2025年11月18日火曜日

Epiphone Les Paul その11

入手したいピックアップがある。SH-4とSH-2だが新品は高いので廉価版Duncan Desighed HB-102フロント・リアセットが欲しいが、そうそう落ちてるもんでもないよなぁ。
https://gear-otaku.blogspot.com/2016/11/seymour-duncan-designed-pickups-guitar-bass.html
そんなことを考えていたら、出先で楽器屋さんジングルを見つけた。かなり充実していた。気がついたらSH-4中古を手に店を出ていた。さらば栄一、これで最後のリアピックアップ購入にしようと誓った。

私が思うHR/HMでメジャーなピックアップは、第1世代がPAF(1960年代)、第2世代がDiMarzio Super Distortion(1970年代)、第3世代がDuncan SH-4,SH-5,SH-6(1980年代以降) という感じと勝手に思っている。
https://ameblo.jp/hydelove-1969/entry-11971324258.html
これを体験しておけば私の素人遊びとしては十分。PAFは買えないが、PAF系をフロントに搭載して遊ぶ感じかな。SH-6は持ってないけど廉価版HB-103BをPacifica 721DHのリアに積んであるから買うまでも無い。
あ、閃いた!購入したSH-4もPE-R80のリアピックアップ候補だが、SH-5との比較のために似たようなスペックのEpiphoneレスポールに積んで、並べて弾き比べると良いんじゃないか。ビジョンは決まった。Epiphoneレスポール(1994)にリアSH-4・フロントGOTO PAFを積んでみることにしよう。

元がジャンクのEpiphoneは、オリジナル配線・オリジナルピックアップに拘る気はさらさら無い。ボリュームゼロで音漏れしないようにしたいので、調子のよいPE-R80配線を参考に配線図を描いてみた。配線材は流用するけど配線自体は見直す。
Gibsonレスポールはトーンとボリュームをコンデンサーで結線する方式が一般的だが、トーンポットの3番?とグランドの間にコンデンサを接続するPE-R80方式にしようと思って配線図を描いた。ちなみにEpiphoneのトーンとボリュームは単芯+シールドの線で結ばれており、コンデンサはポットの足とグランドの間で接続されていた。配線思想がPE-R80と同じに感じる...80年代前半までマツモク製だったEpiphoneレスポールを手本に韓国サミックに生産移行したから、マツモク製PE-R80と我が家のEpiphoneレスポールの配線思想が似てるんじゃないかな。歴史を知ると色んな事が見えてくるね。

配線作業は意外なほど苦戦した。ノブを抜くのが固くてポットにダメージを与えてしまった。具体にはノブの中のシャフトが抵抗の足が生えてる ディスクからが半分抜けて音が出なくなってしまった。抜けたのは4個中3個w。破壊まで至ってないのでポットを分解しシャフトを押し込んで瞬間接着剤で補強して2個は機能回復したが、古いミニポット1個は作業中に基盤がパリッと割れたw。というワケで、全ポットを外し、1個は手持ち新品ポット、あと2個は修理しつつ組み上げたワケです。在庫新品ポットも尽きた。何はともあれ、ボリューム絞った時の音漏れも無くなり、トーン・ボリュームの効きも正常になり、シャキッとしたサウンドになり、全配線を見直した甲斐はあったようです。
しかし、SCUDノブって固すぎません?配線を弄る人にとってみれば、ポット破壊とかトラウマになる。なので今回、Musiclilyで在庫用の追加ポットと、ついでにスピードノブ(金色)を調達して、ノブは交換してみた。なんか緩すぎる気がするが、これで行こうと思う。ちなみに、ネジ固定ハット型目盛付きノブがポットへの負担を考えると理想だが、そんなものは世の中に無かった。

【比較】
ここまでで相当疲れたけど、気を取り直してSH-4とSH-5の弾き比べだ。
SH-4は出力高めだけどハイは控えめ、SH-5は出力ちょい低めだがハイが出ていて歪ませても輪郭が確実に残るし生音も綺麗というのが分かった。
次にGOTO PAFとLIVE-GH3B(AlnicoV)のフロント弾き比べだが、GOTO PAFの方が低音スッキリで暑苦しくなく好印象、LIVE-GH3B(AlnicoV)は高音も低音も出ていて若干重さを感じた。今の私の嗜好はフロントに積むならGOTO PAFだ。

【今回の結論】
AriaProII PE-R80は、フロントGOTO PAF(ゼブラ)、リアSH-5(ゼブラ)の組み合わせ(前後ゼブラ)にすることにした。前後ゼブラピックアップの見た目、幅広い使い勝手、どこかに残したいジャパンビンテージ感(GOTO PAF)を考えると、こういう選択肢になった。SH-5に飽きたり嗜好が変わったら、リアに純正ピックアップのMMK-75を入れる感じでしょうね。GOTO PAFは、改造が簡単な手持ち銅線を使ったタップ線追加とし180度回転してゼブラを合わせしてフロントに搭載することとした。

Epiphoneレスポールは、しばらくリアSH-4を堪能するギターにします。フロントはGOTO PAFを外し純正ピックアップに戻したが、コイツもモコモコしてなくて使えそうな感じだ。普通にハムを配線しているだけだと交換が簡単で良いねw
SH-4搭載で元気な音になったEpiphoneレスポールは、元ジャンクとは思えないパフォーマンスを発揮し相当印象が良くなった。嗜好に合うピックアップは重要だなぁと改めて思った。