり出るんでリピーターモードに設定するだけなんですけど、ここでルーター自体のIPアドレスを指定しないと我が家の根っこのJCOMルータとIPが被る。ルーターが2台あって初期設定でIPアドレスが被る状況って、リピーターモードにする場合によくあることなんじゃないでしょうかね。IPが被るから有線LAN接続じゃないと初期設定が面倒です。

【失敗1?】
これで一度は使えたんだが、RT-AC1200HPを再起動してWebUIで見てても親機WiFiが見つからなくなった。よくよく調べたら、RT-AC1200HPは5GHz帯に対応したルーターと言っても、W52にしか対応してなかったw

https://www.asus.com/jp/Networking/RTAC1200HP/specifications/
※周波数範囲(チャンネル)
2.4GHz帯: 1~13ch
5.2GHz帯: 36/40/44/48ch

というワケで5GHz対応チャンネル状況をルーターごとに説明すると以下。
RT-AC1200HP
・W52(IEEE 802.11a/n/ac):36/40/44/48ch
JCOMルーター
・W52(IEEE 802.11a/n/ac):36/40/44/48ch
・W53(IEEE 802.11a/n/ac):52/56/60/64ch
・W56(IEEE 802.11a/n/ac):100/104/108/112/116/120/124/128/132/136/140ch

JCOMルーター側が自動チャンネル切替で116チャンネルに切り替わり、ASUSルーターからは見えなかったというオチ。古いルーターは、11ac対応と書いていても対応チャンネルが少ないという罠に注意しましょう。

【失敗2?】
RT-AC1200HPを1日放置すると次の日には完全に繋がらなくなった。JCOMルーターがDHCPをしているのだが、IPアドレスを貰うのに失敗しているようだ。iPhoneでは5GHz帯でJCOMルーターと問題無く繋がっているので、RT-AC1200HPとJCOMの相性だと思う。
リピーターモードが古いファーム3.0.0.4.380.7743では安定するという情報があったので試したが、相変わらずだった。やっぱ相性かな。
https://bbs.kakaku.com/bbs/K0000812004/SortID=21727196/

【なんとなく現象をつかむ】
一時的にRT-AC1200HPをリピーターモードで繋いで分かったのは、2.4GHz帯でもルーター近くで繋げば20MHz幅でも60Mbps以上の速度が出る。カスタムROMのZenFone 2 Laserでも十分な速度が出たのは朗報だった。

【現状打破の道は】
我が家の使用機器問題が多分に含まれるが、以下方針で対処しようと思う。

①JCOMルーターの2.4GHz帯はOFF
JCOMルーターの癖のある2.4GHz帯は止め、5GHz帯専用とする。

②2.4GHz帯は旧ルーターで対応
いきなりの登場だがFON 2045Eが余っている。FON 2045Eには、InternetとComputerと書かれている二つのLAN端子があって、普通は親ルーターに対しInternetと書かれた端子を繋いでFON&WiFiルーターとして使う。だが、Internet側には何も繋がず、Computer側に親ルーターを繋げば単なるWiFiルーターとして使えます。というわけで、FON 2045EとRT-AC1200HP、こいつらのいずれかをJCOMルーターにぶら下げて2.4GHz帯を賄ってみよう。

【結果】
FON 2045EとRT-AC1200HPの両方とも思った通りの動作をさせることが出来た。
比較するとRT-AC1200HPの電波がよく飛んだので、壊れるまで2.4GHz帯を担当させよう。
FON 2045Eは若干遅かったが、寝室で20Mbps前後出て実用可能レベルではあったので困ったときのバックアップ機としよう。

というわけで、我が家の2.4GHz帯WiFiは改善されました。JCOMがルーター(HG100R-02JG)を改善してくれれば、こんな面倒は無いんですがねぇ...みんなどうしているんだろう?

【おまけ:その他のWiFi改善方法】
電波法を守りつつ対策を講じる手を見つけた。転送速度が遅くて困っているなら100均キッチンガードは試す価値はあるかもね。
https://araichuu.com/archives/2190

2021年3月13日土曜日

Lenovo Ideapad Duet Chromebook 2

Ideapad Duet Chromebookはリビングで使っている。あまり使わなければ充電せず1週間くらい放置です。ログイン時にGoogleアカウントのパスワード入力が面倒とか書かれてましたが、パタッと閉じるだけで放置し開いたらログイン状態なので無問題です。再起動かかった時くらいです。そんなIdeapad Duet Chromebookは以下のような使い方。

・Chromeで検索
・YouTubeで検索
・読書、Y天気
・ラズパイをVNC操作
・USB接続HDD等にデータコピーなど

【便利な操作】
Chromebookの便利な操作方法については以下の動画を見ると良いかも。逆にこれを見れば何が出来るか何となく分かると思う。私は何も理解せず行き当たりばったりで使ってます。
https://www.youtube.com/watch?v=ry19vCT73kE
https://www.youtube.com/watch?v=d8BK1Pc1dlk

【ペン】
Lenovoからペンが発売された。何故か欲しいけど、買っても使うだろうか。
https://www.lenovo.com/jp/ja/jpad/accessories-and-monitors/pens-and-supplies/pens/TAB-ACC-BO-Lenovo-USI-Pen/p/4X80Z49662?vc_lpp=MSYzZmZiMzU2Yjg1JjVmOGZkOWE4JmRhJjVmZGVmMzkyJkFBQUJkVW5wNGxodlpVcTB5dHFvR051WiY0CUFBQUJkVW5wNGxodlpVcTB5dHFvR051WgkwODg2NzQxMDQ1MDI2ODAzOTQyMDEwMjEwNjQ3NDYJCWh0dHBzOi8vbWluZHRlY2guanAvP3A9MTQzOAk&cid=jp%3Aaffiliate%3Ay9zv9a

【DebianのPalemoon】
Chromebookを使っているとブラウザはChrome...普通ならね。でもChromeOS上でDebianが動き、そこに日本語入力とPalemoon(Firefox系旧アドオン対応)をインストールすれば、単独アプリのようにPalemoonが使えるようになる。ただ、サラッと書いたけどDebian上に日本語入力をインストールする必要がありました。そのうちChromeOSの日本語入力がそのまま使えるようになったら良いね。あと、Palemoonの日本語入力時にファンクションキーが使えなかったので、ガシガシ日本語入力するなら気になるかも。あと、ChromeOSとLinuxで共有フォルダが使えるのでデータ受け渡しも問題無し。

【今さらな余談】
手持ちノートに、CPUの型が近いChromebookのリカバリイメージをインストールしてしまおうって夢の話だと思って読んでください。Chromebookは安いので、買った方が手っ取り早いです。趣味の領域ですね。
https://smartasw.com/archives/googleplay%E5%85%A5%E3%82%8A%E3%81%AE%E3%80%8Cchromeos%E3%80%8D%E3%82%92%E6%99%AE%E9%80%9A%E3%81%AE%E3%83%91%E3%82%BD%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%81%AB%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%AB.html

以下サイトからリカバリイメージをダウンロードするんです。当然、Ideapad Duet Chromebookのリカバリイメージもあります。一応、ダウンロードしておけば有事の際に役立つかもしれないね。
https://cros-updates-serving.appspot.com/

2021年3月12日金曜日

ラズパイ33

 ラズパイ4BはUSB起動に対応してから暫く経った。現在、Radiko録音もSoftEther Serverもラズパイ3B+の方で動かしているので、実はラズパイ4Bはメインではない状態。つまり、私のラズパイ4BはほぼNASとしてしか使われていないから、気軽に再起動出来る状態なんです。

【FRONTIER HDDCASE25-B】
ちょっと前に1000円でお釣りのくるFRONTIERのHDDCASE25-Bという2.5インチHDDケースを買い、予備の1TB SSDを入れてみた。それを今回ラズパイ4Bにつなぎ、SD Card CopierでシステムをMicroSDからコピー(New Partition UUIDs)し、一度シャットダウンし、MicroSDを抜き、システム起動を試みたら見事に動いた。2021年2月時点のラズパイ4Bの32bit版OSでは、特に何も設定などすることなくUSB起動が出来る状態だったんですね。
というわけで、あっさりUSB起動したラズパイ4Bでディスクスピードをベンチマークで確認するためfioをインストールした。

sudo apt install fio

ベンチの前に接続状況をメモ

pi@raspberrypi:~ $ lsusb
Bus 002 Device 005: ID 0080:a001
Bus 002 Device 004: ID 0bda:0411 Realtek Semiconductor Corp.
Bus 002 Device 003: ID 0bda:0411 Realtek Semiconductor Corp.
Bus 002 Device 002: ID 05e3:3321 Genesys Logic, Inc.
Bus 002 Device 001: ID 1d6b:0003 Linux Foundation 3.0 root hub
Bus 001 Device 005: ID 152d:2329 JMicron Technology Corp. / JMicron USA Technology Corp. JM20329 SATA Bridge
Bus 001 Device 004: ID 0bda:5411 Realtek Semiconductor Corp.
Bus 001 Device 003: ID 0bda:5411 Realtek Semiconductor Corp.
Bus 001 Device 002: ID 2109:3431 VIA Labs, Inc. Hub
Bus 001 Device 001: ID 1d6b:0002 Linux Foundation 2.0 root hub
pi@raspberrypi:~ $ lsusb -t
/: Bus 02.Port 1: Dev 1, Class=root_hub, Driver=xhci_hcd/4p, 5000M
|__ Port 1: Dev 2, If 0, Class=Mass Storage, Driver=usb-storage, 5000M
|__ Port 2: Dev 3, If 0, Class=Hub, Driver=hub/4p, 5000M
|__ Port 1: Dev 4, If 0, Class=Hub, Driver=hub/4p, 5000M
|__ Port 1: Dev 5, If 0, Class=Mass Storage, Driver=usb-storage, 5000M
/: Bus 01.Port 1: Dev 1, Class=root_hub, Driver=xhci_hcd/1p, 480M
|__ Port 1: Dev 2, If 0, Class=Hub, Driver=hub/4p, 480M
|__ Port 2: Dev 3, If 0, Class=Hub, Driver=hub/4p, 480M
|__ Port 1: Dev 4, If 0, Class=Hub, Driver=hub/4p, 480M
|__ Port 2: Dev 5, If 0, Class=Mass Storage, Driver=usb-storage, 480M

ベンチ結果を貼ろう。
$ TARGET=/tmp fio -f f.txt --output-format=terse | awk -F ';' '{print $3, ($7+$48) / 1000}'
Seq-Read 197.323
Seq-Write 197.769
Rand-Read-512K 189.821
Rand-Write-512K 181.54
Rand-Read-4K 9.43
Rand-Write-4K 11.421
Rand-Read-4K-QD32 10.561
Rand-Write-4K-QD32 14.491

$ TARGET=/media/suzyusb/SS256 fio -f f.txt --output-format=terse | awk -F ';' '{print $3, ($7+$48) / 1000}'
Seq-Read 95.212
Seq-Write 96.669
Rand-Read-512K 76.971
Rand-Write-512K 29.424
Rand-Read-4K 7.058
Rand-Write-4K 1.264
Rand-Read-4K-QD32 8.055
Rand-Write-4K-QD32 1.295

USB起動に使ったFRONTIERケースの1TB SSDはリード・ライトがほぼ200MB/sと結構速かった。FRONTIERのHDDCASE25-BはGenesys Logic, IncのUASP非対応チップらしくusb-storageで動いているので超高速というワケではないが、特に何もしなくても勝手にusb-storageになってくれるしラズパイ4Bと相性も発生していないようなので、アリかもしれないな。ちなみにUSBHUB経由にすると10%ほど速度が落ちたので、USB起動用SSDは直接ラズパイUSB端子に繋いでます。1000円で買えるFRONTIER HDDCASE25-Bは、金属製で少し重いため物理的に剛性感・安定感があり、ラズパイ4Bとの相性問題も無いし、癖も無く、そこそこ速いので、ラズパイ4B用に使うには良い感じという印象。私にはこれで十分、そのうち予備も買っておこうと思った。

今までラズパイ4Bで使い続けている256GB SSDは、何故か非常に遅い。SAMSUNG 860 QVO 1TBのオマケで付いてきたORICOケースなんだけど...ひどいね。UASP無効化とかも施さなければファイル転送も安定しなかったし、ラズパイ4Bとの相性が悪そうだ。汎用性重視でNTFSフォーマットというのも遅い原因かもしれないなぁ。

【SoftEtherのL2TP】
SoftEtherを3B+で運用したのだが、いつの間にかスマホからL2TPが繋がらなくなっていた。SoftEtherが繋がらなくなった4B環境も継続使用しているせいかも。こっちはこっちでお試しでラズパイOSアップデート&SoftEther手動アップデートしたら直るんじゃないかとテストし検証せずそのまま使っていたのだが、やはいrSoftEtherが復活していたのかもしれない。なので、4Bの方のSoftEtherをsystemdからdisableし再起動したら治った。

今回分かったのは、ローカルネットワーク内に同じ設定のSoftEtherが居ると、ポートフォワード設定で繋がってないIPアドレスだとしても、L2TPだけ繋がらないなど中途半端な悪さをするようです。私の状況はそんな感じでした。