2022年11月6日日曜日

Tokai Silverstar改に3シングルピックガード

 Tokai Silverstar改マグナスターの仕様は以下になっていた。
フロント・センター:無印シングルコイル(バーマグネットタイプ)
リア:SEYMOUR DUNCAN SHR-1b
1Vol、1Tone、リアのシリーズ・パラレルスイッチ増設
ToneにはPUSH/PULLスイッチ付きでハイパスフィルターが仕込んである
エレキギターが3本あるので、1本くらいはフロントシングルのギターが良いと思う。HSHなジャンクピックガードでいろいろ試してきたが、改造も一段落着いたので、3シングルのピックガードを買ってみた。3シングル、11ホール、3プライ、ミントグリーンというSCUDのピックガードです。

マグナスターはDIY22フレット化で鍔だしが厚めなため、ネックポケット部ピックガードを削らないと装着できなかった。購入早々のピックガードを削りました。綺麗に装着できたんだけど、5Wayセレクターのノブが黒、Vol,Toneのノブが白、ピックガード固定ネジは金、ピックアップ固定ネジやブリッジは普通のネジ色....なんだか色がチグハグ。今となってはハイパスフィルターは要らないなぁ。こんな感じに思いつつも、何がいいのか悪いのか使ってみないと分からないので、使い始めてみた。

使い始めてみると...どうしても音がキンキンすぎる気がする...シングルとHot RailsってVol,Toneともに250kΩを想定しているはず...なら交換してみようかな...という気分になった。
楽器屋さんを見てみたら、CTSでも比較的安いミニサイズポットの250kΩを2個と500kΩを1個買ってきた。500は全部250だとハイが落ちすぎる時用です。ちなみに、ミニサイズも普通サイズも音質は変わらないといわれている。あと、ポットを買って数日後、ポットのノブもインチサイズが必要だと気づき、今まで白ノブだったからインチサイズは黒ノブを買ってきた。ついでに、ピックガードを止める11本のインチ木ネジ(鍋頭?)も普通の色のを買ってきた。これで全体の統一感もでるだろう。
EP-5485-000 CTS 250K Mini Audio Pot
http://www.allparts.jp/electronics/potentiometers/ep-5485-000.html
EP-5486-000 CTS 500K Mini Audio Pot
http://www.allparts.jp/electronics/potentiometers/ep-5486-000.html

バラシして作業開始したところ、ピックガードのポット穴が地味に小さくインチサイズのCTSが入らないので、棒やすりで穴を拡大した。しかも、ちょっとポットの背が高いので、後日M10ワッシャーを買ってきて高さ調節も必要だった。
次にハイパススイッチ付きトーンを撤去、リアハムのシリーズ・パラレルスイッチは残し、CTS250kΩでボリューム・トーンを再構築と思ったら、シングル用トーンコンデンサ0.047μFを買うのを忘れていた。トーン0でも高音カットが足りなかったら交換する前提で、以前Pacifica 721DHのトーンノブ交換時に外したトーンコンデンサを再利用することにした。


コンデンサは「223J 100」と書いてあって、100V0.022μFの長寿命なフィルムコンデンサっぽい。
なお、Pacifica 721DHはHSHなのに、トーンが250kΩで0.022μF、ボリュームが500kΩという組合せが純正でした。私は修理時にトーンを500kΩで0.022μFオレンジドロップに変えてます。
あとね、あまり使わないセンターピックアップにTokai Silverstar純正センターのシングルコイルピックアップを復活させてみた。裏にスタンプはないのでTokaiの中でも安物なんだろうが、ポールピースが磁石になっているタイプ、ポールピースは1,2弦フラット、3,4弦+1.5mm、5,6弦+0.5mmというイメージかな。

何はともあれパーツが揃ったので取り付けたワケですが、普通サイズのポットに合わせた配線だったので、ミニポットだと配線長がギリギリだったので半田付けに手間取りましたよ。

シングルコイルを使うようになったらノイズが気になるようになったので、ピックガード裏のピックアップのあたりにアルミテープを貼りましたよ。あまり派手に対策するとハイ落ちが気になるって話だったので単に貼っただけですが、ほかのギターから持ち替えても違和感ない程度にはなりました。何度も開いて閉じてを繰り返して疲れてきたから、こんなもんで良いんじゃないかなw

さて、マグナスターは内容的にSSHなので、装着後にピックアップの高さ調整で、どのように出力バランスを取るか悩んだが、リアハムをパラレル接続し、疑似3シングルの生音でバランスを取ることにした。これで3シングル相当としても使え、リアハムのシリーズ接続時はHR/HM対応サウンドも得られるような気がする。ちなみに演奏の邪魔になるセンターピックアップは邪魔にならない高さまで下げました。あとは、フロントピックアップは、サスティーンや音程感に違和感が無いように、上げすぎないよう気を付けました。そのうえで、リアとフロントのバランスを取るよう、リアの高さを決めした。ちょっと下げ気味になりましたね。

ついでにPacifica 721DHも今の好みでピックアップ高さ調整をしたら、結局フロントとセンターを1mmくらい下げ、リアも6弦側だけ下げた感じになりました。ピックアップを下げたから出力は落ちてるのに、サスティーンは伸びるし高音パキーンって出るしで驚きました。いやぁ良いギターに化けましたよ。

【おまけ1】
このTokai Silverstarは、1989年頃にとある大学の軽音楽部室に投げ捨てられていたジャンクで、今思えばIron Maiden仕様に改造途中でピックガードはHSH仕様のものにSuper Distortionが前後に積まれ、それ以外の電装系はTokai純正、ピックガードネックポケットのサイズが合わず、ボディにもハムバッカーを仕込む穴開けが必要...という改造途中で力尽きて放置されたTokai Silverstar SS-36のなれの果てだったようです。当時、BSV-70が盗まれギターが無いギタリストは、もう所有者が居ないTokaiジャンクを見つけて、速攻でネックをスキャロップし、ボディをノミで削り、ピックガードもやすりで削り、組み立てて使いだしたのでした。

【おまけ2】
ピックアップセレクタースイッチだが、5Wayや3Wayがストラトタイプで使われている。マグナスターではYM-30、DM-50を使ったことがある。
YM-30は、ロータリースイッチに回転方向以外の力が加わると接点が曲がってしまい接触不良になりやすい。バラシて接点を起こせば治るけど、構造上の問題なので、もう買わない。
DM-50は未だに使っているんだけど、ちょっと使わないとガリが出るがガンガン動かせば復活する。妥協して使い続けているが、もうちょっとガリ対策したい。
いい意味で恐ろしい耐久性なのがPacifica 721DHの5Wayスイッチ。VLX53っぽいのだが、長年使っていても接点不良になる気配がない。すごい耐久性だが何故かギターショップで見たことが無い。私は見つけたら絶対買おうと思っているが、多分Fender Japanとか国産に使われていたからか、安かろう悪かろうと思って交換しちゃった人も多いと思う。
色々使ってみて分かることだが、やはり分かる人は分かっているようですね。
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