2018年8月15日水曜日

マグナスター 22フレット追加DIY

常々マグナスターに22Fがあれば、もっと演奏の幅が広がるのにと思っていた。調子の良いギターに不可逆な改造を施すことに躊躇していたが、やっと重い腰を上げた。
以下の画像は加工前の状態。なんとか22Fが打ち込めそうな感じがしないでもないね。

【試行w】
ネックの端に果敢に溝を切ってみた。
そして強引に22Fを打ち込んでみた。打ち込んだら、薄いローズウッドは割れ、22F化には鍔出しが必須と分かった。

残念な結果だが、想定内w

【構想】
鍔出しは最小限とし、元の指板Rとヤスリで合わせるものとした。適当と思われるかもしれないが、フレット擦り合わせで調整出来るので、指板自体のRにはフレットが綺麗に納まりさえすれば良いと割り切る事が出来る。

【実施1日目】
鍔出しに使うローズウッドは東急ハンズで「箸」の素材として売っていたもの。4,5年前に調達した約7mmのローズウッド角柱だ。鍔出し長は現行指板先端3,4弦のあたりで1mm程度で十分と考え、なるべくフレット打ち込みに耐えるよう強度確保のため厚く鍔出ししたいが、厚すぎるとボディに干渉するので、現物合わせでボディ干渉しない厚さでネック端部を切った。ヤスリで均してタイトボンドでローズウッド角材を接着。100均で買った固定具で一晩放置して養生した。

【実施2日目-1】
翌日、がっちりタイトボンドが固まっていたので、削り作業を開始した。削りはサンドペーパーで行った。マスキングしてネックを極力削らないようにしつつ、且つ大胆に鍔出し材を削る。自分が妥協出来る範囲で頑張った。
 
私の計算では、21Fと22Fの間は10.2mm(あはは、実は10.8mmだったw) なので、1cm+αという程度にピラニア鋸で溝を切った。深さは打ち込むフレットを見て、鋸にマスキングテープを貼り、だいたいで決めた。
溝を切ったら、溝を少し広めるよう紙ヤスリを入れて軽く擦った。そして切り出したフレットをプラスチックハンマーで打ち込んだ。だが、意外にプラハンが弱かったので、ウォーターポンププライヤーで奥まで押し込んだw。指板に密着するまで打ち込んだことになるかな。キツ目だったので抜けてくる事は無さそうだ。
あとは棒ヤスリでフレット端部を削り、引っかかりないようにした。
 

【実施2日目-2】
寝る前に...ネックをボディにセットしてみたくなって、おおおお~~!と感動したのも束の間、やっはりピックガードが干渉するので、干渉する部分をマーキングし削った。作業するつもりじゃなかったのに、ついついやってしまった。マーキングしてからカッターで薄く削いでいきました。ヤスリより楽でしたよ。兎にも角にも、鍔出しの下部はピックガード無し加工が完了です。
【実施3日目】
ボディとネックの接合も大丈夫となれば、最後はフレット擦り合わせだ。もともと、マグナスターはフレットが妙に低いためスキャロップ加工しているので、それと同等になるまで今回打ち込んだ22Fを削る。ひたすら削る。バリ山をほぼ坊主になるまで削るw。
そして、だいたい良さそうになったらギターにセットし、弦を張り、削り足りない部分をヤスリで削る。各弦の21F,22Fがまともに鳴るようになったらフレットファイルでフレットの山加工をした。そしてスキャロップして搭載しました。
というわけで、とりあえず完成かな。
 

【感想】
出来上がりには満足だ。もともとのローズ指板が薄いので、ローズウッドに段差が付いてしまったが、ほぼボディに埋没する個所なので目立たないのはラッキーだった。それにしてもタイトボンドはガッチリ接着できますねぇ。一家に一本、タイトボンドです。
マグナスターは22F追加によってロック全般のリードギターがだいたい演奏可能になりました。今までも速弾きでは幻の22Fを指で押さえて誤魔化していたので、カッタウェイも十分で演奏性に問題ありません。

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