2018年3月4日日曜日

HDD廃棄

チチのパソコンが壊れた。電源は入るがポストしない。グラフィックカードの問題かと思い、PCI-Expressグラフィックボードを外してオンボードグラフィックにすればポストするかと思ったが、それも叶わなかった。結局、どうしても囲碁をやりたいらしいから、パソコン買い換えである。ヤマダが頑張った価格を提示してきたので、そこで調達したところ、古いパソコンは不動でも引き取ってくれるらしい。それでも最低限のパソコンの体をなしている事が好ましいらしい。スムーズに引き取ってくれるよう、HDDも物理的破壊をせず、ヤマダに中古として引き取っていただくのが面倒が無くて良いだろう。

古いパソコンからHDD(500GB)を取り出し、USBケースに入れ、最低限のデータサルベージした。あとは、HDDのデータ完全消去だが、どのレベルで行うかだ。当然ながら無料ソフトを使用する。候補は2つ。「cipher」(←ただしNTFSのみ)、「SDelete」どちらもMicrosoft純正で、コマンドプロンプトで使用するものだ。

どっちも共通しているのは、現存しているファイル以外の場所をゼロ値などで上書きするもの。ごみ箱に捨ててもフォーマットしても、ファイルは消えるワケではなく、元のファイルのあった場所に対し、書き込みしても良いよってフラグが立っていて未使用領域と定義されているだけなのです。なので、未使用領域になっているところをゼロなどの値で上書きすれば、もう一般人には復元出来ないレベルとなる。極端な話、無害なISOファイルなんか(Linuxインストールディスクイメージなどが良いかもね)を複製コピーして空き容量を埋めてから、ISOファイルを削除しても良いと思う。高速な方を選べば良いと思う。

ようは、暗号解読と同じで、復元するのにコスパが合わないレベルにさえなっていれば良い。

ちなみに「chipher」は、0で1回、1で1回、乱数で1回の計3回書き込みを行うようだ。
http://www.softantenna.com/wp/windows/cipher/

「chipher」は強力&お手軽だが、所要時間がかかる。USB2.0接続で実行速度20MB/sec平均だとした場合、500GBのHDDで20時間以上かかるのだ。2TBなら4倍...80時間。これは3回書き込みをしているからだ。だが、以下を読もう。

http://www.kirala21.com/veg/manual/gppro/cur/erase/standard.html
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%87%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%81%AE%E5%AE%8C%E5%85%A8%E6%B6%88%E5%8E%BB

もうね、3回必要ってのは古い話。2001年以降のディスクでは、大容量化して記録密度が上がっているため、昔みたいにヘッドのズレなど許容しないので、1回上書きすれば十分という話だ。

なので、一般人が「chipher」を使う必要は無い。ゼロ値等で1回上書きすれば十分だと私は思っている。もし、それより古いHDDがあるなら、どうせ使ってないだろうし、HDDの鉄板側から貫通ドライバなどでディスクに到達するまで破壊し、燃やせないゴミで良い。

なので、単にゼロ埋めしてくれる「SDelete」を使うことにした。特にオプション指定しなければ、空き容量をゼロで上書きしてくれるのだ。これなら、500GBのHDDで7.1時間(500*1024/20/3600=7.1h)ほどで完了する。それでも2TBHDDなら28時間かかるので、USB3.0接続とかデスクトップ内蔵とかして、時間短縮が必要だろう。

ターゲットドライブをUSB接続されたHドライブとした場合、手順は以下となる。

1.ターゲットのHDDをクイックフォーマットする
2.コマンドプロンプトで「sdelete64 -z E:」を実行する

これだけだ。こいつの良いところは、FAT32でも使えるだろう点と、もう一点、Windowsが入っているドライブに対しユーザー削除(User¥〇〇〇フォルダが消える)した後に痕跡を消すのにも使えることだろう。OSは再インストールしなくても良いワケです。空き容量についてのみ完全削除とはそういう事です。

もっと手軽にHDD丸ごと消去だけ出来ればいいのなら、以下のような製品がある。

http://jisaku-pc.net/hddhukyuu/archives/5060

というワケで、IDE世代HDDや壊れたHDDを廃棄する場合は物理破壊。SATA世代なら上記製品で全削除するか、SDeleteで未使用領域ゼロ埋めするのが良いと思う。
私はノートPC(しかもUSB2.0しか無いw)しか持っていないので、外付けHDDケースに消去したいHDDを入れてノートPCに接続し、Windows上から現実的な時間で対処可能な方法をとったまでです。調べる時間とか調達資金とか天秤にかけて、やったまでです。

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