2025年9月15日月曜日

PE-R80 その2

4芯化DiMazio Super DistortionをPEのリア搭載するという話。

まずはEpiphoneレスポールからDiMazio Super Distortionを外し、純正ピックアップに戻します。これに1.5時間くらいかかりましたw。純正ピックアップに戻したら戻したで何ら問題を感じないので、もうこのままで良いと思った。

外したDiMarzio Super Distortionを今度はPEに積んでいこう。まずリアピックアップ配線を見ると、あ~なるほど、リアボリュームポットに直接配線されていますねぇ。フロンとピックアップはグランドはリアボリュームポットに接続されていますが、それ以外は全部6Pスイッチに接続され、そこからフロントボリュームに接続されていました。なるほど、これを参考にしてやってみよう。ピックアップのグランド側・出力側の端子は一番下に接続するんだね、そしてシリーズ/パラレル切り替えの残り2端子がどっちかの線なんだな。50%の確率だから調べるのを端折って実行してみたら、シリーズで音が出るけどパラレルで音が出ないw。う~んハズレの50%だったので、残り2端子を入れ替えてみたら無事シリーズ/パラレルスイッチとして動作成功しました。

そうだ「Patent Applied For made by goto」のSを外して単体で抵抗値を計ったら8.2kΩでした。搭載状態で測っても0.1kΩ小さいくらいの測定誤差だったようです。なにはともあれ大事にとっておき、PAFっぽいものが欲しくなったらgoto PAFを使うことにします。

というワケで、全スイッチは動作するようになりPE-R80は完成しました。きちんと動くということは気持ちが良い。あと、なんだかDiMarzio Super Distortionと相性が良いかもしれない。

あと、トラスロッドを調整するのにマージンが無いのでワッシャーを2枚入れて余裕をもって調整を行った。ほぼネックをストレートにして、1弦側1.25mm6弦側1.70mmくらいの弦高で合わせてみました。試奏用に貼ってくれたダダリオ09-42がダメになったら最終調整に入ろうと思うが、今でも十分に弾けるので少しコレで慣らし運転をしましょう。


 



PE-R80 その1

馴染みの楽器屋さんに安物PEを入手したという話をしたら、まだ店頭に並んでないけど80年代PE-R80があり軽くバラされた状態だったが「来週にでも触ってみます?」という話になった。

Aria Pro II PE-R80は、80年代と同じ仕様・国内生産・約30万で再版されてます。80年代に8万が今同じクオリティで作ろうとすると30万...というか当時8万が安すぎだと思う。
http://www.ariaguitars.com/jp/items/electric-guitars/pe/PE-R80-BK/

PEシリーズと言えば元祖はPE-1500だが、こっちも再販(リイッシュー)されている。ネックがロングスケール648mmで、ピックアップがスーパーディストーション×2だ。
http://www.ariaguitars.com/jp/items/electric-guitars/pe/pe-1500ri/

私が先日入手したPE-512もどきとPE-R80の違いは、シリーズ・パラレルスイッチ付き、ボディ裏までコンター加工、裏蓋まで木材、ピックアップ等という感じかな。音に大きく影響しそうなのはピックアップで、マツモク製ピックアップが付いてるらしい。

事前連絡では以下のコンディション情報だった。 
・2から始まるヘッド裏の製造番号から82年製。
・ローフレットに少し弦溝が出来ていて結構使用感がある。
・大きな打痕は無いが金属パーツに錆びがある。
・リアのシリーズ/パラレル切替スイッチが効かない
 →リアピックアップが交換されスイッチ配線されてない雰囲気あり
・09-42弦で強く弾くと6弦がビビるかも

実際に弾いてみたら、全フレットで音詰まりは無かった。ブラスナットの高さとフレットの高さも適正、ブリッジも問題無さそう。重量は約3.9kg...PE-512が約3.1kgと軽かったのに比べると、普通のギターの重さですね。ピックアップは、リアに「Patent Applied For made by goto」のSが積まれていて、ギターにのせたままの計測で8.1kΩ、フロントはMMK 75で8.6kΩでした。電装系もリアのシリーズ/パラレルスイッチが配線されていない以外は何も問題が無い。このまま使えそうなので、PE-512を下取りに出しPE-R80をお迎えしました。

とりあえずリアピックアップ「Patent Applied For made by goto」のSの正体を調べてみたのだが、Tokaino1980年くらいのレスポールに積まれていて評価の高かったピックアップのようです。4芯じゃないのでシリーズ/パラレルスイッチが配線されていなかったんでしょうね。4芯化改造してまで配線する必要がなかったんでしょうけど、きっとこのピックアップが好きだったんでしょうねぇ。まぁ交換されてるピックアップもジャパンビンテージだったという話。
家に連れ帰って、まずは弾きこんでみた。リアピックアップは演奏上問題ない範囲で高めに設定し、フロントは音量バランスを取るよう低めに設定した。これで前後バランスも問題無い感じになった。だが、他のギターより出力が小さいのは間違いないが、そこまで大差でもないという印象。ただ、音像ははっきりしていて良い音だと感じてしまった。goto PAF、侮れないなぁ。goto PAFは2芯なので4芯化改造してシリーズ/パラレルスイッチをつけるのは気が引けるなぁ。戻したいときに戻せる感じにしたいし。

そういえばPE-1500、最初期PE-R80(1980年?)はDiMarzio Super Distortionを前後搭載していたんだから、PEにDiMarzio Super Distortion搭載はアリなんだろう。そして、何の因果か私の手持ちDiMarzio Super Distortionの1つは自分で4芯化改造してEpiphoneレスポールのフロントに積んでシリーズ/パラレル/タップ前/タップ後が出来る配線で遊んでいるんです。あれ...これをPE-R80リアに積んでシリーズ/パラレル配線すれば、時代考証的にも、前後ピックアップ出力バランス的にも良くなるんじゃないかと思った。交換されててもデメリットには感じられないだろうし、何より面白そう。というワケで、DiMazio Super DistortionをPE-R80のリアに搭載し、シリーズ/パラレルスイッチを配線してみようと思う。

 




2025年9月9日火曜日

Aria Pro II PE-512

マイニューギア、アリアの安いPEです。ピックアップを外してみてみたらHB-103がのってました。抵抗値はピックアップ単体じゃなく、ジャックで計っているので参考値。
リア:Duncan Desighed HB103B/ZB:16.2kΩ
フロント:Duncan Desighed HB103N/ZB:7.1kΩ

http://www.ariaguitars.com/jp/items/discontinued.html
http://www.ariaguitars.com/jp/items/electric-guitars/pe/pe-512/

PE-512
¥50,000(税抜)
生産終了モデル
Body:Quilted Maple Lamination, Nato
Neck:Nato, Set-Neck, Heel-less Cutaway
Fingerboard:Rosewood
Frets:22F
Scale:628mm
Pickups:Duncan Designed "HB-101" x 2
Controls:2 Volume, 2 Tone, 3-way PU selector SW
Machinehead:Gotoh SGM
Tailpiece:SPT bridge & QH tailpiece
Hardware:Chrome
Other:Shadow "E-Tuner"
Finish:AMB(Amber Brown), SPP(See-through Purple), SR(See-through Red), SBL(See-through Blue)
 
HB-103が載ったPE-512が見つからないが、仕様はPE-512なんだよなぁ。製造年もよく分からないけど、2012年発売らしいので多分10年くらい前のギターなんじゃないかと思うが使用感があまりなかったです。

ちなみに、PacificaにもHB-103だろうと思われるものをリアに積んでますが、リア+センターのミックスでフェーズサウンドが出ているので、Duncanと同じ配線色と思って配線していたが、Duncan Desighedは配線色が違うみたいだ。まぎらわしいね。
https://ogawat1968.hatenablog.com/entry/2020/08/25/135927

余談はさておき、安価なPEに興味を持った理由を話しておきますと、PE特有のヒールレスカッタウェイ(ようはスルーネック)を体験できるし、ほぼレスポール風(2Vol2Toneのコントロール)なのに、軽くて取り回しが良いんです。多くのPEのように1Vol1Toneのコントロールだったら、逆に私の目にとまらなかったかもしれません。
買ってきてから弄ったのは、ちょっとナットの滑りが悪く感じたので、ナットの角を少し落としただけ。ナット溝を適正に調整してやれば更に良くなるだろうとは思うが、多少滑りもマシになったしシャラーンと鳴るようになった気がするので、第一歩としてはOKだと思う。あとはチューナーは電池交換したら普通に動いた。 

Aria Pro II PE-512は、軽くて取り回しが良く、ミドルスケールで指が楽、見た目はレスポールなのにハイフレットも余裕、アームが無いからチューニングも楽、ピックアップも使える...つまりコイツで事足りる。10万前後ギターと違ってフレット仕上げなど雑なところもあるけど、全く侮れない実力を持っていると思う。