2022年1月17日月曜日

ラズパイ 40

クラウドストレージは、無料容量が少ない、接続端末数限定、速度が遅いなどの制約が大きい。そこで以前から考えていたのがNextcloud、自前でサーバーを用意すれば容量無制限だし様々な拡張機能もあるらしい。

インストール方法
https://raspberrypi.mongonta.com/howto-install-nextcloud-raspberrypi-with-snap/

最低限という設定でいえばsnapdでインストールし自宅環境に合わせポート変更、DDNSで使うドメインを信頼するドメインとして追記するだけだ。

sudo apt update
sudo apt install snapd
sudo snap install core
sudo snap install nextcloud
sudo snap set nextcloud ports.http=8080 ports.https=8443

初期設定が終わったらドメイン追加
sudo nano /var/snap/nextcloud/28715/nextcloud/config/config.php
'trusted_domains' =>
array (
  0 -> '192.168.1.***:8080',
  1 => '*****.*****.*****',
),

あとは、ブラウザで接続しユーザー・パスワードを設定します。
http://192.168.1.***:8080

これで自宅LANの中で使えます。外出前に自宅WiFiで同期したいという用途ならDDNSドメイン追加設定無しでOK。通常?は、上記のようにDDNSとポートフォワードで外からの通信をnextcloudサーバーに通してあげれば良いワケです。

Windowsデスクトップソフトを入れればDropbox風に使えます。容量はディスクの空き容量あるだけ使えますので、ラズパイ起動用SSDの余り容量を使うのも手かなと思います。
あとですね、Dropbox,Google Drive,One Driveと比べて同期速度が高速、スマホで実験したら自宅WiFi速度で同期していたので、サービス側が速度のボトルネックになりにくいようです。

拡張機能ですが、Notesを入れてあげましょう。そうするとGoogle Keep的なものが出来ます。サーバーの中にテキストファイルで保存されます。Notesのスマホアプリは有料なんですけど、F-Droidからのインストールだと無料で使えることが判明した。それ以外にも、スマホブラウザでログインして使うという方法もある。

Newsという拡張機能があり、RSSリーダーです。ようはInoreader代替です。この拡張は64bit版のみなんで、Raspberry Pi OS Bullseye 64bitで環境再構築して入れてみた。アプリは有料だが、F-Droidから無料で使える。当然ブラウザからも使える。

外部ストレージをマウントする方法がある。「External storage support」で、検索したら「有効」にすることが出来ます。
https://qiita.com/mmisu/items/dafbd28d5736a19ac721

ローカルUSBHDDをマウントするのは問題無かったですが、SMC/CIFS共有マウントは「Sambaがインストールされてない」と怒られました。だけど考えてみれば、ラズパイ4の方にHDDを繋いで共有していれば自宅パソコンでも、外でスマホからも自宅ストレージにアクセスが完全に出来るようになるので、ぜひ使いたい機能だ。
ちょっと考えたら回避策が思い浮かんだ。ラズパイ自身にSmaba共有をネットワークドライブとしてマウントしてしまい、その上でNextcloudでローカルドライブとして追加する方法だ。試してみたら、やたらシステムが重くなった上に再起動にも失敗するようになったので、この策は保留とした。
sudo mkdir /mnt/n*****
chmod 777 /mnt/n*****
お試しマウント
sudo mount -t cifs -o username=*****,password=***** //192.168.1.***/***** /mnt/n*****
起動時に自動マウント
sudo nano /etc/fstab
最後に追加する
//192.168.1.***/***** /mnt/n***** cifs vers=1.0,username=*****,password=*****,iocharset=utf8,rw,uid=1001,gid=1001,defaults 0 0
この後、Nextcloudで外部ストレージに /mnt/*****を登録する。

最後にhttps化。オレオレ証明でhttpsを有効化する方法。
sudo snap run nextcloud.enable-https self-signed
httpsを有効化しブラウザで「危険だけど接続する」という証明?には、経由Proxyによっては蹴られる場合もあった。なのでhttpsを再無効化しようとしたら、nextcloudにログインできなくなったw。ログイン出来なくなったのでsnapでremoveしようとしたらハング、再起動したらremoveされてないのにブラウザでも繋がらなくなった、再度インストールしたけど既に入ってるって蹴られ、しょうがないのでポート再設定したら何故か復活した。初めてSnapを使ったので不慣れなせいなのか、何か安定しないね。

iPhoneでは少し便利に使ってみることにしよう。ドキュメントフォルダはローカルでも使用可能にしておこう。バス時刻表なんかをPDFで保存しておいてスマホで見るなんて使い方も良いかも。あと、長年放置していたが、iPhoneカメラ画像を自動アップロードしてみることにした。
https://denor.jp/iphone%E3%81%A7%E6%92%AE%E5%BD%B1%E3%81%97%E3%81%9F%E5%86%99%E7%9C%9F%E3%82%84%E5%8B%95%E7%94%BB%E3%82%92nextcloud%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%83%90%E3%81%B8%E8%87%AA%E5%8B%95%E3%82%A2%E3%83%83%E3%83%97

というわけで、Bullseye 64bit環境にNextCloudを入れてテストしてみています。ポート番号は上記で設定変更、ルーターのポートフォワーディング設定により外出先からもアクセスが便利です。少なくとも、私はDocumentアプリが不要になった。


■オマケ:ラズパイ4熱暴走対策
ファンレスラズパイ4は2021年夏から負荷が大きくなると熱暴走するようになった。今までの経験から判断すると、サーマルスロットリング初期値85℃は我が家のラズパイ4には合っていない、サーマルスロットリング前にフリーズするようだ。なので、boot/config.txtの頭に「temp_limit=60」を追加して60℃になったらクロック下げて暴走防止してみた。どこまで効果があるかな。
https://kakurasan.tk/raspberrypi/raspberrypi-reduce-temperature/
ちなみにラズパイ3Bですら熱暴走するようだ。
https://morinezumiiii.hatenablog.com/entry/2018/05/22/201020
私の3B+運用実績からヒートシンクは無くて良いから、針金でステーを作って5Vで動くファンでCPUに風を吹き付けるだけ、強制空冷する事が安定動作への近道です。真夏の室温35℃でもフリーズしなかったので、常にCPUにフレッシュな空気が当たっていれば良いようです。

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