2024年8月28日水曜日

Magnastar2024-3

ナット交換でアップデートされたMagnastarを触っていて思ったのが、ピックアップ磁力の影響で6弦ハイフレットで音が濁っている気がした。どのギターも6弦17フレットで綺麗な音が鳴るか?と言われると微妙なんだけど、ギターによって濁りの程度が違う気がする。その中でもMagnastarは濁りが強い気がするので対策をしてみようと思う。

【フロントピックアップ高さ調整】
音の濁りは具体的にどういうことかというと、音程がぼんやりしているのが分かる状態です。5弦17フレットは音程がハッキリ感じるのに、6弦17フレットはヴォーンという何とも言えない感じ。これをマシにしたいという話ですね。
状況が酷いと6弦17フレットでチューナーがAの音を感知できません。開放弦やローフレットの時とチューナーの挙動が明らかに違って、一瞬音程を見失うなんてことがあります。様々な調整を施しコンディションが良くなると、少なくとも6弦12フレットと5弦14フレットのパワーコードなど、使うのを避けがちだったポジションの音が使えるようになります。

さて、調整第1ステップは...
・フレットは均され音がビビらない
・ネックは適正に弱順反り
・差し込み角とブリッジ調整で、12フレット1弦1.5mm~6弦2.0mm、最終フレット弦高は1弦2.5mm~6弦3.0mmくらい。これは高めの一例。
・弦高調整を楽に1か所だけで決めたいなら、17フレット弦高を1弦2.0mm~6弦2.5mmくらいにする。これも高めの一例。
・極力ピックアップを下げてオクターブチューニングする

この状態が、素人がDIYで出来る良い状態だと思う。逆に言えば、これでも変な音がするなら、どっかが共振しているのかもしれないので、そのポイントの共振を抑えるくらいしか手が無い。対策は、ガタを無くすとか、共振しないようオモリを貼って固有振動数をズラすとか。なお、メーカー標準弦高は、もっと低いと思います。

調整第2ステップは...
・フロントピックアップのみ上げていく
・自分の許容範囲内で音程感を確保
・音質的、ゲイン的に満足いくピックアップ高さ

調整した感触としては、フロントピックアップは下げれば下げるほど音程感はマシな気がする。とあるサーの出荷時ギターは最終フレットを押さえた時のフロントピックアップと弦のクリアランスは以下のようだ。磁力影響を抑えるため、ここからピックアップは下げる方向とのこと。

シングルコイル・マグネットポールピース
→6弦下からポールピースの上部までが3.2mm、1弦側は2.4mm
ハムバッカー・バーマグネット
→6弦下からポールピースの上部までが2.0mm、1弦側は1.2mm

Magnastarのシングルコイルはバーマグネットなんで、磁力影響は概ね無視できると考え、今まで感覚的にフロントピックアップは2mmくらい突出してても余裕だよねと思っていて、とあるサーのハムの上限値とほぼほぼ同じくらいのクリアランスだったわけです。だが、この状態で6弦ハイフレットの音に濁りを感じるので、これより下げるしかないわけです。下げれば下げるほど良い気がしたのは、そもそもピックガードとツライチまでフロントピックアップを下げた状態で4mm程度にしかならなかったからだと思う。
今回調整の落としどころは、6弦下からポールピースの上部までが約3mmが上限としました。つまり、6弦側はピックガードからのピックアップ出っ張りが1mm以下というセッティング。ここが妥協点かな。


【リテーナー高さ調整】
まだ追い込みたいところが、3弦ハーモニクスが弱い点だ。どこかで共振しているのか、3弦ハーモニクスのサスティーンが短くてアームを触ると直ぐに音が死ぬ。TUSQナットに交換して暫くたって調整していたら、何となく原因が分かってきた。

Magnastarは3,4弦と1,2弦にカモメ型リテーナーが付いているのだが、私は1,2弦だけ使用していた。アーミング後チューニングの安定性を考えれば、ナットやリテーナーの抵抗は少なければ少ないほど良いのかなと思っての措置だった。TUSQナットへ交換後、気まぐれで全ストリングガイドを使うようにしてみたんだが、3,4弦開放生音で少しビビり音が聞こえた。手でヘッド側の弦を押し下げるとビビり音は消える。え?....3,4弦は純正リテーナーより更に弦を押し下げなきゃダメだったかぁ。う~ん、ナット交換してビビり音として聞き取れるようになったんだろうけど、きっとそれ以前からだったんだろうなぁ。

というワケで、3,4弦用リテーナーのシャフト部分スペーサーだと背が高くビビりを抑えきれないので、必要以上には下げないよう手持ち樹脂ワッシャーで高さ調整する方式にした。1,2弦用リテーナーより若干高い程度となるワッシャー3枚が落としどころとなり、3,4弦も5弦と同じような角度になった。これでもレスポールのヘッド角より浅いと思う。純正リテーナーで09-42弦だと、テンションが弱かったのかな。

これで3弦3フレットハーモニクスはアームを触ったらすぐ死ぬ状況から改善された。全体的に音の輪郭がパキッとした気がする。もしかしたら、ナットに必要なテンションがかかってないと、高音ってスポイルされるのかも。
というワケで、ストリングガイドの存在理由が分かった。ギターって微妙なバランスの上に成り立ってるんだね。

2024年8月16日金曜日

LEKATO WS-60

リサイクルショップを回っていたら、ギターワイヤレスのLEKATO WS-60を見つけた。半値くらいだったからお試しで買ってきた。こいつの面白いところは、ギターワイヤレスと言いながらステレオ対応な点だ。なんだったらスマホ音声をBluetoothより小さい遅延で飛ばせるわけです。

https://lekatodeal.com/ja-jp/products/lekato-2-4ghz-wireless-guitar-system-transmitter-receiver-1-4-1-8-plug

すでに家にXviveがあるわけで、現実問題こいつの出番は無いw。使えそうなら、Xvive延命のため、ラフに弾く時に使うくらいかな。というワケで使用感を言ってみよう。

音質云々の前に遅延が気になってしまった。「12ms未満のレイテンシー」とサイトに書かれているが本当だろうか。ちなみにXviveは「レイテンシー : 6ms未満」と書かれていて、実際にレイテンシーが気にならなかった。

遅延をどういう時に感じるのかというと、クリーンのパキッとした音などは弦を弾いた瞬間に音が出ないと気持ち悪いじゃない...そういう時にLEKATOは遅延が気になります。歪みで潰れてアタックの瞬間が曖昧な音だと分かりにくいと思いますが、生音だとキツイですねw。連続して耳で聞きながら演奏する場合、きっと人間側が若干食い気味にピッキングして補正してしまうんじゃないかと思われ、演奏に変な癖がつきそうな気がしますね。ロングトーンをまったり弾くだけなら、あまり気にならないかもしれませんが、オススメできるものではないですね。

というワケで、メインで使われることは無いアイテムとなりました。Xviveが壊れた時の繋ぎ用ですかね。
なお、中古で買ったらモノラル用変換端子が無かったので、ステレオのまま刺してますがギターで使えてます。もしモノラルモードがあるとしたら、その場合は遅延が半分になるとかあるのかもしれませんが、私には検証のしようがありません。

LEKATOの良い悪いは私は判断をしませんが、安いのは確かです。何となく使えれば良いなら使えるのかもしれないけど、リズムに合わせて遊ぶのがギターだと思うので、あまり遅延の大きいものはオススメしません。製品によってレイテンシーは様々なので、安物買いの銭失いにならないよう、よくよく調べて買いましょう。そうそう、ワイヤレスには有線ケーブルと比べてハイ落ちや音質変化があるかどうかも一つの判断指標だと思うので、実機テストしてから買えると良いですね。

激安中華を買うなら遊びで買いましょう。使えたらラッキーくらいでね。

2024年8月14日水曜日

AVIOT TE-W1

BluetoothイヤホンJBL Live Free 2 TWSの代替として、AVIOT TE-W1を購入した。機能も価格帯も一緒ということで、ざっくり比較してみよう。

【デザイン】
AVIOTも別にイヤではないが、JBLの方がシンプルで小さくて良いと思う。

【音質】
AVIOTはフラットなモニター用ヘッドホンに近いデフォ音質だと思う。JBLは加工されたドンシャリ系なので、派手で分かりやすい音という傾向だと思う。
AVIOTはイコライザーで好みに調整する前提という気がするが、耳に痛い音域を出さない大人な音を目指し調整するのが良いように思う。といいつつ、私はサクッとJBL相当の音にしてしまったのだがw

【音量】
Androidでありがちなのかもしれないが、最大音量が小さかった。開発者オプションの中の「全体音量を無効にする」のチェックを外して、Bluetooth再接続したら音量は大きくなった。これで普通に使うのに問題ない。

【フィット感】
JBLの方が耳からの出っ張りが小さく、首を激しく降ってもイヤホンがぶれないと思う。AVIOTも悪くないと思う...というか大きい割にフィット感は良いと思う。通勤等の実用上の違いは大差ないが、走るならJBLだと思う。

【ノイズキャンセリング】
AVIOTもANCオンにすると外音ノイズは減る。各社でチューニングが違うという印象を受けた。ノイキャンとして実用域に達していますが、JBLは2年前の機種なのに効果も分かりやすかったし癖も無かったように思う。JBLの方が優勢かな。

【外音取り込み】
JBLでいうアンビエントサウンドコントロールなのだが、何となくJBLの方が外音の音質が良いような気がした。ここもチューニングが会社によって違うのかなと思うが、ここもJBLの方が優勢かな。

【モード切替】
JBLではノイズキャンセリング/アンビエントサウンドコントロール/トークスルーという切替えだったのだが、AVIOTはノイズキャンセリングON/外音取り込み/ノイズキャンセリングOFFの切替だった。トークスルーは外音取り込みにしておいて再生ストップという使い方なのだろう。

【3Dスペーシアルオーディオ】
3Dサウンド的なモードがあるのだが、ONにすると音量自体も上がる。バッテリー消耗も大きくなるようなのでOFFでセッティングしているので評価しない。まぁお好みで使えば良いだろう。無くても良い機能で消費電力倍増とか馬鹿でしょ。

【バッテリー】
全機能ONにするとバッテリーは4~5時間しか持たないらしいというのを事前調べで知っていたが、それでも長い方だとは思う。16時間持つというのは全OFFでの話らしい。ワイヤレスイヤホンを買う時は、どういうモードで何時間持つか下調べした上で購入することをオススメする。私は3DサウンドOFFで使っているが、通勤での毎日片道1時間程度の使用で見ている限り、10時間くらい持つんじゃないかという雰囲気。

【操作性】
AVIOTの操作性というか、どこをタッチしたら良いかピンとこない。だが、2タップ3タップも使えている...というか使う気になっている。とりあえず、頻繁に使う停止・再生/音量ダウン/音量アップを右耳に集約してみた。左長押しはノイズキャンセリング/外音取り込みにしてみた。
JBLの時は、2タップ3タップがうまく使えなくて本体音量操作を使ってなかったし、慣れないと本体をつまんだ時にタッチ操作が反応していた。
どっちもタッチ操作は慣れが必要だなぁと思うが、AVIOTには改善の余地があると思う。

【アプリ】
AVIOTのSOUND MEアプリで、イコライザーが使えるしタッチ設定も変えられ、本体アップデートも出来た。AVIOTもJBLもアプリはだいたい似たようなものだと思う。私は、イコライザーでクッキリ・ハッキリなドンシャリJBL相当サウンドを作って日常使用してます。

【総評】
今回は15100円くらいで購入(端数はポイントで処理)できた。まさに、価格帯も含めJBLとAVIOTは存在が被る。

AVIOTはバッテリー持ちとフラットサウンドで好きな人は好きだろう。歪みが少ないなぁという印象だが、革新的に音が良いかというと私には分からなかった。悪くは無いのは分かるんだけど、TE-D01gのように低価格高音質みたいな衝撃は無い。総じて、AVIOTはイコライザーを弄る前提だと思うので玄人好み、万人受けは分かりやすいJBLだと思う。

JBLは、バッテリーが持たない以外は良かっただけに惜しい。まぁそこが致命的なんですけど、それもBluetoothイヤホンを複数持ってないと違いが分からないし、もともとJBLは長時間駆動を売りにしていたワケでもないし、欠陥商品として回収するほどでもないんだろうなぁ。まぁ、一人の顧客が離れていきましたけど。

あとね、AVIOTユーザーは褒めすぎだと思う。音とバッテリーが良い以外だと、ノイズキャンセリングと外音取り込みとタッチ操作がイマイチなので、AVIOTには他社売れ筋製品をキチンと使ってみて自社製品にフィードバックして改善してほしいと思う。なんかね、引きこもり音質オタが作っているようにしか見えないなぁ。操作性とかがウリじゃないのは分かるんだけど、ノイズキャンセリングと外音取り込みとタッチ操作向上は日常に食い込む製品には必須なんだし、きちんとやりゃ出来るんだから、AVIOTさん、どうにかしてくださいよ。あ、ノイキャンのイマイチ感って外音取り込み音質のイマイチと繋がってるんじゃないのかな...もしかしてマイクがイマイチってこと?コンビニ店員の声、少々聴きとりにくい気がするんだよなぁ。

2024年8月6日火曜日

JBL Live Free 2 TWS at 2407

JBL Live Free 2 TWSの本体バッテリー持ちが悪くなった。

2024年7月現在。JBLのノイズキャンセリングとアンビエントサウンドとタッチコントロールの利便性は手放せないが、とうとう1時間の通勤がギリギリな程度までバッテリーが弱った。本体充電もあっという間に終わるので、バッテリー容量の低下だと思う。本体を充電しても60~70%までしか充電出来ない状態で、完全放電してみても回復しない。困った。

というワケで代替機を模索しよう。あまり高価なモデルを選んで2年で終わりだと悲しい。バッテリー容量が1/3程度になっても実用的な再生時間が稼げる製品を探すか、それか2万未満の製品を探すか、二つに一つというのが現在の結論。

そんな思いで検索して見つけたのが、AVIOT TE-W1。TE-W1-PNKも気になるけど価格差次第。
AVIOT TE-W1【15950】
https://aviot.jp/product/te-w1/

価格コムの売れ筋&コスパで選ぶとANKERのP40i。安くて売れてるから消耗品としてはアリなのか、知らんけどw。ANKERだから良くも悪くもないんだろうけど、パソコン工房で見かけたら気分転換に買ってしまいそう。
ANKER Soundcore P40i【6980】
https://www.ankerjapan.com/products/a3955?variant=44004226826401

ちなみに、JBL Live Free 2は生産終了したようだが、まだ店頭在庫が豊富、2年経っても値段そのまま1.5万w。ノイズキャンセリングも外音取り込みもタッチセンサーも便利で手放せないなぁというように感じさせた使い勝手の良いイヤホンという印象だ。2年少々でバッテリー実用限界になったからって文句は無いのだけれど、Bluetoothイヤホンは消耗品、せいぜい2万が上限だよなぁとも考えさせられた。今回はJBLを避けよう。

と言うワケで、週末に近所に売ってないか探してみたら、1件目のヤマダでAVIOT TE-W1を見つけてしまった。実店舗は初期不良があったら交換してもらえるので、サクッと買ってしまった。

Bluetoothイヤホン遍歴。
①RADIUS HP-BTF01(2018年3月、0.5万、両耳がワイヤード)
②WIRELESS EARPHONE LIBERATION(2018年11月、0.2万、ビレバン)
③AVIOT TE-D01g(2019年8月、1.0万)
④JBL Live Free 2(2022年5月、1.5万)
⑤AVIOT TE-W1(2024年8月、1.5万)