2023年7月28日金曜日

NUX MG-30 Part 2

前回、OKKO DOMINATORとMG-30を組み合わせてみたわけですが、ちょっと気になることがありました。まず、用意した機器は以下です。 ①MG-30 ②KORG Pitchblack X ③OKKO DOMINATOR ④BOSS FV-300H 最初のテスト接続は以下のように行った。 G─④─③─①→ヘッドフォン出力   │   └TunerOUT─② これだとMG-30内のノイズキャンセラーやコンプの前にOKKOが来るヘンテコな繋ぎ方ですが、ギター→OKKO→アンプというようなシンプルな接続イメージで、まず音を確認する...というのにはお手軽と言えます。SEND/RETURNが無いマルチエフェクターに外部の歪み系エフェクター等を繋ぐ場合に相当しますね。 次に本番接続。 G─④─①SEND─③─①RETURN→ヘッドフォン出力   │   └TunerOUT─② この接続にしたら、OKKOセッティングを弄ってないのに音ヌケが悪くなったような気がした。そこで構成を考え直してみることにした。 先頭のバッファー(ローインピーダンスに変換する機能)が最も音ヌケ(音質)に影響を与えると言われている。様々なエフェクターにもバッファーは搭載されているので、生音は先頭エフェクターのバッファーを通した音になると考えたら分かりやすいだろう。 手持ちのKORG Pitchblack Xには評判の良いバッファーが搭載されているので、それを先頭に持ってきて音ヌケ改善を図ることにした。KORG Pitchblack Xを通した音をクリーントーンで確認してみたら、音の輪郭がハッキリしました。なるほどねぇ。ギター出力は、なるべく早くノイズ影響の少ないローインピーダンスに変換しちゃった方が楽らしい。この変換時に音質に影響があるから、なるべく好みのローインピーダンス変換機器を先頭に持ってこいということか。 KORG Pitchblack Xを先頭に持ってくるため、ローインピーダンスなペダルYAMAHA VP-50STを中古で買ってきました。BOSSのペダルより安くて軽かったですw チューナー・バッファを最初に通すセッティングは以下です。 ①MG-30 ②KORG Pitchblack X ③OKKO DOMINATOR ⑤YAMAHA VP-50ST G─②─⑤─①SEND─③─①RETURN→ヘッドフォン出力 音ヌケだけじゃなくボリュームペダルの効きも良くなった気がします。アンシュミはTWIN RVB(Fender Twin Reverb)に変更、クランチサウンド~ギターボリュームを絞ってクリーンサウンドというセッティングにしてみました。リードサウンドはCTLボタンによるSCEAN2への切り替えで、SEND前にT SCREAM(Ibanez TUBE SCREAMER)追加でブーストしつつ、RETURN後に6-BAND EQ(BOSS GE-6)追加で音質音量調整してOKKOの癖を少し消してリードサウンドを作りました。 また、SCEAN3ではSCEAN2からOKKOをキャンセルするようにしてクランチでリード用のイコライザー・コーラス・ディレイ適用サウンドも出せるようにしてみました。SCEAN3への切り替えはCTL2を2回押しなので、滅多に使わないと思うけど。 Scene機能について、違いを見てみよう。 NUX MG-30 ・エフェクターのON/OFFのみ BOSS GT-1 ・エフェクターのON/OFF ・アンプゲイン等の数値を変更(ゲインアップや出力アップが可能) どちらもバッキングサウンドに対し、リードサウンドに必要な要件は、ようは単音で抜ける音になれば良いと考えているので、NUX使用時は以下のように接続している。 【バッキングサウンド】 Pitchblack X:バッファ VP-50ST:ボリューム NUX-input ノイズキャンセラー:NUX Send:NUX OKKO Dominator Return:NUX アンシュミ:NUX リバーブ:NUX 【リードサウンド】 Pitchblack X VP-50ST NUX-input ノイズキャンセラー:NUX T Screamer(ミッドブースター):NUX Send:NUX OKKO Dominator Return:NUX アンシュミ:NUX 6BandEQ(音量UP、イコライジング):NUX コーラス:NUX ディレイ:NUX リバーブ:NUX 一応ね、私の考え方。 【バッキング】 ・アンシュミだけで生音~軽いクランチ程度のサウンドを決める。 ・おまけで軽くリバーブかける。 ・コンパクトエフェクターで、リードに使わない前提でゲイン・トーンを決める。 ようは、アンシュミとコンパクトエフェクターでバッキングサウンドを決めちゃう。イコライザーは使わない。 【リード】 ・バッキングに対し、コーラス・ディレイを足す。 ・次にミッドブースター。マルチ内のTubeScreamer,SD-1,BD-2あたりをコンパクトエフェクターの前に入れ、中音に寄せたリードサウンドとしつつ、ボリュームとゲインでリードサウンドに仕立て上げる。ゲイン上げすぎずに伸びやかなサウンドというのを重視して、多少耳に痛い音域があってもOKという前提で作ります。 ・アンシュミの後にイコライザーを入れ、耳に痛い音域、伸びの足りない音域を足し算引き算します。 ・イコライザーでリードサウンドの音量を決めます。 ここまで使い込んでみて思ったのは、メインで使いたい歪みエフェクターがあるのでSEND/RETURNがあるコンパクトなマルチエフェクターが欲しいというニーズに応えるものがMG-30ですが、SCEANチェンジ機能・PC接続安定性を考えるとイマイチという印象。多分分かりやすい(弄りやすい)という1点だけで評価されているんじゃないかと思う。 http://autergo.blog.shinobi.jp/%E6%89%80%E6%9C%89%E6%A9%9F%E6%9D%90/nux%20mg-30

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