2024年7月11日木曜日

Magnastar2024-2

Tokai Silverstar改Magnastar(SS-36,1982)用に注文していたナット、PT-5042-00が届いた。

https://moridaira.co.jp/posts/graphtech-black-tusq-xl
PT-5042-00
フェンダースタイル、スロット付、フラットボトム
幅3.22×長41.98×高4.98、E-E:35.25
定価¥1,100(税抜¥1,000)

■組み込んだ
ナットと指板Rが合ってなかった。指板RがきついストラトにはPQL-5010-00の方がボルトオンで組めると思う。PT-5042-00は指板350Rくらいをイメージしているようで、Tokai Silverstar改マグナスターでは1弦と6弦の弦高が高過ぎる状態になった。6弦ローフレットのチューニングが明らかにズレるので、弦高0.5mmくらいまで溝を削ってみた。具体作業は、指板Rに合わせ、6弦5弦2弦1弦の弦溝を三角ヤスリ(鉄鋼ヤスリ5本セットの三角)で削っては感触を確かめ、丁度いい感じになるまで調整を繰り返した。ナット専用ヤスリじゃなくて良いのか?と言われれば、あまり良くないだろう。でも、やった方がマシになるのは間違いないし、ナットなんて1000円少々で買えるので失敗だと思ったら買いなおせば良い。今回はスペアのナットも買ってある。
ヤスリで削ってみたら分かると思うが、零点何ミリという精度で削ろうと思ったら、ヤスリは予想以上に溝が削れる。なので、弦を張った状態で弦を横にズラし溝を少し削っては弦高を確認、それを何度か繰り返して違和感のない弦高まで到達させれば良いと思う。ヤスリで削った後は、必要に応じ、弦をヤスリ代わりにナット溝のバリ取りして滑らかにする。プレーン弦の溝は多少溝は太くなるが4弦を使えば良いだろう。ちなみに今回、ギターを弾けば勝手に馴染むと感じたので、弦溝のバリ取りはしていない。

というような感じでナット交換は出来た。TUSQナットの寿命は分かりませんが、現行Yamaha Pacificaにも純正採用されている実績豊富な商品だから、全然問題無いはずです。ジュラコンのナット素材を買って自分で成形してナットを作るのに比べると、超お手軽なのがTUSQナットのインストールだ。なんか解放弦がバズる(ようは減って高さが足りない)とか、ペグを回したらピンって音がなる(滑りが悪い)とか不具合を感じたら、気軽にTUSQナットに交換してみるのが良いのかもしれません。

■交換後の音
特に生音でハイが出るようになった印象、音の輪郭がはっきりした。ナットはネック溝にピッタリな厚さにし、接着してないがビビりなども発生していない。6弦はナット部での弦の曲がりがキツいので、若干滑りが悪いのではないかと気になっているので、ポスト穴から上側に弦を巻き付けるなども試そうと思っている。あとは、ブリッジのサドル側にもミニ四駆グリスを塗布して弦の滑りを良くたらチューニングが安定するかなと期待している。
滑りが良くなったり響きが良くなった感覚はあるのだが、ナットへの弦のテンションをもう少し確保した方が音も良いような気がして、純正通りストリングガイド(カモメ型のアレ)に弦を通すことにした。(従前は必要最低限のナットへの弦圧となり滑りをよくすることを狙って、高めの3,4弦用のものを1,2弦に用い、3,4弦はストリングガイドを使っていなかった。)
これからアーミング後チューニングの安定性を確保するようペグポストへの弦の巻数をトライアルしても良いのかもしれない。巻数を減らしても効果が無かったので、逆に多めに巻いた方が良いのかもしれないと思い始めている。

■6弦弦落ちは皆無
今回インストールした弦ピッチ少し幅広ナットE-E:35.25mmですが、全く問題を感じません。ローフレットでのコード弾きはGibsonと大差ない演奏性になったと思います。PT-5042-00はアリでした。
オマケだが、ボルトオンネックのギターはネックが実用上の真っ直ぐになってなく、わずかなネック固定ネジ穴の遊びで左右どちらかにネックが傾いて落ち着いている場合がある。左手でネックを持ってギターを支えるからだと思うが6弦が弦落ちしやすいところにネックが落ち着きやすいです。この落ち着いた位置が演奏上問題ある場合、ボディに対しネックヘッドを下側(1弦側)に押しつけてやると少しズレるので解消すると思います。私のKillerギターがこう状態なんですが、ネック幅マージンを大きくすれば解消するが、ネックが太くなるくらいなら、このままの方が良いですね。

■Tokai Silverstar
製造年をシリアルから調べたら1982年製のようだ。SS-36だから3.6万で売られてた70年代Fenderラージヘッドストラトのコピーだろう。電装系を外され改造一歩手前で放置されていたジャンクSilverstarを私が入手したのは1988年後半。入門用価格帯ギターが5年も経ったらジャンク扱いなのは昔も一緒のようだが、それが40年経ったら価値を見出されているのだから面白い。
私のMagnastarも、ボディザグリやスキャロップの加工を少し綺麗にし、Tokai純正センターピックアップ(スタンプ無し)も使えるような音なら組み込み、純正シンクロに戻すのも面白いかもしれない。

複数本ギターを持つようになると、「僕が考えた最強のストラト」ってどうなのだろう...と思う。場面によって他のギターを使えよって話なのかなぁ。そうなると各ギターの個性を大事にしたくなる。

人の趣味嗜好というのは、状況により変わるものだというのを実感してますw

0 件のコメント: