2025年9月15日月曜日

PE-R80 その1

馴染みの楽器屋さんに安物PEを入手したという話をしたら、まだ店頭に並んでないけど80年代PE-R80があり軽くバラされた状態だったが「来週にでも触ってみます?」という話になった。

Aria Pro II PE-R80は、80年代と同じ仕様・国内生産・約30万で再版されてます。80年代に8万が今同じクオリティで作ろうとすると30万...というか当時8万が安すぎだと思う。
http://www.ariaguitars.com/jp/items/electric-guitars/pe/PE-R80-BK/

PEシリーズと言えば元祖はPE-1500だが、こっちも再販(リイッシュー)されている。ネックがロングスケール648mmで、ピックアップがスーパーディストーション×2だ。
http://www.ariaguitars.com/jp/items/electric-guitars/pe/pe-1500ri/

私が先日入手したPE-512もどきとPE-R80の違いは、シリーズ・パラレルスイッチ付き、ボディ裏までコンター加工、裏蓋まで木材、ピックアップ等という感じかな。音に大きく影響しそうなのはピックアップで、マツモク製ピックアップが付いてるらしい。

事前連絡では以下のコンディション情報だった。 
・2から始まるヘッド裏の製造番号から82年製。
・ローフレットに少し弦溝が出来ていて結構使用感がある。
・大きな打痕は無いが金属パーツに錆びがある。
・リアのシリーズ/パラレル切替スイッチが効かない
 →リアピックアップが交換されスイッチ配線されてない雰囲気あり
・09-42弦で強く弾くと6弦がビビるかも

実際に弾いてみたら、全フレットで音詰まりは無かった。ブラスナットの高さとフレットの高さも適正、ブリッジも問題無さそう。重量は約3.9kg...PE-512が約3.1kgと軽かったのに比べると、普通のギターの重さですね。ピックアップは、リアに「Patent Applied For made by goto」のSが積まれていて、ギターにのせたままの計測で8.1kΩ、フロントはMMK 75で8.6kΩでした。電装系もリアのシリーズ/パラレルスイッチが配線されていない以外は何も問題が無い。このまま使えそうなので、PE-512を下取りに出しPE-R80をお迎えしました。

とりあえずリアピックアップ「Patent Applied For made by goto」のSの正体を調べてみたのだが、Tokaino1980年くらいのレスポールに積まれていて評価の高かったピックアップのようです。4芯じゃないのでシリーズ/パラレルスイッチが配線されていなかったんでしょうね。4芯化改造してまで配線する必要がなかったんでしょうけど、きっとこのピックアップが好きだったんでしょうねぇ。まぁ交換されてるピックアップもジャパンビンテージだったという話。
家に連れ帰って、まずは弾きこんでみた。リアピックアップは演奏上問題ない範囲で高めに設定し、フロントは音量バランスを取るよう低めに設定した。これで前後バランスも問題無い感じになった。だが、他のギターより出力が小さいのは間違いないが、そこまで大差でもないという印象。ただ、音像ははっきりしていて良い音だと感じてしまった。goto PAF、侮れないなぁ。goto PAFは2芯なので4芯化改造してシリーズ/パラレルスイッチをつけるのは気が引けるなぁ。戻したいときに戻せる感じにしたいし。

そういえばPE-1500、最初期PE-R80(1980年?)はDiMarzio Super Distortionを前後搭載していたんだから、PEにDiMarzio Super Distortion搭載はアリなんだろう。そして、何の因果か私の手持ちDiMarzio Super Distortionの1つは自分で4芯化改造してEpiphoneレスポールのフロントに積んでシリーズ/パラレル/タップ前/タップ後が出来る配線で遊んでいるんです。あれ...これをPE-R80リアに積んでシリーズ/パラレル配線すれば、時代考証的にも、前後ピックアップ出力バランス的にも良くなるんじゃないかと思った。交換されててもデメリットには感じられないだろうし、何より面白そう。というワケで、DiMazio Super DistortionをPE-R80のリアに搭載し、シリーズ/パラレルスイッチを配線してみようと思う。

 




0 件のコメント: