2021年12月28日火曜日

ラズパイ 39

 ラズパイで色々な事が出来るようになると、もうWindowsは要らないんじゃないか?と思う事がある。だが、相変わらず問題なのは、使い慣れたWindows専用ソフトウェアがあることだ。身近なもので言えば7-Zipだし、たまにしか使わないけどiPhoneのバックアップ・復元に使うiTunesだ。
というワケで、全てのWindowsソフトウェアをラズパイで代替するのは難しいが、一部の軽そうなソフトなら何とか動くかもしれないので、Wineを試してみよう。

まずはPi-Appsをインストールしてみましょう。
https://raspida.com/easy-install-piapps
いきなりWineはハードルが高いかもしれないので、Pi-Appsでマイクラを入れてみよう。どうやらPiエディションのサバイバルモードパッチをあてたヤツが簡単に入るようです。何となくPi-Appsの使いが分かったらOKです。マイクラの沼にハマらぬよう注意w
https://kocoffy.com/iot/post-1280/
Pi-Apps上でBox86,Wineをインストールしてみましょう。
https://raspida.com/wine32-rpi4

というワケでインストール出来たところで、7-Zipでもインストールしてみましょう。以下からexe形式(https://www.7-zip.org/a/7z2106.exe)でもダウンロードしてみてください。x86(32bit)版じゃないとダメだと思います。
https://sevenzip.osdn.jp/download.html
ラズパイスタートメニュー システムツールの中にWine各種設定が入ってます。Wine Program Managerでダウンロードした7-Zipをインストールしてみましょう。正常に追加されたら、ラズパイスタートメニューにWineが追加され、その中に7-Zipが出来ているハズです。無事動いたおかげで解凍した時に文字化けする問題も回避できるようになりました。ラズパイのドライブがWine上仮想デスクトップに自動登録されているので、ローカルで圧縮解凍せよってことだろう。もちろん頑張ればsamba共有も使えるのだろうと思うが、使用頻度にもよる話かもね。

続いて、コマンドで設定するのはツライSoftEther VPN Server Managerだ
。GUIツールはWindows版しかないので常々Wineで動かしたいと思っていたものだ。使えたけどUIが英語になっちゃったから少し課題が残ったな。バージョンダウンしても英語以外の言語設定が出てこないが、まぁ何となく分かるから今は良いかな。

Wineにインストールしたソフトウェアは、仮想デスクトップ上での動作がデフォになっているけど、私は仮想デスクトップ不要だったのでチェックマークを外してスッキリしましたよ。それに、仮想デスクトップにスタートボタンが無かったので何のための仮想デスクトップか意味が分からなかった...これって私だけ?

というワケで、多少の謎は残りつつも、何とか実用的な速度で動いてくれて嬉しかったですよ。導入も簡単だったしWine入門にもってこいでした。Pi-AppsとBox86とWine...なかなかお役立ちですね。

2021年12月27日月曜日

ラズパイ 38

ラズパイ3B+で使っている冷却用12V50mmファン(5V駆動)が再起動時に自律回転しなくなった。手持ちの12Vファンの中から5Vでも起動するものを選んで使っているのだが、なかなか微妙なようです。ファン軸受け部にエンジンオイルを注油したら復活したが、今後は年一度の注油が必要なようだ。当面は大丈夫そうだが、安定動作を目指して5Vファンを梅澤で買ってきた。時間のある時にでも交換すれば、ファンが起動しないという懸念は払拭されるだろう。

Nidec F410T-05LC
https://www.nidec-copal-electronics.com/j/product/detail/00000112/

5Vファンは単品で買うとお高いし選択肢も少ない。私は既に設置・稼働状況にあるラズパイ(GPIO給電用にケーブルも自作している)なのでファンだけ欲しかったんだか、ケースごと買った方がお手軽だし値段も大差ないだろう。

https://www.amazon.co.jp/Smraza-Raspberry-%E3%83%A9%E3%82%BA%E3%83%99%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%91%E3%82%A43-Model-%EF%BC%8B%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%B3%EF%BC%8B%E3%83%92%E3%83%BC%E3%83%88%E3%82%B7%E3%83%B3%E3%82%AF/dp/B07CBRS3HW?language=ja_JP

ラズパイは4Bがあるのに3B+をサーバー用途で使い続けている。3B+はファン付きではあるが今夏の室温35℃でも安定動作していたのも、使い続けている理由の一つになった。現状のセットアップ状態で、発熱と冷却と速度のバランスがサーバ用途には良いのかもしれない。

4Bは、今夏の室温35℃、アップデートした時点版のせいかCPU発熱増、動作プログラムによる負荷、ファンレス運用というのが組み合わさってなのか、熱暴走が発生した。さらに最近、GB単位の動画ファイル移動をしているとフリーズする...そんな状況です。で、Raspberry Pi OSは、Debian11(Bullseye)ベースが、やっとラズパイにもおりてきたので、4BにMicroSDで32bit版Bullseye環境(64bitはベータだったので回避)を作ってみました。

■Headless Resolution
「Raspberry Piの設定」メニューの中のディスプレイに、なんと「Headless Resolution」という項目が追加されていた。文字通りヘッドレス時にVNCで繋いだ時に解像度変更が出来るものです。おかげで1024x768からは変更出来ましたが、16:9設定は1280x720と1920x1080だけ、私は1360x768を使いたいので少し不満だが1280x720で妥協した。

■更新通知とアップデーター
アップデートがコマンド不要になったので、随分と敷居が下がりました。これから始める人には優しい仕様かもしれません。
https://raspida.com/update-notification-bullseye

■最低限の環境で使ってみる
セットアップ直後はモッサリしていたが、そこそこセットアップを完了したらサクサク動くようになった。多分、不要なログを出力しないようにするとか、swap止めるとかが効いてるのかも。日常ソフトをインストールした環境になったが、MicroSD起動なのにサクサク動いている気がする。主に弄ったのは以下。ここまでが私にとっての最低限セットアップかな。動画再エンコ環境とかは使う時で良いかな。
qBitTorrent
Palemoon(Busterのリポジトリ)
GParted
yt-dlp
rpi-clone
PCMan FM-Qt
Samba
スワップなし
ログ削減
LED消灯
USBHDDマウント、共有設定

まだPalemoonのDebian11リポジトリが無いのが気になるが、概ね環境は整っているんじゃないかな。あとは64bit版がベータじゃなくなって普及すると良いね。そろそろBullseyeを使い始めても良いかもとも思ったが、まだBusterの方が安定しているなぁと感じていたら、Busterのサポートが延長されるようだ。

https://raspida.com/rpi-os-legacy-version

ようは、Busterがレガシー版としてサポート存続するようです。今のところBusterが安定していると感じるし、ラズパイ3B+と4BのOS共用という点でも優れているのではないかとも思う。

2021年12月15日水曜日

テレワークとノートPC 2

会社からテレワーク用ノートPCが急遽配給されたのが2020年4月だったと思う。i7-10510U、メモリ8GB搭載、14inchフルHD液晶で約1.2kgで約10万というお得なブツなので、気兼ねなくテレワーク・出勤・出張に連れ歩いていた。
先週くらいから徐々にWiFiの調子が悪くなり、とうとう繋がらなくなった。デバイスマネージャーでエラーが出てる。社内にWiFi死亡先達が複数居るらしく、ええ~マジィ~って声を出して嘆いていたら、嬉しそうにWiFi子機を渡されました。これで凌げとw。
そんなテレワーク用ノートだが、2022年に全入替えという話は出ていた。なんせ急遽調達したテレワーク用ノートだったから納期優先、結果的に不具合が多かったし、サポートも二の次だったので壊れた時の代替機貸出などもない。修理するとなると中国工場に送るので1か月かかるらしい...マジか。

会社のPC担当にこれって修理?交換?って聞いてみたら、先行調達した交換用ノートのラスト1台があったので、速攻交換してくれた。交換用ノートは富士通LIFEBOOK Uシリーズの法人向けモデル。自分には縁のない超軽量高級ノートだったので、ちょっと気分が高まりましたよ。

LIFEBOOK U9311/F
https://jp.fujitsu.com/platform/pc/product/lifebook/u9311f/spec.html
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/topic/special/1316545.html

手元にきたノートを確認したところ以下のような仕様でした。
・intel Core i7-1185G搭載
・メモリ16GB搭載
・バッテリー容量50Wh搭載
・重量は800g台らしい

専用充電器はUSB Type-Cで65Wと書かれており、最大バッテリー駆動時間は23hらしいが、実働10hくらいっぽい。今後は充電器もスマホと共用できるんじゃないかと期待しますが、手持ちスマホ充電器の5V3A USB Type-C端子+100均ケーブルでは流石に充電できませんでしたw。今後の充電器購入に備え、純正充電器の型番・仕様をメモっておこう。PD対応充電器なら大丈夫なのだろう。
・型番:ADLX65YSCC2F
・出力:20V3.25A,15V3A,9V3A,5V3A。

早速使ってみた感想を何点か。

新旧ノートで、CPUはCore i7の第10世代と第11世代の違いでしかないから、普段使いで速くなったとは感じられません。Google Earthが少し速くなったかもしれませんね。結局、風水変造しないとサクサクにはならないのだろうなぁ。

バッテリー持ちは、メーカー仕様から期待するほど長時間駆動ではないが、日帰り出張は出来そうかな。普段使う各ロケーションにType-C充電器を予め用意しておければ快適になるだろうなぁ。

キーボードは明らかに良くなった。キー配置がスタンダードなので、普段から複数PCを使っている私でも違和感なく使えます。兎に角、キーボードが普通で最強、esc,半角/全角,shift,ctrl,prt screen,delete,backspace,enter,矢印キーが思った通りのところにあるのは非常に重要なんですよ。ASUS X205TA並みに良いw

画面は13.3インチだが、前の14インチと遜色なく使えている。自宅で28インチモニターと並べると更に小さくなったが、役割分担を考えるとこのサイズでも良いのかも。

最後に重量。13.3インチで867gは本当に凄い。10インチのIdeapad Duet Chromebookがカバーも入れたら935g、11.6インチのASUS X205TAが980gなんだから、LIFEBOOKの軽さは異常と言って良いだろう。


仕事で使うモバイルノートなら、レッツノート最強と思っていたけど、今はLIFEBOOK U Series最強に認識が変わったかも。会社や自宅など作業場所では大画面モニターを接続して使えばデスクトップPCはもう不要なんじゃないかな。気付いたら隣の席のヤツは既にそうしている...デスクトップPCが単なるオブジェになってたよw
そんなワケで、20万のノートPCを高いと見るか安いと見るか人それぞれだが、仕事でバリバリ使うとなれば恩恵は計り知れない。リモート会議が一般化し、VPNも一般化し、そんな時代にこそLIFEBOOKなのかもしれません。