2023年10月17日火曜日

Epiphone Les Paul その3

なぜEpiphoneレスポールに手を出したか...などの話。

■私がEpiphoneレスポールに辿り着いた理由
→手持ちで眠っている80年代Super Distortionを偶に弾きたくなる
→これを載せるギターが欲しい
→80年代Super DistortionはFスペースじゃない
→弦間ピッチ10.5mmのGibson系のSGかレスポールが良いだろう
→DIYで弄る前提なので安価中古
→中古ギター経験から80~90年代ギターには安心感がある
→韓国製Epiphoneレスポール中古は安価に多数流通
→一応レスポールなので保守部品にも困らないだろう

80~90年代HR/HMでも結構使われているレスポールにSuper Distortionの組み合わせはワクワクしかない。でも、レスポールに思い入れは無いので、Gibsonのレスポールが欲しいとまでは思わないw。GibsonはFlying-Vを持ってるから、変なコンプレックスも無く心は平穏そのもの。

■Epiphoneレスポールのハード面で気になったところ。
1.ブリッジ
EpiphoneもTune-O-MaticのNashvilleだと勝手に思っていたが、実際見たらABR-1?と思いきやマイナスネジで弦高調整するタイプ。いうなれば、ABR-1のラージポストタイプということになるのかな。リペア部品が無さそう。
なお、TOMブリッジは反ります。Epiphoneも0.5mm程度反っていたので、100均クランプと硬い木を枕に使ってDIY矯正してます。
http://tonegarage.blog52.fc2.com/blog-entry-426.html
2.ペグ
ヘッド表側にネジが無く、ブッシュを取り付けて裏からビスで止めするだけのクルーソンタイプ。ビンテージタイプというか...従前部品キャリーオーバーだったのでしょう。
3.ピックアップ
ピックアップはビニール被膜の2芯タイプ配線、フロントの線は赤、リアの線は青だった。弾いてみたらフロントは良い感じ、リアはバッキングでモコモコだしリードも伸びが足りない。リアピックアップ抵抗値は8.3kΩで、私の好みの出力では無かった。
4.トラスロッド
Gibsonと同じソケットレンチで回すタイプだけど、ヘッドから覗くのはロッドそのものの頭を六角にしたものっぽい。トラスロッド頭はヘッドポケットの中で遊んでおり、ネック奥側に落ち込んでてソケットレンチが刺さりませんでした。ソケットレンチをコンコンと叩き込んでみたら、トラスロッドが少し浮いてソケットにはまり調整可能でした。もしかしたら、トラスロッドが回せないのがジャンク理由かもしれない。

■一応完成したEpiphoneレスポールを弾いた感想。
まず言いたい...レスポールはデカ尻のせいか重い。座って弾いたら、ギターのケツが滑り落ちていきそうになり疲れた。立って弾いてみるとGibson Flying-Vと同様ポジションでネック落ちせず弾けるので良い感じ。何故か高級感は無いが、Gibson Flying-Vのサブとして使えそう。立って長時間弾いてたら、重いせいか、他のギターより疲れたw

■中古Epiphoneレスポールを万人に勧められるか。
1990年頃のEpiphoneレスポールは、DIYでリペアしつつ楽しむ素材としてはアリだというのが私の答え。中古ギターは、メンテナンス費用も込みで価値判断が必要だろう。DIYでリペア出来ないなら、新品を買うべきだ。

【オマケ:今回施したものをプロに依頼すると...】
私が思う「使えるようにする」必要事項を、某楽器店料金表を参考にプロに依頼したら幾らくらいになるか超概算してみた。

工賃合計:21000円
・ロッド・オクターブ・弦高調整・電装チェック・ナット弦高調整・クリーニング:7000円
・ペグ交換:5000円
・配線引き直し:9000円(ポット交換・スイッチ交換を含んでくれた場合)
部品代合計:11000円
・GOTOH製ペグ:5000円
・トグルスイッチ:2000円
・ポット4つ:2000円
・配線材:2000円

最低限ラインでジャンク1.65万+メンテ3.2万。

でも、これじゃ新品以下のクオリティだ。新品以上のプレイヤビリティに仕上げようと思ったら、フレットすり合わせ・ナット交換で2.5万、ピックアップ購入交換で1.5万、ブリッジ矯正で0.5万...トータル10万近くなってしまうようです。なお、ブリッジ矯正してくれるプロショップは稀、矯正時に折れることもあるのでリスキーです。

それなりに実用的コンディションでも中古価格4万前後でしょうから、店で治すほどの価値が見いだせないので、ジャンク販売だったのかもね。

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