2023年2月6日月曜日

Killer KG-Stallion その1

 新しい仲間が来ました。Killer KG-Stallionらしき赤いヤツです。多分初期型で、フロイドローズの本物が載っているようです。ちょっと一区切りついたことがあったので、少し良いギターを一本買おうかなと思ってたんです。

候補は色々考えてはいて、Freedomは30万もするが現物を触ったことが無いから踏ん切りつかないし、PRSのSEも興味はあるが何か違う感が半端ないし、IbanezのJEM Jrはもう見当たらないし、あと興味があるのはKiller Exproder SEかな...なんて思っていた。
そしたら中古6万で古いKillerがあったんで買ってみましたよ。一応、1Vol1ToneにMiniSwitch付だったので、現行モデルより私の好み、後から自分好みに改造しやすいです。一応、軽く音出しさせてもらったんだけど、なんだろう、妙にチョーキングがスムーズに上がるんですよ。ブリッジがダウン専用セッティングなので、チョーキングでアームが下がってこないのも影響しているんだろうな。あとは、初めてのメイプル指板も気になるポイントで、フレットも7割近く残っているからフレットすり合わせすればOKだね。ボディ角に傷や塗装はげが多々あるけど、神さんにも「家で遊んで、どうせ弄り倒すんでしょw。そのブランドのギターを家で試すんなら丁度いいんじゃない」っていわれっちゃったし、弄り倒しても後悔しない程度のものが私にちょうどいいのかも。まぁ何にせよ、こういうのってタイミングだから、丁度良いギターだったのかもね。
普通のギタースタンドでは立てられないギターが来てしまったので、ちょっと良いスタンドも買いました。 HERCULES STANDS ( ハーキュレススタンド ) / GS412B PLUSというものらしい。前々から目を付けていた吊り下げ式。Killerの塗装はポリウレタンみたいだけど、ボディにあたる部分に古いシャツを切って巻いて保護しましょう。

とりあえず、中古展示時から付いてた弦を外して、ブリッジもペグも外し、KenSmithギターポリッシュで拭き上げつつ、色々確認しました。

ネックを外して確認しましたが、普通の4点留めのネックでした。廉価版なので予想通りディープジョイントネックではありませんでしたよ。ペグはMade In Japanと書かれているのでゴトー製かな。テンションバーが高かったので、ネジを締めて調整しました。
ブリッジのFroyd Roseですが、年式的にKiller廉価版KG-Stallionでも本家Froyd Roseが付いているはずなので確認しました。裏にMade In Germanyと書いているので本家のようです。本家初体験なので高まるね。ナイフエッジの状態も確認はしましたが、アームダウン専用ボディザグリなのでアーム使用頻度が低いせいか全く大丈夫でした。本家は頑丈だねと関心しましたが、年式的にアーム脱着が裏のネジで外す方式なので最新の差込式にアップグレードを検討しよう。
キャビティ開けて配線確認しましたが、非常にきれいな配線で全く改造されていないようです。ちょっと特殊な配線で、ピックアップ切り替えのトグルスイッチのほかにミニスイッチがあって、それはボリュームバイパスなんです。トーンはフロント専用、リアにはトーンが効きません。このミニスイッチ、切り替えてみると分かるんですが、ミニスイッチでボリュームバイパスすると音抜けが一段上がります。なるほど面白い。GibsonハムとFenderシングルの間を狙ったようなエッジの効いたハムサウンドが独特で気持ち良いので、ノーマルピックアップのまま使いたいと思います。

未だイジるかもしれないので、普通に09-42ダダリオを張ってみました。仕様が安定したらエリクサーにしましょうかね。で、ブリッジがダウン専用ボディザグリなので、もとのセッティングはブリッジバネがギンギンに引っ張ってあり、ほぼほぼアームを使わない人のセッティングになってました。ダウンできるけど初動がキツすぎ。私には不満だったの緩めに調整しダウンだけですがスムーズに使えるようセッティングし直しました。良い感じになりました。で、高崎晃のダウン専用ブリッジセッティングですけど、チューニングの安定性は抜群、細かいことを気にする必要が無いので、使ってみたら全然アリですね。

最後に改造。立って弾いたらネック下がりが気になったので、ストラップピン位置を移動する改造をしました。2.5mmドリルで穴あけしたわけですが、中古だから気兼ねなく改造出来ますね。前側はストラト風に尖ったボディ先端に移動、リア側は2cmほど前に移動、これで大分改善されました。兎に角、私にとってネック下がりは大敵で、ノーマルのままだと楽しさが半減しちゃいますから、改善して楽しいギターにしましたよ。あとね、ストラップピンが純正でシャーラータイプが付いているので、ストラトで使っているストラップを流用出来るようになったので買わなくてもOKでした。これもストラップピンを移動しないと出来ないことなんですよね。あとね、ブリッジ位置というかピッキングポジションはストラトとFlying V の中間的な位置になるので私は弾きやすいです。(私はストラトのピッキングポジションが後ろすぎる気がする。)

キレイに整ってから使ってみて感じたのが、非常に考えられて作られたギターであり、単なる変形ギターではなく、音も個性があるが汎用性もありサスティーンも良いし、非常にコスパが良いギターだと感じましたよ。気に入った。バンドアンサンブルで前に出過ぎと感じたらトーン配線を改造してマスタートーンにしたら、もっと汎用性が上がると思います。ミニスイッチのダイレクトスイッチは使うかどうか微妙ではあるが、これはGibsonのトルグスイッチでのスイッチング奏法代替にもなりえますから、これはこれでアリかなと思った。タップは無いけど、ほしいと思わないくらい抜けの良いハムサウンドで、生音も良いですよ。あと忘れてはいけないのが、ボディ前面が下側に向かって3度傾いているので弾く時に左手が地味に楽です。

アイドルバンドLazyを経てLoudnessに至ったからこそ様々な音楽に造詣が深い高崎晃、こんな実戦向きなギターをデザインするなんて、やっぱ努力する天才なんだなぁと改めて感じました。高崎ノウハウに端を発するKillerは、私の中で株爆上がりです。もっと、メジャー・人気になっていいと思う。

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