2023年5月9日火曜日

Q-1 求めるもの

ギターを複数持っていると、それぞれの個性を味わえて楽しいです。個性を司る要素の一つがブリッジ。シンクロトレモロなストラト、Floyd Rose系ブリッジ搭載のスーパーストラト、チューンOマチックなギブソン・フライングV、Floyd Roseダウン専用セッティングのKILLERというように、私にとって現実味のある一通りのブリッジを体験して思うことがあった。

チューニング安定性はKILLERが最高で、ダウン専用Floyd Roseに感動しました。チューニングが安定しているとストレスが激減するという当たり前っぽいことが、意外にエレキギターでは難しい問題なんだなと再認識しましたよ。そういえばFlying-Vもチューニングが手軽なので、手にする機会が増えたなぁ。

というワケで今までは前置きですが、座って弾きやすく、軽くてコンパクトで、チューニングが安定し、多彩な音が楽しめて、メンテナンスが楽な、パッと手に取れるギターが欲しくなった。

先日、ストランドバーグ6弦モデル(Boden Metal 6)の中古を見つけ試奏させてもらった。ネック形状が独特すぎるし、ファンフレットは自分に合わないし、フィッシュマンのアクティブピックアップも私には要らんなぁと感じ、中古18万の価値を私は見出せなかった。なお、1弦側が25インチ、6弦側が25.5インチのスケールになっているのは私好みのテンションだった。

https://www.shimamura.co.jp/shop/hiroshima/product/20210117/19579

もう一つ気になっているギターがIbanezのQシリーズ。中古どころか新品すら目にしたことが無く、その上昨今の世界情勢のせいで値上がりしていて、どうしたものかと思っていたが、ストランドバーグを試奏した後に島村楽器サイトを見てみたら、他地域店在庫が新品11万で出ているのを発見した。値上げ前の仕入れ品じゃないかな。

近所の島村に相談したら、取り寄せ可能、その価格でOK、10万超えなので絶対買うなら複数本取り寄せて試奏の上で買えるという話になった。この価格で買える最後のタイミングかもしれないと思い、Q52とQ54を弾き比べさせてもらい、Ibanez Q54(SFM : Sea Foam Green Matte)を購入した。

https://www.ibanez.com/jp/products/detail/q54_1p_01.html

特徴や調整方法は以下を見ると分かりやすい。

https://guitar-workout-papa.com/ibanez-quest/

https://guitar-workout-papa.com/ibanez-q52-rg/

というワケで、うちに持って帰り早速弾いてみた結果、初日から少々カスタムが入ってしまった。カスタム箇所は以下。

①ポットのノブ
ボリュームとトーンのノブに目盛りが欲しいので、家にあったストラト用の白いノブに交換した。Tokai Silverstarをインチ規格のCTSポットに交換した際に外したノブだ。メタル調の重いノブは操作感の高級感が出せるのは分かるのだが、ボリュームを頻繁に弄る人にとっては、目盛りが無い、金属ノブの自重で回り過ぎる...というのを良く思ってない人も居ると思うんだ。

②セレクターのノブ
素早くセレクターを操作したらノブの黒いやつが吹っ飛んでいったw。指に引っかかる形状だったので、これも家にあったストラト用の白ノブに交換した。ピックアップセレクターのシャフトが細かったので、シャフトにレシートの紙を丁度いい感じに巻いてノブをはめ込んだ。

③センターピックアップを下げた
一通りの音を楽しむまでピックアップ調整は控えようと思ったのだが、ピッキング時にセンターピックアップに当たり傷がついてしまうので、極端に音量が下がらないよう2mmくらい下げた。まぁ当たらなくなったかな。

④ストラップピン
最初は、Flying-Vはストラップピンをノーマルのまま使っているので、ストラップを共用しようと思っていたのだが、長さが大きく違い毎回調整するのも鬱陶しい。手持ちにシャーラーのストラップピンがあったので交換し、ストラトとスーパーストラトはストラップを共用することにし、もともとスーパーストラトで使っていた超安物ストラップをQに回した。

という感じのカスタマイズしたら、自分のものになった気がした。



本日のまとめ、本器のメリット・デメリットを書き出そう。

メリット

・日本製大手メーカー製なので安心感がある
・パット見でヘッドレスはインパクトがある
・軽量コンパクト、弾きやすく置きやすい形状、普通のスタンドに立つ
・ロングスケールのストレートフレットは、持ち替え時に戸惑わない
・余計な弦が最小で、普通の弦が使える
・アーム無しなのでチューニング変更が楽(ドロップDとか)
・ニッケルフレット以上の耐久性が期待できる
・演奏スタイルを選ばないネック形状
・ハイフレット演奏の邪魔にならないネックジョイント
・全ピックアップポールピースが調整式、音量バランス調整が捗る
・多彩な音が出せる電気系
・ピックアップは前後バランスも良く出力十分で生音も良い
・SFM : Sea Foam Green Matteという色がチープで可愛い

デメリット

・ヘッドレスがイヤな人には無理
・初心者にも優しいはずだが、良さが伝わりにくいと思う
・ピックアップセレクターが複雑、意味が分からない人が多そう
・今のところアーム付モデルが想定されてない
・ピックアップセレクターのノブが取れやすい
・塗装やナットなど細部の詰めが甘いものがあり、個体差がありそう
・ボリュームポットがBカーブでゼロ付近が唐突(トーンはAカーブ)

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