2023年1月1日日曜日

Flying V Again Vol.3_ピックアップ

前回、ブリッジ調整がうまくいったのですが、勢い余ってピックアップも交換してしまいました。以前も一度、DiMarzio Super Distortionをリアに積んでみたけどイマイチだったんで純正ピックアップに戻していたんですよね...というわけで副題...

Gibson FlyingVセッティングに下手こいてた第三弾
 【DiMarzio Super Distortionを搭載したら新たな沼があった件について】

【Gibson 500TとDiMarzio Super Distortion】
リアピックアップの500Tは非常にパワフルで伸びのあるサウンドだがモダンな印象なので、懐古趣味だと言われるかもしれないがDiMarzio Super Distortion(80年代の三角足、自分で4芯化改造したのに一度もタップしたことが無いw)を再びリアに搭載してみた。Flying VとSuper Distortionの組合せで80年代HR/HMに似合う良い音が出たらカッコイイはずw
このピックアップは若い頃に使っていたモノなので慣れ親しんだ音なんだが、500T搭載時に比べて1弦ハイフレットのサスティーンが落ち、ピッキング時にペチペチした音が目立って、なんか芯が無い。

このSuper Distortionはリア用幅広ピックアップが世に出る前の幅の狭いハムなので、1弦側ポールピースのエッジにほぼ弦がかからない状態になってしまったのが悪いんじゃないかと思う。ピックアップの足を少し曲げて可能な範囲で調整したら少しマシになったけど、500T搭載時の1弦リードサウンドの伸びを実現するには全然及ばなかった。
ポールピースと弦のズレは気にしないことにしてる人が多いけど、その位置によって音は変わってくるようです。
http://hamanako-kankou.com/electric_guitar/index.html

【サドル溝の調整】
最終手段に入ることにした。どうもサドル溝にズレがあったので、溝を彫り直すことにした。テールピース側からナット方向に眺め各弦が直線になる位置にサドル溝を掘りなおした。結果的に、1弦1mm、2弦0.5mm、5弦6弦0.5mm、内側(3,4弦側に寄せて)にズラした。ダイヤモンドヤスリがチタンサドルに負け、思ってたよりシャープな溝にはならなかったが実用上問題なさそう。弦がポールピースにかかるようになったし、弦間も揃ったし、1,6弦も弦落ちしにくい仕様になったし、それなりに正解だと思う。ただし、サドル溝はサドル中央でなければならない宗派だとイヤだろうね。
最も懸念してた出音もコシが出たので、ポールピースから外れて音が細いと感じたのは気のせいじゃなかったようです。今回改造ついでに、気になっていた弦とピックアップの傾きがあってないエスカッションは、見た目がおかしくならない範囲で削って調整しました。あとは使い込んでみて調整かな。

【ポット移動】
弾きこんでいくとノブやポットの純正位置にも慣れてはきたんだけど、使い込めば使い込むほどリアボリュームが一番遠い位置ってイジメなのかなと思った。そこで、リアボリュームとトーンのポット位置を交換してみた。少しは近くなったので、曲が終わった瞬間に頻繁に弄るリアボリュームへのアクセスが改善された。これで改善は終了かなと思う。誰も気づかない範囲で改良出来たのは良いことなんじゃないかなと思うし、それに合わせて配線も最適化させた。配線図は以下を使用した。
https://www.seymourduncan.com/images/wiring-diagrams/2H_3G_2V_1T.jpg

ちなみにハーフトーン時に前後ピックアップバランスをフルに使えるようにする改造も試したし、ボリュームポットをCTSに替えてみるテストもしてみたけど、結局一周回ってデフォに戻した感じですかね。

 

【V完成】
やっとSuper Distortion搭載しつつガチで使えるVが出来た。出来上がったFlying Vは、立って弾いたら手持ちのギターの中で一番ラクなギターになった。009-046ゲージでミドルスケールは指の負担も少ないし、ピッキング位置も体の真ん中に来るし、今後は使う機会が増えそうだ。座って弾くのも慣れてしまえば琵琶法師スタイルも普通のことになるんだよ。

Super Distortionは、ブリッジミュートしてる右手と弦のこすれる音とかのノイズが目立つピックアップなんで、相変わらずクリアなリードサウンドを出しにくいピックアップではあるが、その癖を乗りこなすのが楽しくも懐かしい。昔と違うのは、適切なピックアップ高さにしつつポールピース調整もしているので、生音も使える音になりました。

ボリュームとトーンを弄れば、それなりな音が出せるようになったが、癖が強いピックアップなので優等生を目指すなら純正500Tの方が良いのは言うまでもない。優等生を目指すとどのギターも同じ音に寄っていっちゃうんで、せっかく複数本ギターを持ってるなら、ギターごとに多少の個性は必要だと思った。

兎に角、Super Distortionを積んだVで良い音出してたら格好いいよねw

0 件のコメント: