2025年6月23日月曜日

Magnastar2025-1

今年もMagnastarを弄る。

昨年、3HotRails搭載、HHH,HSH,SSH切替スイッチ付、マイクロティルトでのネック差し込み角調整をやめてネックポケットに付箋紙を 入れて調整、これで完成形だと思っている。ただ、セッティングは完璧にはしていない。

長年労わりながら使用可能なギリギリ調整で使ってきましたが、ネックをなるべくストレートにしたい欲望に駆られました。トラスロッドを回してみました...はい、トラスロッド調整のエンドに直ぐ到達しました。残り180度だったようです。
トラスロッドの残りナンボって言うネタに対し、んなもんワッシャー噛ませば良いんじゃね?っていう答えを私は持っていましたが...なんと、今回、それを実践する機会に恵まれましたw

と言うワケで、トラスロッドのブレット型六角ネジ(いわゆるBullet Nut)を外してみましたよ。
ブレット型六角ネジ(いわゆるBullet Nut) 
https://tcgakki.com/blogs/news/fender-bullet-nut2023

外して見てみたが、ブレット底までネジが回って止まったのか、トラスロッドのネジ山終わりに到達したのか分かりませんが、手の感触的にはブレット底までネジが回って止まっていたように思います。まぁ、どっちでも良いんですけどねw

さて、ブレットナットを外した穴にすっぽり入るワッシャーが無いか?と探しましたが、そんなに都合よくはいかなかった。平ワッシャーだと外寸が大きく穴に入りません。惜しかったのが手持ちスプリングワッシャーで、少し広げられたら丁度良かったかもしれません。
手持ちワッシャーに合うものが無くて、何かのオーバーサイズなナットが合わないか?と箱の中を漁っていたら、ミニトルグスイッチのナットが出てきました。あ~なるほど、ミニトルグスイッチにはナットが2個ついてくるが、ギターに取り付ける際には高さ調整不要なので余ったんだね。なお箱の中から何故か4個くらい出てきたw。ミニトルグスイッチはΦ6の穴で固定するから、出てきたのはM6ナットなんだろう。ということはTokai SilverstarのトラスロッドはM5くらいなんだろう。

とりあえずワッシャー代わりにミニトルグスイッチの ナット1個を入れてトラスロッドを締めこんでみたら、ほぼストレートなネックに調整できました。Magnastarは09-42弦で使い続けることとしワッシャー代わりのナットを1個入れて完成としました。ワッシャー買ってこないのか?と思うかもしれませんが、このミニトルグスイッチ用ナット...絶対この先も使うことがないはずなので、まさに適材適所でしょうw

と言うワケで、わざわざワッシャーを買い漁る必要もなく、ミニトルグスイッチのナットが丁度良かったですよってお話でした。ついでですが...ストレートなネックにしたら3弦ローフレットでビビるので、ナットの下に付箋を2枚入れて高さ調整した。付箋紙の万能ぶりには感嘆を禁じ得ないですなw

とりあえずビレットナットを外して、なんとなく箱を漁ってワッシャー代わりになるナットを見つけ、それとなくビレットナットを締め付けてネック調整したら、出来てしまった。おかげさまで写真が無いw...外すと再調整なので外したくない。そうだ、ビレットナットとワッシャー代わりに使ったミニトルグスイッチ用ナットの写真を載せよう。


弾いてて気になってきたのが、フロント・センターとリアのボリュームバランスが悪く、リアのHotRails(本物)の出力が小さい気がする。あと、ボリューム500、トーン250のポットだった気がするがトーンの効きが過剰?な気がするし、生音で聞いてもフロントセンターDuncan Desighed HotRailsのタップサウンドが思ったほどチャキチャキしてない。今後、このへんの違和感を解消していかないと落ち着かないような気がする。

2025年6月18日水曜日

WALKMAN NW-S315

ウチにはNW-S639FというWalkmanがある。2008年発売。50gぐらいと軽く、操作性が良く、音が良いので、私が使わなくなった後に妻が長年使い続けていた。部屋で作業しながら音楽を聴くのに丁度良かったらしい。そんな愛用アイテムだが、とうとうバッテリーが死んだ。
代替機代替機が未だ売っているのを見つけた。SONY WALKMANシリーズのNW-S315は、NW-S639Fと似たような仕様で辛うじて約2万で買える。多分このチャンスを逃すと世の中から消えるので、これ買っちゃいました。

ぱっと見の追加機能は、純正イヤホンを使えばノイズキャンセリングが使えるようになったらしい。NW-S639のソフトはもう何年も前からダウンロードできなくなっていたが、こちら用WALKMAN純正音楽転送ソフトが普通にSONYからダウンロードできて使えました。また、Windowsのエクスプローラーで直接ドラッグアンドドロップでも音楽を入れられるらしい。
純正アプリでミュージックデータ10GBを放り込んだのだが、結構時間がかかった。雰囲気的にはUSB2.0での転送速度かな。MP3がどのように変換されているのか分かってないけど変換&転送と言う感じなのだろう。ミュージシャン名などが微妙におかしいヤツはアプリ画面で治すことも出来た。

WALKMANみたいなものは今後も残って良いと思う。DAPみたいなWALKMAN NW-A300シリーズのバッテリーは残念ながら36時間しか持たないし、重量も113 gだった。軽量コンパクト長時間駆動有線高音質というのはニーズがあると思う。単機能なものほど陳腐化せず長期利用されるんじゃないでしょうかね。

2025年5月30日金曜日

ラズパイ 52

2020年2月に買ったラズパイ4は、今までファンレスアルミケースを使っていたのだが、ファンレスは真夏に負荷かけたら無理だったのでアルミ針金でファンを固定して使っている。そんなラズパイ4がBookwormで概ね予想通りの動きをするようになったので、起動SSDをバックアップして更なる実用テストに進もう。

というところで、密林見てたら5.1V3Aアダプター・30mmファン・アクリル積層ケースというものが送料無料税込み980円wで売ってたので、ケースを新調してみることにした。
「Marstudy最新Raspberry Pi 4 ケース ラスベリー パイ 4 ケース+ 冷却ファン+ヒートシンク Raspberry Pi 4 Model B対応(Raspberry Pi 4 Model B 本体含まりません) (電源付き) 」
というものだ。アダプター単体や冷却ファン2個セットより安いんですけどw

早速組み上げてみた。ファンが五月蠅かったので3.3V駆動としたが、CPUは42~43℃で動いているから問題ないようだ。あとは、OAタップを使っているので 電源スイッチ用延長ケーブル?は使わなかったことと、ケースにスポンジの足を貼り付け、電源LEDが眩しいのでケース外側にテープを貼ったけど光漏れが少々うざいかな 。

書き忘れていたが、ラズパイ4の起動用2.5inchSSDは、USB2.0セルフパワー3.5inchHDDケースに入れ、USB2.0端子に接続し、OS起動させている。USB3.0端子は追々接続する大容量HDD用に空けてある。なお、ラズパイ4起動のUSB2.0とUSB3.0のOS起動等の差は体感できないので、私は手元に余っているUSB2.0セルフパワー3.5inchHDDケースをラズパイ4起動用に使ってます。バスパワーを喰わないので、ラズパイ電圧降下問題に悩む必要が無くなり、環境構築が捗りますよ。

【オマケ:ラズパイ4のLED,WIFI,BTをOFFる】
ここを見ながら設定したら、あっさり動作中のLEDが消えた。
https://akkiesoft.hatenablog.jp/entry/20240529/1716908552

sudo nano /boot/firmware/config.txt

一番下に以下を追加

# ACT・電源のLEDを切る
dtparam=act_led_trigger=none
dtparam=pwr_led_trigger=none
# EthernetポートのLEDを切る
dtparam=eth_led0=4
dtparam=eth_led1=4
# 無線の無効化
dtoverlay=disable-wifi
dtoverlay=disable-bt

2025年5月28日水曜日

ラズパイ 51

ラズパイ4環境再構築にあたり気付いたことをツラツラ書いていこう。

【Wayland】
ラズパイは常にRealVNCでデスクトップ操作をしている。BookwormになりLinuxデスクトップがWaylandに切り替わり、ReakVNCで繋がりはするものの反応がモッサリだ。Bookworm+X11で動作させていた時は従来と変わらずRealVNCもサクサクだったので、Waylandに慣れようという気持ちが萎えた。

【Raspberry Pi Connect】
そんなところにRaspberry Pi Connectというラズパイ用VNCがラズパイOS(Bookworm)に標準搭載されVPNもDDNSも無しにアクセス出来ると分かり試してみたが、これまた予想以上にモッサリだったので気持ちが萎えた。

やっぱり、ラズパイはX11+RealVNCを続投だなと改めて思った。

【環境再構築方針】
現在、ラズパイ4にSamba、Rfriends3、Nextcloud、DDNS、SoftEtherを背負わせようと思っている。BookwormでSoftEtherがうまく設定できずに困っているので、ラズパイ3をDDNS・SoftEther専用に維持しようと考え始めている。
そうなると、ラズパイ4ではSamba、Rfriends3、Nextcloudが動けば良いので環境構築テスト中である。Bookwormで何か動かないならBullseyeだ!と思ったが、Bullseye+Rfriends3がauth1でエラーを吐いている。Radikoのエリア判定でコケているようだ。コケる理由が分からないので、改めてBookworm+X11+Rfriends3+Nextcloudで再構築しよう。

【今現在の不都合な状況】
今まで知らなかったことが新たにある。
・Waylandはネットワーク設定がよく分からないw
・WaylandのVNCは遅い
・Raspberry Pi Connectは遅く、SoftEtherみたくProxyを超えられない
・GUI版Ubuntuも試したがヘッドレス起動が分からないw
 →HDMIを繋いでないとGUIが立ち上がらずVNC出来なかった
  いきなりUSBSSDにインストールしたら認識しない。
  MicroSDにインストールしたら起動した。
  ヘッドレスGUI環境構築に学習時間が必要なので諦めた。
・ラズパイimagerでUSBHDDにインストールすると起動しない。
 →USBHDDは4096セクタを読めないようなエラーが出る
  USBSSDなら起動する
・HDMIセレクター経由だとラズパイHDMI画面が映らない
 →ラズパイ初回起動はモニター直接接続が必要
・弄りまわしていたらラズパイ4が電圧降下が頻発
 →3.5inchUSBHDDケースを使っていても出るので、ケーブル劣化かな?
・Pi-AppsからPalemoonが消えた。ラズパイも今後はFirefoxにしよう。
・起動したSSDは何度かSSDクローンを作ったのだが、rpi-cloneだとダメ、HDDもやっぱりダメ。SD Card CopierでSSDだとクローンが作成出来た。

【環境再構築第1ステップ完了】
OSサポート期限の関係で環境再構築は、なかなかに面倒だ。今回分かったのは、従来出来ていたことを何でもかんでも出来るようにするのは難しいので、何が出来たら完成か真に必要な機能・目的をハッキリさせるのが重要みたいだね。

0.HDMI切替器などを経由してラズパイ4を起動しようとしても画面が出なかった。
画面を見て初期設定したいなら、モニターにHDMI直結して起動だ。

1.ヘッドレスインストールのSSH有効
imagerでOSインストールSSDを作る時点のオプション設定で、SSHをONにする。

2.X11に切り替える
SSHでログインし、「sudo raspi-config」で入って、WaylandからX11に切り替えて再起動する。

3.VNCを有効にする
SSHでログインし、「sudo raspi-config」で入って、VNCを有効にする。
VNCをONにした状態でX11に切り替えてもVNCは何も映らないので、2,3のステップを順番にこなす必要がある。

4.headless resolutionのカスタマイズ:1366x768
まず「Raspberry Pi の設定」か「sudo raspi-config」でVNC解像度の変更(1280x720とか)を行う。それから以下編集を行う。
(そうしないと以下ファイルが生成されていない。)
sudo nano /etc/xdg/autostart/vnc_xrandr.desktop
最後の行の解像度をお好みで編集する。

[Desktop Entry]
Type=Application
Name=vnc_xrandr
Comment=Set resolution for VNC
NoDisplay=true
Exec=sh -c "if ! (xrandr | grep -q -w connected) ; then /usr/bin/xrandr --fb 1366x768 ; fi"

5.有線の固定IP
GUIでネットワークアイコン「有線接続 1」を設定
IPv4設定
Methodは手動
アドレスをAdd
アドレス:固定したいIP、ネットマスク:24、ゲートウェイ:ルータIP
DNSサーバ:8.8.8.8か8.8.4.4(どちらもGoogleのDNS)でOK

ファイル設定の場合↓
https://zenn.dev/technicarium/articles/9d3ee150a3cf04


6.日本語入力をインストール
sudo apt install fcitx5 fcitx5-mozc

7.日本語フォントをインストール
https://note.com/coderdojoseishin/n/n18cade0e500e
メニュー等々に使うフォントはこっちの方が綺麗。「IPAexゴシック Regular」が良いと思う。LXTerminalでは「IPAexゴシック Regular」のサイズ14が良いと思う。
$ sudo apt update
$ sudo apt -y install fonts-ipafont fonts-ipaexfont

8.GPartedインストール
$ sudo apt update
$ sudo apt install gparted

8.qTorrentインストール
add/remove softwareで「qbittorrent」を検索・インストール

9.rfriends3インストール
公式に則りインストール
https://rfriends.github.io/rfriends/distro/raspberrypi.html

cd  ~/
rm -rf rfriends_raspberrypi
git clone https://github.com/rfriends/rfriends_raspberrypi.git
cd rfriends_raspberrypi
sh rfriends_raspberrypi.sh
これで再起動しブラウザでアクセスするらいし。
http://192.168.X.XXX:8000

10.nextcloud

インストール方法
https://raspberrypi.mongonta.com/howto-install-nextcloud-raspberrypi-with-snap/

最低限という設定でいえばsnapdでインストールし自宅環境に合わせポート変更、DDNSで使うドメインを信頼するドメインとして追記するだけだ。

sudo apt update
sudo apt install snapd
sudo snap install nextcloud
sudo snap set nextcloud ports.http=8080 ports.https=8443 ← お好み

11.SD Card CopierでクローンSSD作成
SD Card CopierでMicroSD→USBSSDコピーが出来た。HDDはダメ、rpi-cloneもダメ。


やっとラズパイ4はBookworm+X11+Rfriends3+Nextcloudで動くようになった。この環境で動作テスト開始だ。安定したら大容量HDDを接続しよう。


【新ケース・アダプター】
まだまだラズパイ4環境移行完成には時間がかかりそうだが、安かったのでラズパイ4用のケース・電源セットを追加で買ってみた。ラズパイ4もファンレスは厳しいので、ファン搭載ケースを見てたら5.1V3Aアダプター付き980円だったのでポチってみた。在庫処分なんだろう。いずれにしろ、環境構築テスト中に電圧降下警告が出ていたので電源ケーブルは作り直しかなぁと思っていたので、電源もケースも交換してみるテストをやってみよう。

2025年5月21日水曜日

PRS SE EG HSS その9

GOTOH LS105というサドルを注文した。レアなのかバックオーダーとなって2~3か月待ち...とか言いながら、注文から約2か月経った4月中旬に届いた。

PRSのシンクロもどきなブリッジは独自規格。6点支持シンクロだが、やってることは2点支持と同じくボディに対しフラットに浮かせてマウントする方式。そんな私がPRS用に選んだサドルはGOTOH LS105。
https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/346117/

サドル単品に2万近く払う人も少ないだろうから、LS105を手に取る人は少ないと思う。なんか積極的に売ろうという気配が見えないので、そのうちディスコンになるんじゃないか。そもそもPRSブリッジに付けようなんて人は余計に少ないと思う。だが、私はPRSみたいにスムーズなアームにこそマッチするアイテムだと思う。

何はともあれGOTOH LS105。

PRS SE EGブリッジ拡大。


6弦サドルはオクターブチューニングの関係から一番後ろに下げたかったのでお尻側の角をやすりで落としてスプリングも排除した。これでオクターブチューニングが許容範囲になった。他の弦のサドルを削る必要がなかったけど、5弦もスプリング無し、他の弦もスプリングを短く切った。なので、GOTOH LS105はPRS SE EGブリッジにスリップインではなく、オクターブチューニングをしっかり出そうと思うとそれなりに加工が必要。PRS純正サドルはストラト用より1mmくらい短いようです。

サドル交換ついでに、シンクロトレモロ止めネジの高さ調整し、ナイフエッジ部に極圧潤滑スプレーグリスを吹いておいた。そして、チューニング安定感重視で、自作アーム・ストッパーを装着しダウン専用にした。とりあえず、純正サドルより大幅にチューニングが安定した。あとはナット側の問題だ。

弄ってて思ったのが、6弦でチューニングメーターの暴れが激しい。少しリアピックアップを下げたら暴れ具合がマシになった。6弦のオクターブチューニングを合わせようとすると、サドル位置を後ろに下げるが限界に達するので、代わりに弦高を下げてオクターブチューニングを合わせている。6弦側ナットもあと0.1mm下げたかったので、フレットファイルも購入してナットを削ってみた。買ったのは弦溝10-46用「HOSCO Luthiers Tools ナット溝切りヤスリ 3本組 エレキギター用 TL-NF3E」、多分一生ものだ。

最終的に弦交換し、ダダリオ09-46弦で1.50-1.75mmの弦高にした。チューニングの安定だが、ピックアップからの出音をチューニングメーターで見て暴れが許容範囲で上げてCDに合わせてギターを弾いてみたんだけど、巻弦の音が濁ってCDと同じ音にならない。なので更に1mmほどリアピックアップを下げたらCDと同じ濁りのない音が出た。おお!磁力の影響とは、こういう事か!と納得。
リアに使っているDuncan SH-5の磁力の影響が大きいようでした。セラミックマグネットのSH-5でコレなので、より磁力の強いアルニコ5マグネットのSH-14だと更に影響が大きいんじゃないかな...知らんけど。

結果的に今、リアピックアップの6弦フラットポールピース上面と弦上面をデジタルノギスで距離を測ったら6.3mm、1弦では3.6mmだった。
デジタルノギスで測った6弦の太さは1.1mm、1弦の太さは0.1mm。つまり、6弦下面とピックアップ上面でクリアランスが5mmくらい必要らしい。パワフル感重視で3~4mmとかじゃ和音に濁りが出るようです。多分、巻き弦の方が磁力の影響を受けるので、まずは6弦側のピックアップ高さを決め、それに合わせて1弦側を高さ調整するのが良さそうだ。
弦2本の和音が濁るとCDのような音にならないので、結構ピックアップを下げたセッティングになったが、これで思った通りの音が出るようになった。

思った通りの音が出ないと、違和感が思考を鈍らせ演奏が疎かになりミスが増えます。ギターが弾きにくいと感じるのは、ギターセッティングが悪く、そのギターの持つスイートスポットに到達していない状態なのだろう。フィンガリングがやりずらいのは弦高調整、音程感の違和感はピックアップ高さ調整・オクターブ調整が重要ですね。

2025年4月27日日曜日

iOS15.8.4

2025年4月、iPhone7にiOS15.8.4が降ってきた。セキュリティアップデートだ。

iPhone7の素晴らしいところは、飛行機搭乗手続き・キャッシュレス決済に使え、アプリアップデートにも支障がなく、5GHz WiFiに対応しているので、携帯電話に必要な機能が維持されていること。エンタメはAndroidサブスマホに任せ、2台持ちにしていることで、モバイルバッテリーの世話になることも無い。今回のアップデートで、また1年、寿命が延びたように感じる。

私は、iPhone7も交換だなと思いiPhone SE4を待っていたら16eだった。がっかりしてiPhone16にしようかどうか考えていたのだが、9月にiPhone17が出るんで、もうiPhone17に交換だ!と思っていたところ。
iPhone17はメモリ12GB搭載と噂されている。AI活用第1世代がメモリ8GB搭載iPhone16だとすると、iPhone17は第2世代ということになるので長期運用できる可能性が高いと睨んでいる。Appleもスタンダードなメモリ搭載量は当面12GBでいくんじゃないかな。

2025年は、iPhone7→iPhone17という10年ぶりの機種変更の年wとなるのかな。メモリ搭載量が2GB→12GBに爆増するのが笑える。というか、自宅ノートPCがメモリ8GBなんだがw

2025年4月16日水曜日

RedmiNote11 その8

使い始めて約3年経過したRedmiNote11だが、特に問題は無く月々1000円でエンタメに活用している。なんだかOSアップデートが来なくなったなぁと思っていたら、どうやらアップデート終了らしい。
今更ですけどAndroidホーム画面下のボタンを消して使うようにし、すっかり慣れました。
そして、画面分割でYouTubeを見ながらニュースを読んだり小説読んだりしているワケです。フローティングより画面分割の方が便利かもしれませんね。

そんなワケで大きな不満も無く使い続けているワケですが、最近は少しバッテリーが弱ってきたか?みたいな気がします。まぁ、消費電力を気にせずWiFiもBluetoothもGPSもONで使うようになったから、毎日充電が必要になっているだけかもしれませんがね。

というワケで、InstagramやTwitchなど比較的最近入れたアプリを「バックグラウンドアプリを制限する」とし、バックグラウンドで10分経過したらアプリプロセスを殺すような設定にした。あとは、平常時はGPSをOFFにするようにした。これだけで2日はバッテリーが持つようになりました。GPSが一番効いているのかもかもしれませんが、就寝中など待機時の消費電力が減りました。
頑張ればまだまだ減らせるのかもしれませんが、アプリを「バックグラウンドアプリを制限する」を設定しても問題ないアプリを一通り確認し、そのついでに明らかに使わないアプリをアンインストールだけしておきました。手をかけるのも、このへんにしておこう。

そういえば画面フィルムがボロくなり剥がして使っていたら画面に擦り傷が入った。慌てて密林でガラスフィルムを購入して貼り付けたよ。

というの2万で買って3年経過のRedmi Note 11の状況だ。まだ使い続けられそうなので、しばらく続投ですね。既にコスパには満足、サブスマホ?ミニタブレット?のように使うならアリでしたね。
バッテリー交換が必要なら、素直にいくならPOCO M7 Pro 5Gに買い替えでしょうね。
https://pragma-life.jp/review-poco-m7-pro-5g/
まぁ次のAndroidはモトローラを試してみたいかもね。

2025年4月4日金曜日

ラズパイ 50

Nextcloud環境を再構築しようと思うが、専用に一台確保するか否か悩んでいる。お試しと言いつつ、2年くらいは使い続けていたように思う。
再構築にあたってDocker版やNextcloudpiとかも考えてみたけど、導入・リセットが手軽なのはsnap版なのかなと一周回って戻ってきた。snap版は外部Sambaを統合することが出来ないらしいが、逆に言えばローカル接続されているHDD等は使えるワケです。

【まず導入】
インストールの手軽さは以下見ての通り。

sudo apt update
sudo apt install snapd
sudo snap install core
sudo snap install nextcloud
sudo snap set nextcloud ports.http=8080 ports.https=8443

初期設定が終わったらドメイン追加
sudo nano /var/snap/nextcloud/*****/nextcloud/config/config.php
'trusted_domains' =>
array (
0 -> '192.168.1.***:8080',
1 => '*****.*****.*****',
),

ここまで来たらブラウザで以下にアクセスすれば使える。
http://192.168.1.***:8080

なんかうまく行かなかったらNextcloudをアンインストールして再セットアップするのもアリだ。snapだから、一回削除して再度インストールすればイチから始められる。
sudo snap remove nextcloud
sudo snap install nextcloud

【ファイル保存場所の変更】
まずはNextcloudを止める。
sudo snap stop nextcloud

以下番号99999は任意に振られるんだけど、configファイルを編集して保存先を変更する。
sudo nano /var/snap/nextcloud/99999/nextcloud/config/config.php
以下を編集して上書きする。
'datadirectory' => '/var/snap/nextcloud/common/data',

'datadirectory' => '/home/ユーザー名/Public/next2025/data',


/home/ユーザー名/Public/next2025/dataの直下に「.ncdata」というファイルが存在する必要があるらしく、ファイル内容は「# Nextcloud data directory」というテキストファイルらしい。
手順としては、新たなdataフォルダ直下にncdataというテキストファイルを作りファイル内容は「# Nextcloud data directory」と出来たなら、ファイル名を変更「sudo mv ncdata .ncdata」する。ファイル名変更をするとファイルマネージャーには「.ncdata」が表示されなくなる。消えたかと思ったが、表示されないLinuxルールなんでしょう。

これでnextcloudを再起動して完了。
sudo snap start nextcloud

あとは、スマホ等からNextcloudにログイン設定したら使えるようになりますが、以前設定が残っていると自動アップロードなどが動かない。アプリのキャッシュやデータを削除する方法は以下。
https://bucci.bp7.org/archives/39793/

Androidアプリのキャッシュや設定を一旦クリアして改めてログインしてみたら、以前よりスマホから見るNextcloudは軽快だった。ラズパイ4Bにサーバー機能一式を受け持たせるのが良さそうだ。

ちなみにラズパイ4Bは、ラズパイ5で作ったOS環境をコピーしIPアドレスを変更した後にSNAP版Nextcloud導入で動いた。ラズパイOSには互換性があるようです。このラズパイ4B環境を熟成させることにしよう。

2025年4月2日水曜日

ラズパイ 49

ラズパイ3のSSDが突然死んだ。他のPCにUSB接続しても領域が何も見えなくなった。う~ん、しょうがない。とりあえず2022時点のバックアップ環境SSDで起動できたので、当面そのまま使用しよう。

ラズパイ3の役目は、sambaとsoftetherとddnsとrfriends2とyt-dlpだ。これをラズパイ5で再構築して環境移行しよう。その一部(rfriends3とyt-dlp)を共有しよう。

■yt-dlp
これでラズパイ5にyt-dlpインストール出来た。

sudo python3 -m pip install --upgrade git+https://github.com/yt-dlp/yt-dlp.git@release --break-system-packages

以下によると、従前のままのコマンドだと、仮想環境を使えって推奨されて拒否られるらしいが、「 --break-system-packages」で回避するらしい。特に問題無く最新版がインストールされ、動いた。
https://zenn.dev/eng_ryosan/articles/a635346a3123d3

■rfriends3
公式に則りインストール
https://rfriends.github.io/rfriends/distro/raspberrypi.html

cd  ~/
rm -rf rfriends_raspberrypi
git clone https://github.com/rfriends/rfriends_raspberrypi.git
cd rfriends_raspberrypi
sh rfriends_raspberrypi.sh
これで再起動しブラウザでアクセスするらいし。
http://xxx.xxx.xxx.xxx:8000

ブラウザアクセスし、一応GUI画面からインポートは実施した。録音ファイル名のルール、timefreeのキーワードは反映されたっぽい。しかし、インポートでは保存フォルダ変更が反映されなかったので、GUI画面で録音ファルダ設定を弄ってみたが何故か反映されないので、直接iniファイルを編集して再起動したら反映された。なんだこれって感じ。あと、デイリー処理のcrontab登録はGUI画面から出来たので手間が無くて良かった。なんか中途半端だが、そのうち改善されるのでしょう。

ラズパイ5への環境移行は着々と進めている。SoftEtherとDDNSも動く設定まで行ったけど、何故かスマホからVPNが繋がらない。

とか何とか言っているうちに、ラズパイ4BのNextcloudが音信不通になった。多分、PHPとかDBとかバージョンの不整合なんだろうなぁ。今までの設定やデータは捨てて良いからササっとNextCloudだけ復活させようかな。

2025年3月26日水曜日

Epiphone Les Paul その10

密林さんは、職場近くのコンビニやロッカーに届けてもらって、仕事終わりに受取るのが便利ですね。
そんな受取で問題発生。注文時にあったPUDOロッカーが、配達された日には撤去されてましたw。配送保留中となっていて猫に問い合わせて分かりました。いや~、まさかですね。猫も困ってましたよ、他にも同様の客が多数いたようですw

猫と直接話したんだけど、営業所で直接受け取るのは可能だけど、配達先変更は密林で行ってくれという話になり、元ロッカー近所のコンビニ受取は断念し、週末に営業所に取りに行くことにしました。よくよく考えれば、近所にもう一つPUDOロッカーがあったので、届け先変更してもらう手もあったなぁ。

まぁ、こんなことがありましたってだけの事です。レアケースだと思う。

ちなみに...何を注文したかというと、Musiclilyを試してみたくて注文したもので、使えなくてもしょうがないくらいの気持ちで発注しているので、テンション上がらねぇですw

Musiclily Proトラスロッドカバー ナチュラル マザーオブパール貝製中国製エピフォンレスポールエレキギター用、ゴールドパール
Musiclily 42mm ギターロックナットR2 エレキギターフロイドローズトレモロブリッジ用 、クローム

何はともあれ無事受け取れました。フロイドローズ用ロックナットは純正と見比べるために買ったんで、今必要なわけじゃないので、弄るのは保留。

トラスロッドカバーはEpiphone Les Paul Standard(1994、Samick Korea)に付けるつもりで買いましたが、中華製Epiphone用と書いてたから多分ネジ位置は合わないだろうとは思っていたが、予想通り合いませんでしたw。

ネジ穴が合わないので、トラスロッドカバーにドリルで穴をあけて取り付けることにしました。一瞬、ギター側に穴あけしようかと思いましたが、踏みとどまりましたw。で、きれいな仕事を放棄して、トラスロッドカバーの標準ネジ穴は放置w、気が向いたらプラリペアか瞬間接着剤+重曹で穴埋めして目立たなくするかもしれませんが...というかんじで完成。

えげつないデザインだw





2025年3月17日月曜日

トレモロストッパー的な何か

ストラトのシンクロトレモロブリッジをボディにベタ付けにしている人も多いだろう。ようは、ブリッジが動かないのでペグを回すだけでチューニング出来るし、多少の弦の太さの違いやダウンチューニング等への対応も楽だよね。
ただし、完全フローティングな2点止めシンクロタイプとかフロイドローズの場合、ボディベタ付けは簡単には出来ません。そんなアーム付きギターのチューニングを安定させるアイテムがある。ESPアーミングアジャスターがメジャーですね。これはアームアップは固くなるけど出来るシステムですね。
https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/32697/?srsltid=AfmBOooC-Q-SFWFRSIijqKsIphu3bQSBMzHIQ8IZWhrPg0RV5mIbNSJN

全くアップ出来なくしてしまうストッパーの市販品があった。Tremolo Stopperというらしい。
https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/284718/?srsltid=AfmBOoqQz94G1X63t8mWhosOX_7a8I8j_UgWnvGSDilA0x0UYKZD0LLr

そもそもジェフベックのような微妙なニュアンスを求めるアーミングは必要なくアームダウンしか使わないというのなら、うちのKillerギターのようにボディ裏側のイナーシャ―ブロックを着地させるようなボディザグリとした割り切った仕様が考えられる。だが、そんな奇特な仕様のギターは稀で、ブリッジ機構的に出来ることをボディマウント段階で捨てるワケですから、数が売れるわけがない。そのせいか知りませんが、今のKillerはアームアップも出来るボディザグリになってます。
完全フローティングマウントのギターで、これを真似しようと思ったら、イナーシャ―ブロックとボディの間に、丁度いい厚さの板状のものを挟むと良いです。私もガキの頃、試してました。そもそも、ストラトのブリッジベタ付けだけだと少しブリッジが動くので、てこの原理で考えてもイナーシャブロックの先端に近い部分をボディに密着させた方が安定するというのが持論です。
ダウン専用にはもう一つメリットがあって、ブリッジの戻る位置はイナーシャブロックが着地することにより安定するので、少しだけバネを強めにすればナイフエッジが多少劣化し渋くなっていても、きちんと定位置に戻るようになる。どういうギターが想定されるかというと、ナイフエッジ強度がダメダメという噂のフロイドローズ1000搭載とか、何十年も経ったブリッジとかです。ブリッジ交換まではしたくない、アップは捨ててもダウンは使いたい、ついでにチューニング安定するならアリ...と思う人なら、安価な今回の方法が良いかもしれません。

そんなワケで、Pacifica 721DHのブリッジを自作ストッパーでダウン専用化してみた。なお、折角市販品のESPアーミングアジャスターがあるんだから、それを使うのが一番だと思ってます。色々諸事情があって代替案を考えているなら私の方法を参考にしてください。私は単に、そんなもの買わなくてもアームアップ出来なくていいなら安く出来そうだなと思ったからやるだけです。

【フローティングのシンクロ・フロイドローズ共通 アームダウン専用ステーDIY】

対象機器ですが、フロイドローズ系は当たり前、Wilkinsonなどフローティングのシンクロ、他にPRSの6点止めだけど完全フローティングマウントのシンクロが対象になると思います。
PRS SEユーザーには、頻繁にチューニングを変えるからアームはダウン専用になってもいいからブリッジ戻り位置を固定したい...そういう人が多い気がしますね。

では実践です。
材料は以下をホームセンターで買ってきます。


・小さいL字ステー
 →穴はM3ネジが入り、そこそこ強度があれば良い。
 →現品処分で2個入り30円だったw
・M3 長さ25mm程度のネジ・ナットセット
 →ステー固定位置がブリッジザグリより2mmくらい手前を想定
 →ネジを最短にセットすれば、従前と変わらずアームアップ出来る
 →だいたい150円くらい
・M3 長さ16mmのタッピングビス
 →ステー固定用で、そこそこネジが効くよう長めが良い。
 →長すぎたらニッパーで切れる安いネジ推奨。
 →根本までネジ山があった方が良いと思う。
 →だいたい150円くらい
 →切るのも面倒で、結局家にあった12mmを使用w

私は材料費が500円もせずに済んでしまいました。家にあるネジを使えばステー代だけですんだハズだけど、ユニクロムのネジは安いのでバッチリ合うサイズも調達して来た感じです。取り付けようとしてから、丁度いいネジが家に無かったら面倒だし、長すぎたら切らなきゃならんからユニクロムのネジが良かったんです。

組み立ては、ホームセンターで買ったL字ステー短辺側にM3ネジをダブルロックネジで固定し調整式にしつつ、ステーはボディにタッピングビスで固定するという方法。
これで弦が1本切れてもチューニングが狂わない程度の強度は確保出来ると思います。こいつのミソは、スプリング1本分の太さと概ね同じなので、スプリング3本+ステー2本という構成も可能な点でしょうかね。無理に真ん中にステー1本という仕様に拘らず、左右対称で強度確保も考えてステー2本式にしても良いかもしれません。

アームが着地する時の音が気になるという人がいますが、緩和するためイナーシャブロックに薄い布とかを貼る程度ですかね。私は家に合った両面テープ付の薄い布?を、1cm角に切って貼りました。当初は1mm厚のゴムを貼ったんだけど、4弦が切れたら半音くらい上がったので、ほぼ厚みゼロの布的なものを貼りました。なお、アーム着地時の音は、普通に使う分には聞こえません。

あと、ステー固定用のネジは下穴φ2.0をドリルで開けましたが、厚さは10mmも無くピックアップの底?に貫通したので固定ネジは12mm以上だとヤバいと思います。それとイナーシャブロックの高さがギリギリすぎたので、L字ステーのストッパー用穴はφ3.2をギリギリ低く穴開けし直してますし、取付難易度的にストッパーネジは長さ15~20mmの方が良かったかもしれません。調整式にする必要が無ければ、真っ直ぐなステーでも良かったかもしれませんね。

というワケで出来た。ストッパーを付けたらアームダウンしてもバチっとチューニングが安定したし、チョーキングしても他の弦のチューニングが落ちない。兎に角、音程のズレが無くなるので弾き心地がスッキリしました。私の実感としては、Pacifica 721DHで私の求めるギター像は網羅されていたんじゃないの?って思ったくらいです。良いギターになりました。

フロイドローズライセンスのブリッジが付いてて、ナイフエッジに限界を感じているなら、ストッパーを付けダウン専用にすると幸せになれるかもしれませんよ。というか、ダウン専用にしたフロイドローズ系ギターはチューニング安定に関しては最上級、これ以上は無いだと思いますよ。アームアップは失いますが、それ以上に得るものが大きいと思います...あまり理解されないと思うけどw

2025年2月20日木曜日

PRS SE EG HSS その8

取り急ぎ、チューニングが荒ぶっておられる問題に対応しよう。ナットは交換したので様子見。なので、ブリッジ側の対応が必要だろう。

ネットで調べるとPRS SEで弦が切れるって話が多く、純正ブラス製サドルにバリがあるとか言われているが、メッキ剥がれはあったがバリは目視できなかった。何はともあれ、サドルの滑りが悪い説もあるのでセラグリスHGを塗ってみたら多少マシになったが、まだ安定には程遠い。

抜本的かどうか分からないが、サドル交換という手がある。
GRAPHTECH  PS-8220-00
https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/89728/
ある意味、PRS SEでの定番なのかな。弦が切れやすいのは解消するらしい。
良く考えると、ストラト用の弦間10.5mmサドルなら搭載できそう。そしてGOTOHからロック式のサドルが売られている。ロマンがあるな。
GOTOH LS105
https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/354859/
https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/346117/

だが、セッティングでまだ手があることに気付いた。買ってきた時より今の方がチューニングが合わない理由は、ブリッジ高さをメーカー標準の1.6mmに下げたので、相対的にサドルをイモネジで上げたせいじゃないのかな。

直接的ではないけど、ヒントはここにあった。
http://www.eonet.ne.jp/~o2factory/sr.html

つまり、サドルを上げると、弦が折れる角度がきつくなり、弦とサドルの接する圧が高くなり、サドルと弦が滑りにくいはずです。ブリッジの6点止めネジを1mm高くして、逆にサドルを1mm下げれば良くなるんじゃないかと思う。

ちなみにPRSブリッジは、弦の巻き止め部がプレートギリギリに設定されており、ベースプレートで弦の折れる箇所からサドルまでの弦の長さが最小となるよう考えられているようだ。PRSのノウハウが詰め込まれたブリッジなのだろう。もう一歩突き詰めるならGOTOH製シンクロのFST機構かな。
https://g-gotoh.com/images/pdf/510T-SF1-Dim-ja.pdf

サドルが高いと弦の折れ角度が大きくなり、弦の滑りが悪くなりチューニング安定性が損なわれるのかもしれません。よし、角度を計算してみよう。

底辺がベースプレート穴からサドル折れ点まで距離a、サドル部折れ点までの高さb、これから角度を計算してみよう。なお、サドル自体の高さは6mmと想定しているので、そこから1mm単位で計算してみた。
https://keisan.casio.jp/exec/system/1161228774
6弦
a=6,b=6(イモネジ突出0mm),45.0度
a=6,b=7(イモネジ突出1mm),49.4度
a=6,b=8(イモネジ突出2mm),53.1度 ←少し狂う
a=6,b=9(イモネジ突出3mm),56.3度
5弦
a=7,b=6(イモネジ突出0mm),40.6度
a=7,b=7(イモネジ突出1mm),45.0度
a=7,b=8(イモネジ突出2mm),48.8度 ←ほぼ狂わない
a=7,b=9(イモネジ突出3mm),52.1度
4弦
a=8,b=6(イモネジ突出0mm),36.9度
a=8,b=7(イモネジ突出1mm),41.2度
a=8,b=8(イモネジ突出2mm),45.0度 ←ほぼ狂わない
a=8,b=9(イモネジ突出3mm),48.3度
3弦
a=7,b=6(イモネジ突出0mm),40.6度
a=7,b=7(イモネジ突出1mm),45.0度
a=7,b=8(イモネジ突出2mm),48.8度 ←狂う
a=7,b=9(イモネジ突出3mm),52.1度
2弦
a=8,b=6(モネジ突出0mm),36.9度
a=8,b=7(イモネジ突出1mm),41.2度
a=8,b=8(イモネジ突出2mm),45.0度 ←少し狂う
a=8,b=9(イモネジ突出3mm),48.3度
1弦
a=9,b=6(イモネジ突出0mm),33.7度
a=9,b=7(イモネジ突出1mm),37.9度
a=9,b=8(イモネジ突出2mm),41.6度 ←ほぼ狂わない
a=9,b=9(イモネジ突出3mm),45.0度

破線が弦だと思ってください。サドルの〇のところで弦が折れる角度の話です。サドルをイモネジで上げると角度がきつくなります。またサドルを後ろ側にするほど角度がきつくなります。図の〇がちょっと大きすぎたかもしれないが、実際は半径1mm少々だと思うんだ。イモネジの突出量は極力小さくした方が良いと思う。代わりにブリッジ6点止めネジでブリッジ全体を上げよう。ただね、多分、純正状態でイモネジは頭を0.5mmくらいは出した状態だと思うので、これは私のあくまでテストです。


指板R10inchはR254mmだから弦間ピッチ10.5mmで計算すると、ブリッジ部で指板Rと同じ高低差とするには、1弦サドルに対し3弦サドルは0.434mm高い状態が必要だ。う~ん、なんかシックリこない。そもそも1弦と6弦でも弦高も違うぞ。あ、指板Rがきつめなら、1弦チョーキングで音詰まり防止を考えるなら、1弦の弦高は高めである必要があるな。あと、6弦の弦高を2.0mmにするとオクターブチューニングの限界ギリギリなんで、6弦は1.75~1.80mmくらいにしよう。6弦1.75mm,5弦1.75mm,4弦1.75mm,3弦1.70mm,2弦1.65mm,1弦1.60mmにしようと思う。一応、ブリッジは6弦側を0.15mm高めに設定するつもり。


PRS SEブリッジは、6本止めだけどナイフエッジ加工されているしネジにも窪みがあるので、傾斜取付も可能。PRS SEブリッジの設定方法だが、以下テストをしようと思う。

1.1弦と6弦のサドルはイモネジ突出0mmとする
  →実際は突出0.05mmくらいでイモネジ支持状態とする
2.12フレット弦高を、1弦1.60mm、6弦1.75mmにブリッジ傾きで調整する
3.サドルイモネジ突出を、12フレット弦高で調整
  →4~6弦は1.75mm、そこから1弦1.60mmにすりつける調整

テストした感想だが、サドルを極限まで下げても、チューニングが完全に落ち着いたワケじゃない。ブリッジは3.0mmくらいボディから浮いた状態なので少々違和感があるかも。
弦高を6弦から1弦へ、1.75,1.75,1.75,1.70,1.65,1.60mmとしてみたワケだが、09-42では正解だと思う。6弦のオクターブチューニングも概ね合い、5,6弦でのコードが綺麗に鳴るようになった。オクターブチューニング調整範囲を考えれば6弦1.75mが私の仕様では上限のようです。

なお、今回設定方法は極端な例だ。これでチューニングが完全に安定すれば実施価値はあるが、09-42でもチューニング安定度は実用レベルになったが、完全にチューニングが安定したわけではない。なので、最終的にはブリッジ本体を0.5mmほど下げ、サドルイモネジが1mm未満の突出となるようにサドルを上げて6弦から1弦へ1.75,1.75,1.75,1.70,1.65,1.60mmになるよう調整すれば良いかなと思っている。それでチューニング安定に大きな変化が無いなら、ブリッジ固定6本ネジへの負担的にも落としどころだと思う。

それにしても中途半端にチューニングが狂うのが気になるなぁ。スムーズなアームなので躊躇せず使いたい。やっぱ、もう一手、やっちゃうか...

2025年2月17日月曜日

PRS SE EG HSS その7

ギターを組んではバラし、自分に最適な仕様にカスタムするのが私のスタイル。そこで工具が必要になるのだが、もとは車用に持っていた工具を使うことが多い。ただ用途が違うから小回りが効かないのが難点だよね。必要とか便利とかでギター弄りに適した工具が揃いつつあるので、EGさんを弄るタイミングで使っている工具をまとめようと思う。

①ストリングワインダー
もとは、Yamaha Pacifica 721DHの純正工具に付いてきたストリングワインダーを使っていた。くるくる回るところのタッピングビスが定期的に緩むし、緩みが大きいところで安定するようになってしまったので、セカストで安く売ってたストリングワインダーに乗り換えて数年経った。

②ハンダ鏝&逆作用ピンセット
定期的に先端を変えられるよう流通量の多い30Wのハンダ鏝を使っている。スポンジ付スタンドも併用しているので、使用時には先端を綺麗にしてから使えている。ポットやスイッチにハンダする時にあると便利な逆作用ピンセットも使っている。あとは100均のクランプ・F字クランプ・バイスプライヤー・シャコ万力を部材固定に使っている。

③GISUKE六角レンチセット
DiMarzio Super Distortionのポールピース高さを弄ろうと思った時にインチの六角レンチが必要となった。ホームセンターで探し、GISUKEの六角レンチセットを見つけ、インチとミリの両方を確保した。ホルダー付なので、無くしてしまう心配も無くなった。ギター弄り趣味の人は、持っておいて損はない六角レンチセットだと思う。

④フレットファイル HOSCO ( ホスコ ) / TL-FF2&左官鏝(小)
弦を張ったままフレットすり合わせをするためのツールとして左官鏝(小)、フレットクラウンを整えるフレットファイルを使っている。フレットクラウンを普通のヤスリで作っている人も居るが、少なくとも私は出来る気がしないので、フレットファイルを買ったワケです。フレットすり合わせ時に併せてフレットファイルを使うと完成度が違います。チョーキング時の滑りが違いますよ。DIYフレットすり合わせで効果を実感した人ほど、フレットファイルの必要性を感じるのかもしれませんね。

⑤ダダリオ PW-SHG-01 String Height Gauge
https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/265365/
無くても何とかなるといえばなるんだが、自分でギター調整をして理想を追いたい人は必須かなと思う。弦高調整が捗ります。0.25mm単位で見れるので、目分量で弦高0.1mmくらいを見極められます。巻き弦で弦高を下げると、バズりが多く望んでない倍音ばかり増え、シャーシャーした芯の無い音になりますが、弦高を上げてやると基音が聞こえてきます。かと言って弦高上げ過ぎは6弦オクターブ調整がサドルのスライド限界を超えることもある。妥協点を探していくことになると思う。

⑥デジタルノギス&プラのノギス(100均)
0.1mm単位で寸法を測りたい時に使うノギス、合うネジは何かなど仕様確認のために持っておきたいアイテムだ。例えば、ギターではサドルサイズとかナットサイズとか弦間ピッチとかを測り、仕様確認し使用できる部品を探すのです。
休日鞄には、10cm程度のプラのノギスと貰いもののカードサイズのミニメジャーを入れて持ち歩き、買い物時の寸法確認に使用している。

⑦アネックス 397-D クイックボール72 ラチェットドライバー
ギター専用というわけじゃないけど、早回しのためラチェットドライバーを買ってみた。六角のソケットになっていて、先端を好きなものに差し替え可能なので、棒の長さは自分の好きなものを選べば良いです。ストラト等ピックガード固定ネジを外すのに、ラチェット式の方がラクかと思って買ったが、そうでもなかったw。ほとんどラチェット機能を使わず、丁度良い長さの先端を入れて普通にドライバーとして使うことが多いかもw。VESSEL貫通ドライバーとグリップ感が同じなので良いものです。ラチェットドライバーは1つ持っていて損は無いと思う。

⑧ピアノ線対応ニッパー&先端の細いラジオペンチ
Yamaha Pacifica 721DHの純正工具に付いてきたニッパーが長年の使用により刃がダメになった。代わりに手持ちラジオペンチや100均ニッパーで弦を切ったりもしてみたが弦に負けるのが分かった。ピアノ線に対応した良いものが欲しいと思っていたのだが、ピアノ線に対応したプロ用は高価だ。躊躇していたところにハードオフ工具館がオープンし、中古ほぼ未使用のニッパーとラジオペンチを見つけたので確保した。ニッパーは切れ味抜群で感動したし、先端のしっかりした細いラジオペンチは弦を掴むのにとても良い。

⑨ESPマルチスパナ
ボリュームポット等のネジを締めるために購入。今までソケットレンチやウオーターポンププライヤーを使っていたが、手軽かと思って購入。メリットは、サイズを気にしなくて良いのでミリもインチもいける点、コンパクトな点です。デメリットは、上手に力をかけないと外れる点かな。

⑩トラスロッド用7mmレンチ
今までトラスロッドはソケットレンチや六角レンチで事足りていたのだが、ソケットが入らなかったのでSCUD WRE-7.0をPRS SE EG用に買った。う~ん。

⑪コンパクトソケット 10mm,12mm,13mm
https://www.toptools.co.jp/tools/drill_sockets-0015_316/
ESPマルチスパナを使ってみて、ラチェットドライバーの先にソケットを付けた方が良いのんじゃないかと思った。ホームセンターで3つで2000円少々で買えたし、超ロングシャフトのポットにも対応出来るので良いと思う。具体的には、ペグ固定ネジは10mm、国産ポットは12mm、CTSポットに13mm(ほんとはインチ)を使う感じだ。このソケットは六角なので、13mmをインチ代わりに使っても問題無い。PICKBOYの三つ又レンチも同じサイズのセットなんだよね。

⑫E-Value ソケットアダプターセット ESA-3
http://www.fujiwarasangyo-markeweb2.com/DispDetail.do?volumeName=00017&itemID=t000100089382
こいつも併せて持っておくと、ラチェットドライバー・電動ドライバーでラチェットレンチのソケットが使えるようになるので幅が広がりますね。

⑬キャンドゥー電動ドライバー(電動ストリングワインダー)
トルクは3.0Nm、USB-C充電、バッテリー容量800mAh、1320円。電動ドライバーのほか、ストリングワインダーとしての可能性を試すために買った。ペグのホルダーをどうするかノープランで買ってきたが、余ってたプラダンを切って箱型を作りガムテで外周を固定、底にマイナスドライバーが刺さる穴を開け、瞬間接着剤&重曹で固めてホルダーが完成した。重曹を使えばプラダンも接着出来ましたよ。手間がかかっているようなかかっていないような...まぁテスト用ですな。

一応、ギター関連でも使うアイテムというとこんな感じかなぁと思う。最後に述べた電動ドライバーがメインのネタなんだけどね。

そもそも電動ストリングワインダーはアニーボールからも売られているし、電動ドリルやビット対応のドライバーに取り付け可能なワインダービットも数社から売られている。そのうち買おうと思っているのが MUSIC NOMAD / MN220。わざわざ手間暇かけてワインダービットを自作する意味は無い。
https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/258878/

ストリングワインダーに電動ドライバーは使えるなぁという印象。ただし、ストリングワインダーとしてなら、もっとトルクが弱くてコンパクトな電動ドライバーでも良いような気がしますね。


良い道具を自分で探すのも楽しいですが、探している人の参考になれば良いかなと思う。私も、あったら良いかもを実感し、長年かけて増やしていった結果、結構そろったなぁという感じだ。信頼できるお店に調整を頼むのも良いと思っている。馴染みの楽器屋には長生きしてもらいたいから、何でもアマゾンで通販せず、可能な範囲でお店に部品注文してます。

2025年2月12日水曜日

PRS SE EG HSS その5

ギターの弦、どうやってペグに巻いてます?

私は今まで、何の工夫もなくペグに巻いてました。3,4,5,6弦だと2~3周くらい巻く感じとしてます。1弦2弦は1度はブリッジ側で切れても治せるよう5~6周巻いてますw。貧乏性ですみません。プレーン弦は巻数を減らした方がチューニングは安定するんだろうなぁと常々思っていたので、ちょっと自分に合ったやり方を模索してみた。フロイドローズとかヘッドレスは今まで通りで何も問題無いので気にしてない。シンクロナイズドトレモロ搭載ギターをどう巻くかという話だ。

結論を言えば「ギブソン巻き」という通称、余弦を使ってロックしてしまう巻き方を採用だ。これなら細い1,2弦を巻数最小にしても外れることは無いし、アームダウンした時にペグ部分での緩みも最小化出来ます。

体感したメリットを教えよう。PRS SE EGで試したのだが、絶賛調整改造中なので何度も弦をベロンベロンに緩めてピックガードを外したのだが、プレーン弦も外れたり緩むことが無かった。しっかりロックすれば弦に癖がつくんで、これは良いですね。ストラト系はコレで決まりですね。

あらためて巻き方を復習するのに見たのはここらへん。
https://www.myujic.com/post/2017/09/08/%E5%BC%A6%E3%81%AE%E5%B7%BB%E3%81%8D%E6%96%B9%EF%BC%88how-to-re-string-your-guitar
https://www.rockin.co.jp/repair/gibsonmaintenancestring/

巻き方で音も変わるらしい。
https://www.digimart.net/magazine/article/2016090102169.html

今現在、フニャフニャ09-42なのにEGさんの生鳴りは十分良いです。

ちなみに私、弦の巻き方による音の違いは分かりませんでした。というのも、弦高変えたり、ピックアップ高を変えたり、ピックアップそのものを変えたり、ポットも変えたし、配線も弄ったし、どこまで弦の巻き方が寄与しているか全く分かりませんw

何はともあれ、弦を緩めても外れる気配が無く安心感が違うので、ギブソン巻きはオススメです。

ただね、そもそもチューニングの安定はアームダウン後にナットが抵抗にならないことが重要。弦が09-42だとアームダウン後に2,3弦の音程が上がるが、チョーキングすれば戻るという感じ。ナットの滑りを改善できれば09-42でも問題無いんじゃないかと思うので、ナット交換&グリス塗布で対処しようと思う。

【テンション】
ダダリオで弦のテンションを調べてみたら以下だ。単位は日本人向けにミックスして整理してみた。張力が以下らしい。
https://www.daddario.com/string-tension-pro

    Gauge 24.75inch 25.00inch 25.50inch
1st 0.009     5.6kg     5.7kg     6.0kg
2nd 0.011     4.7kg     4.8kg     5.0kg
3rd 0.016     6.3kg     6.4kg     6.7kg
4th 0.024     6.7kg     6.9kg     7.1kg
5th 0.032     6.6kg     6.8kg     7.0kg
6th 0.042     6.1kg     6.3kg     6.5kg

    Gauge 24.75inch 25.00inch 25.50inch
1st 0.010     6.9kg     7.1kg     7.4kg
2nd 0.013     6.6kg     6.7kg     7.0kg
3rd 0.017     7.1kg     7.2kg     7.5kg
4th 0.026     7.9kg     8.0kg     8.3kg
5th 0.036     8.1kg     8.3kg     8.6kg
6th 0.046     7.2kg     7.4kg     7.7kg

張力なんで、チョーキングや押弦に必要な力というワケじゃないのだが、参考にはなる。09-42と10-46は結構違っていて、頻繁にチョーキングする2弦の張力が1.4倍になるワケです。そして最も慣性重量が大きい6弦の張力が弱く、4,5弦がピンと張っていることが分かる。

押弦する力を簡単に算出する方法は無いかな?と調べたら以下サイトが見つかった。
https://classical-guitar-ss.seesaa.net/article/2014-02-25.html

F=(4T/L)×uと表されます。ここで,T は弦の張力,u は変位で弦高に相当,L は弦長です...みたいに分かりやすく解説してくれています。

これで計算してみたら、09-42ロングスケール2弦で約0.10kgfの押弦力が必要ですが、10-46ロングスケール2弦だと約0.14kgfの押弦力が必要となります。
これを応用して、チョーキングを出してみよう。チョーキングで8mm持ち上げるとすると約0.49kgfのチョーキング力wが必要になりますが、3弦も2mm持ち上げるのが同時に行われるとすると約0.66kgfとなる。1音チョーキングには押弦との概ね合算となるので、約0.76kgfの指力wが必要ということになります。これが10-46で行うと約0.14+0.88=1.02kgfの指力wが必要になりますね。マジか。これってノートパソコンを指一本の指先で持てと言われているようなもんだと思う。うん、ハードだね。

もうね、なんかリッチー・ブラックモアのギター弦Picato RB77(10,11,14,26,38,48)が凄く理にかなっている気がしてきた。まぁそこに寄せるなら09-46かなぁ。

PS.アップ順を間違えたw

2025年2月7日金曜日

PRS SE EG HSS その6

EGさんを連れ帰ってきた時に付いていた10-46と思われる弦では、チューニングが安定していたように思う。09-42弦でナットにセラグリスHGを塗ってみたら、多少マシになった。やっぱ、このグリス、効くわ。辺見さん、ありがとう。
https://www.youtube.com/channel/UCSyT_wiXPQjk5TrZ9kD8_kg

だが、EGさんのナットは角ばっているし溝が深くて違和感が大きい。違和感があるなら削れば良いんだけど、大きな問題が無い純正ナットを削るのも気が引ける。
http://studiogream.blog.fc2.com/blog-entry-377.html
純正ナットの構造?ですが、溝は真っ直ぐ、ナットとペグに少しだけアングルがある仕様、弦溝に対し多少だが横方向の力が働く。ナットの片側に弦を寄せる仕様なのかな。何が良くて何が悪いか、よく分からん。

よく分からないなら、純正ナットを外して保存しつつ、Tusqに交換して様子を見てみるのが良いかもしれません。その方がスッキリするし、なにより弄るのが趣味だし、削るならTusqを削ろうw

というワケで、Tusq XLを確保した。PT-6643-00だ。少しE-E間が狭くなるが、PRS SEでのナット交換で定番商品。
E-E間に拘るならPT-6010-00のGibsonタイプが流用可能と思うが、ナット幅(奥行方向)が2mmほど短い。保険かけてこちらも併せて確保したので、使わなかったら他ギターに使っても良いだろう。

純正ナットは、あて木してプラハンで軽く叩いて外した。純正ナットとPT-6643-00を見比べてみたら高さを削らなくても良いかもしれない...溝が浅い分、ナット高が足りるか不安になるくらいだった。まずは固定せず挟み込んで軽く試奏してみた。何も削らず入れても演奏できるレベルではあったが、少々ナットが高いと思った。特に、3フレットを押さえて1フレットと弦の間隔を見ると0.3~0.4mmくらいある。比較対象に、先日シム調整したKillerを見たが、こっちは0.2mmくらいに見える。これでも十分以上に高いと思うが指標にしよう。紙一枚が滑り落ちないくらいの高さが良い?とか言われているので、0.1mm以下で良いハズだが、09-42のテンションの低い6弦解放がバズりまくってもイヤだし、フレットに変な溝が出来てもイヤなので、0.2mmくらい削れば良いかなと考えた。

さて、PT-6643-00を付けよう。弦と溝が馴染んだら少し下がるかもという前提、指板10インチに対しナット12インチなのかな?という雰囲気から、3,4弦でバズらないように配慮しつつ、全体的にナットの底を180番のペーパーで0.2mmほど削ることにした。削ってはナットを入れて様子を見ること3回程度、もう少し削っても良いかもくらいで今回はやめることに成功した。いや~、ついつい攻め過ぎちゃうんだよねw
ナット設置個所を触ってみたけどボンド残りなどは無く綺麗なもんだったので、ナット底面に瞬間接着剤をちょんちょんと付けてナットを固定した。

Tusqに変えてチューニングの安定性はどうなったかというと、セラグリスHGを塗った純正ナットと変わらんw。ただ、少し音は固くなりゴリっと芯が出た気がする。馴染むまで様子見ですかね。
純正サドルを削った例に倣い、Tusqを成形しても良いかも。
http://studiogream.blog.fc2.com/blog-entry-377.html
Gibsonでもよく見るのが0フレットあたりの接点以降は山自体を削りこんでしまう手もあり、PRSでもやってる人がいる。ここらへんはルシアーの考え方次第なのだが、ガンガン削っても良いのかもしれない。
https://www.guitar-craft.com/02_repair_file/0957_PaulReedSmith_Custom24/index.html

ナット交換前

ナット交換後



【サドルネジ短縮】
6弦オクターブチューニングは弦を最長側に調整して何とか適正になった。その代わり、オクターブ調整ネジのサドル穴から頭を出したネジが気になった。2mm程度切断し切断面をヤスリで処理した。思ったより短くなったので、ヤスリで1mmくらい削るのみという方法でも良かったかもw。あと、6弦オクターブ調整バネは切断済みに見えた。

【弦が切れる】
EGさんを色々弄って、何度も弦を緩めて部品を外し...というのを繰り返していたわけですが、その間に、1弦が切れ、2弦が切れ、4弦が切れた。ポールピースに巻いていた分を出してボールエンド部をねじねじして1,2弦は誤魔化して使ってきたが、4弦はさすがに巻きが足りず無理だった。新品NANOWEBだったのに2週間と短命に終わった。いくらなんでも弦切れすぎ。仕様が落ち着くまでフェルナンデス安弦を使って、様子見かな。

2025年1月31日金曜日

Killer KG-Stallion その8

使い勝手が良くお気に入りのKiller。仕様について振り返ってみよう。

・オリジナルのFroyd Rose搭載(ライセンスじゃない!)
・ネックがヒールレスジョイント(四角じゃないが4点)
・1Vol1Tone,ダイレクトスイッチ付
・ジャックが短い足の先にある(ボディ裏舟形じゃない)

この仕様から1988~1990くらいのモノなんだろうと思われる。当時の値段がなかなか検索ヒットしないが、多分155000円だったのだろう。一説によるとジャックが初期型以降は舟形になったような雰囲気。舟形じゃないから、うちのは初期のKG-Stallionなんだろうなぁ。

ピックアップがリア:LZ-510 Dyna-bite、フロント:LQ-500という今でも売ってるピックアップ。コイツは優れモノで気に入っている。意外なことにハイパワーすぎないのでハイが潰れずフロントは実に味のある音が鳴る。フロントリアのミックスではカッティングも出来るような組み合わせだ。見た目からは想像できないかもしれないが、70~80年代ロックとかも非常に合う音が出る。

弾きこんでみて分かったけど、フロイドローズをダウン専用とすることで、チューニングもアーム無しギター以上の安定感なので、すごく気に入った。ほかのアーム付きギターもダウン専用にしたくなるくらいコンディション維持が楽だ。信頼性って重要だと感じさせられるギター仕様だね。なお、アーミングする時の操作は、フローティング設定同様にアームを上下に揺する操作をすると違和感なく音を揺らすことが出来る。
なお、アーム慣れしてない人のただただアームを押し下げるやり方だと、アーミング中の音程は常に基音からフラットした音しか出ないので、ヘタクソに聞こえるんですよね。シンクロとかでガッチガチにアームアップこれ以上できません状態でバネを張っていると、そもそもスムーズなアーミングは出来ないので、アームを使わない前提でのバネの張り方だと認識すべきだ。ダウン専用でもアーミングすることを前提とするのであれば、1弦が切れたくらいなら音程を誤魔化せる程度のバネの張りにするべきだろう。フローティング+αのバネの張りなんです。

【6弦解放の音程が低い】
そんなスタリオン君ですが、2024年末頃に6弦解放のチューニングが合わなくなった。例えば6弦5フレットを押さえた時にAが出るようチューニングを合わせると、解放時Eが明らかに低い。ブリッジ側の弦接点がおかしいのか?と思い、ちょっと弦を切り詰めてみたりしたのだが治らない。もしかしてヘッド側かと思ってナットキャップを外してガン見したら、ロックされているナットキャップ部から0フレットまでの間の1~2mmくらいが振動しているようだ。ナットキャップ~0フレットの箇所に摩耗が見られ、特に6弦が削れているようだ。その結果、解放弦だけスケールが1~2mm長い状態だったのですよ。

ロックナットの0フレット側高さを少し稼いであげれば治りそうだなと思い、ロックナットを外し0フレット側の下に紙2枚(約0.2mm)を幅1mm少々に切って挟み込んで再度ロックナットを装着したら、チューニング問題は解決した。というか、全部の弦の音が少しハッキリしたように感じた。どの弦もナット部でバズり気味だったんでしょうね。0フレット位置では弦高が0.2mmくらい上がったハズだが、操作性に違和感は感じなかった。0.2mmくらいまでが違和感を感じる感じないの境界線だと思う。
ナットを弄って思うのが、解放弦の音のハリが変わるのは分かるんだが、フレット押弦した音も変わるんですよ。これのメカニズムは説明に苦慮するんですが、弄る人はだいたい感じるようですね。ようは、どっかで弦がバズっていると、それだけでエネルギー損失し、高周波数帯が減衰しやすいんでしょうね。

今回分かったのが、フロイドローズのロックナットのナット側も摩耗するということだ。30歳越えのギターですから少しずつ摩耗したのでしょう。

対策としては、ロックナット取付角を0フレット側をほんの少し高くする。ロックナット交換も良いのかもしれませんが、ネックへの固定方法も様々なので、スリップイン出来るものが簡単に入手出来るかどうかも怪しい。だったら、私のやった対処方法が正解、ロックナットの高さや角度は、シム(紙)で調整がベストだろう。なんせ相手にしているのは0.1~0.2mmでの調整だ。

あと、ナットキャップ底面(弦が触れる側)にRが無いように見え、ナットとナットキャップのRが一致しないから、弦をホールドしているのがナットキャップの腹に見える。ナットキャップの端でホールドしてほしいなぁ。これも、ロックナットの摩耗につながると思うんだよね。調べてみると、ナットキャップもメーカーや年代によってナットのRに沿ってたり沿ってなかったりするようです。気になるので、ナットキャップに少しだけRを付けるようヤスリで削ってしまおうか考え、やるなら丸い缶に紙やすりを貼って、その上でナットキャップに軽くRを付ければ良いのだろうと思うが、ナットキャップのメッキが取れるのもどうなんだろうね。

ナットって重要だなぁ。メカニズムを知らないと、こんなもんなんだと放置されギターの寿命とか思われるんだろうな。弦を交換したら治るよとか、弦が09-42だと細いとか、見当違いのアドバイスが聞こえてきそうですね。今までフロイドローズのロックナットが摩耗したって話はほぼ聞いたことがない。ロックナットのところで弦長がおかしくなっているんじゃないかとアタリを付けた上でナットキャップを外してロックナットをガン見したから気付いたようなもんだが、こんなの普通は気付かないよ。

2025年1月30日木曜日

PRS SE EG HSS その4

久々のHSSピックアップ搭載ギターのEGさん。実はAriaProIIのWildcat以来かもしれない。(日本的にはSSH・シンシンハムだが、世界的にはHSSと言うらしい。以降も混在すると思うがご容赦ください。)
Tokai Silverstar改は、私が手にしたコンポーネント時点でHSH(今思えばデイブマーレイ仕様)で、私は削って組み立てただけ。先日までSSH(リアはシングルサイズハムのHot Rails)だったのだが、今はHot Rails 3発搭載で、HHH,HSH,HSSという切替式というところです。ストラトで慣れているHSHをデフォにしていますね。

PRS SE EGのピックアップは型番が分からないし、ネットで見た同年式同色同形式ギターとシングルコイル抵抗値が違うが、同じものだと思うんだよなぁ。
https://do9memo.wordpress.com/2020/03/04/prs-se-eg-ssh/
私は今まで同様に5Wayスイッチに入るところで抵抗値を調べたので、リアハムバッカー:14.7KΩ、フロント・センターシングルコイル:6.0KΩということにしようと思う。
PRS純正的なピックアップ高さ設定にしたが、何だかリアがおとなしい気がする。フロント出力がさびしいので最終フレット抑えた弦とポールピースが2mmくらい確保できるよう調整したし、リアも同様に1弦で2mmくらいに上げたが...
多分、私の他のギターは歪み用ピックアップばかりなので、同じエフェクターセッティングで使うと少々物足りなく感じるのだろう。EGさんがメインなら良いのかもしれないんだけどねぇ。
え~~~っと、Gibson Flying Vから外したSH-5さん(Vは純正496R,500Tに戻っている)と目が合うんです...そうですか、じゃぁEGさんにSH-5さん(ゼブラ)を積むかw。EG純正ハムが14.7KΩ、SH-5が14.1KΩなので、交換しても出力バランスは悪くならないだろう。
なお、フロント・センターは挿げ替えるほどシングル慣れしてないので純正のままだが、ピックアップカバーを手持ち白と挿げ替えようと思ったらFender系シングルコイルのポールピース幅より若干狭いことが判明。シングルはずっとこのままだろう。

なにはともあれEGさんのリアにDuncan SH-5を積みました。ピックアップ配線ですが、緑線はPUセレクターに、黒線はグランドに接続しましょう。逆だとリアとセンターのハーフトーンでフェイズサウンドになるよ。
音はDuncanの中域マシマシ感があって、トーン・ボリュームのコントロールで色々なロックサウンドが出せて気持ちいい。具体的にはMEGADETH(Holy Wars)からJudas Priest(Free Wheel Burning)まで、そしてJimi Hendlix(Purple Haze、センターのシングルを使った)的雰囲気まで、同じマーシャル系アンプのセッティング(GT-1000 COREのX-OPTIMA)で出せた。
なお、PRS SE系はハイパスをOFFしないとボリュームを絞った時にジャリジャリしてしまうので、私はハイパスキャンセルするスイッチ増設しハイパスOFFをデフォとしている。

ちなみに、私はリアのシングルってあまり好きになれなくて、それよりセンターのシングルの方が好きだ。どうしてもリアでシャリーンって鳴らしたいなら、タップするよりハム・ハイパスONでボリュームを絞った方が好きかな。まぁ、アンプセッティングがハム用だから、リアをタップしたらアタック音がキツイので、このくらいで丁度いい。というワケで、私にはリアのタップは不要なので、そういう機構は組み込んでないワケです。

【おすすめハム】
ピックアップ交換について良い悪い要不要など色んな意見があって良いんですが、私個人の感想としては比較的安価なDuncanへの交換で概ね満足している。私はMarshall1959とSD-1の組み合わせサウンドが好きなのですが、私が使っているDuncanのSH-5,SHR-1b,Duncan Desighed HB-103(SH-6も合うのだろう)あたりはマッチしていると思う。

だが真のオススメは、往年のKillerシリーズに標準搭載のリアLZ-510 Dyna-bite、フロントLQ-500だ。

Killer LZ-510 Dyna-bite(磁石:アルニコ5、抵抗値:14.3 kΩ)は、その仕様からはSH-4(磁石:アルニコ5、抵抗値:16.4 kΩ)とSH-5(磁石:セラミック、抵抗値:14.3 kΩ)の中間的な感じだと思うが、同じ抵抗値のSH-5より味わい深くこれがセラミックとアルニコ5の違いかなと思う。セラミックの方が乾いた音で平坦な気がするが、逆に言えば整っているとも言える。何を求めるかの話だと思う。

在庫処分なのかバーゲンプライスだ。
https://www.killer.jp/parts/pickup-lz-510-dyna-bite.html
https://www.killer.jp/parts/pickup-lq-500.html
https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/165136/
https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/165135/

Killerピックアップを弾いてしまうと、Gibson 496R,500Tがクソに感じるw。Killerは、もっともっと高い評価があって良いピックアップだと思う。ビンテージ系より出力はあるけど高出力ピックアップというほどではない。生音も使えるし、フロントリアミックスもバランス絶妙でカッティングも出来るし、フロントもモコモコしない。枯れた音と言えば、ツェッペリンのようなサウンドも、ビートルズのハードデイズナイトみたいな音も出る。万能感が半端ない。

私があまり他人に勧められないのは、DiMarzio Super Distortion。私はビンテージ的なのを使っているが、リアで良い音にしようと思うと結構弦に近づける必要があるが、代わりに生音が割れがちになるなど、癖が強い。80年代の本物サウンドを出したい時に気分は上がるが、常用しようとは思わない。

2025年1月29日水曜日

PRS SE EG HSS その3

PRS SE EGの調整をするのに何を参考にしたら良いか悩みますよね。
一応、以下がSE Custom24の参考になると思う。
http://guitardoshiroto.blogspot.com/2020/05/prs-guitars-custom24.html

上記サイトに、本国のPRS Guitarsの公式サイトのサポート情報にセットアップに関するページがあることが書かれていた。これは根性入れて見るしか無いだろう。(直訳は下に置いてます。)EGシリーズはディスコンなので情報が少ない。似た仕様のシリーズを真似てセッティングしていこう。

以下数値でセットアップしてみて使ってみて微調整かな。
【私のPRS SE EGセットアップ用メモ】
ダダリオのゲージで見るので、0.25mm刻み。
■12フレット:1弦:1.5mm -1.75mm、6弦:1.75mm - 2.00mm
■リアピックアップ:1弦:2.0 mm、6弦:2.75 mm
■フロントセンターピックアップ:1弦:3.25 mm、6弦:4.00 mm
■ブリッジはボディ平行に1.6mm浮かせるらしい(PRS公式が探せなかった)
https://ameblo.jp/goldstar-guitar/entry-12342913608.html
10円玉が1.5mm、片面に紙一枚貼ると1.6mm。

弦高・ピックアップ高を出荷時相当に調整した。調整前から弦高を結構上げた形になるのだが、チューニングも安定したし、音に芯が出た。なんだ09-42でも大丈夫だ。少し弾いてみたら他のギターに比べ出力がちょっと弱いのでピックアップを演奏上問題ない範囲で上げ、ひとまず完了とした。

何度か弦を緩めてエスカッション付けたりしていたせいか、試し弾きしてたら先週交換したばかり弦なのに1弦が切れた。切れたんだけど、切れた1弦がナット溝に引っかかってた。

 ん?そこに引っかかるって何?

チューニング上の悪さは目立たないんだけど、弦溝が少し削れているのかな?と気になりだし、ナット交換すべきかどうか考え中。一説によると、PRS SEのナットはあまり良くないという話もあるが、20年前に9万くらいのギターのナットに文句をつけるのもどうかと思うんだ。というワケで、ナット交換のためのリサーチだ。

PRS SE EGのネックは、Neck:Rosewood/Mahogany、Neck Shape:Wide Fat、Fingerboard Radius:10inchだと思われ、ようはPRS SE EGは250R(10inch)の指板。古いストラトレプリカのTokai Silverstarは7.25 inch(184R)だろう。Gibsonは12 inch(305R)らしい。PRSは指板RもGibson,Fenderの中間なんだね。
私はTUSQ溝付きのものを高さ調整して使うつもりだが、PRS SEに合うナットが手に入るかどうかという話。私のPRS SE EG 2004の実測で、ナットは幅5.8mm×長43.3mm×高8.4mm、E-E:35.7mmだった。ダイソーのデジタルノギスでラフに測ったので0.5mmくらい誤差があるかもしれないのは、ご愛敬ということでご容赦下さい。
私が調べた範囲で使えそうだなと思うのは以下だ。

⓪PRS SE EG 2004の実測
幅5.80×長43.30×高8.40、E-E:35.7

①BLACK TUSQ XL NUT PT-6643-00
エレキギター用スロット付
幅5.98×長42.95×高7.95、E-E:35.22

②BLACK TUSQ XL NUT PT-6060-00
エピフォン*スタイルスロット付(*2014年以前)
幅6.16×長43.94×高9.08、E-E:34.14

③BLACK TUSQ XL NUT PT-6010-00
ギブソン用(エレクトリック)スロット付
幅4.71×長43.53×高9.37、E-E:35.87

PRS SE Custom24で定番は①への交換だ。正確にはネック幅より0.5mmくらい狭く、E-Eも0.5mmくらい狭いらしい。弦落ちしない範囲でE-Eは広い方がローコードは弾きやすいと思うし、PRS SE Custom24とPRS SE EGでナットの高さも違うんじゃないかな。
②ならできるし、交換している人も居るけど、E-Eが狭いのが気になる。

私には③かなと思うが、幅が狭いのでネック無塗装部が露出するかもしれないのが気になる。純正ナットの溝が深いので①でもナット高さは足りるのかもしれない。ちょっと考えてみようと思うが、どうせ注文とか通販とかするなら①③両方買っても良いのかもしれないね。


オマケ:フレット磨き
フレット磨き用にピカールの小さいボトルを探していた。以前、大掃除時期に100均で見た気がするのだが、それ以降見つけられない。なんか代替品はないかな?と調べていたら、DAISO「シルバーアクセお手入れシート」というのが見つかった。ちなみに、フレットの汚れ落としには100均スチールウールを使い、艶出しに100均シルバーアクセお手入れシートを使うのが良さそう。
...とか考えていたのだが、よ~くよく考えてみれば超微粒子コンパウンド配合ポリッシュを持っていることに気付いた。Freedom Custom GuitarのGLOSSING POLISHだ。Gibson Frying Vのネック磨きに使ったのだが、こいつは金属パーツの艶出しでもある。大量に使うものではないので余っており、先日久々にPRSピックガードの艶の無くなっていた部分の艶出しに2~3滴使った程度。なんのことは無い...艶出し持ってたよorz
とか言いながら、VIVAでピカールのチビボトルを見つけた。何故かカー用品に売ってたw


【以下、PRSの使えそうなところを直訳】
https://support.prsguitars.com/hc/en-us/categories/4407425254427-Electric-Guitar
https://support.prsguitars.com/hc/en-us/articles/4414758390811-What-are-the-factory-specifications-and-string-heights-for-my-PRS-SE-guitar-setup
https://support.prsguitars.com/hc/en-us/articles/4408310400667-Pickup-Heights-and-Pickup-Height-Adjustment

■PRS SE ギター セットアップの工場仕様と弦高は何ですか?
まず、弦が十分に張られたら、楽器の音程を合わせます。弦の張力と調弦を繰り返します。
次に、トラスロッドのリリーフを調整し、楽器を再チューニングします。
最初のフレットにカポを使用し、1 番目と最後のフレットで弦を押さえながら、フレットの上部から弦の下部までの距離を測定します。PRS SE ギターのリリーフは、8 番目のフレットで 0.3/64 インチ - 0.6/64 インチ (0.1 mm - 0.3 mm) になるはずです。

リリーフが設定されたら、楽器を再チューニングします。弦高の測定値は次のようになります (フレットの上部中央から弦の下部まで測定)。

6弦
トレブル側弦高 1 フレット: .64/64” - 1.5/64” (.2mm - .6mm)
ベース側弦高 1 フレット: 1/64” - 2/64" (.4mm - .8mm)
12フレットのトレブル側弦高: 1.8/32" - 2.3/32" (1.4mm -1.8mm)
12フレットのベース側弦高: 2.2/32” - 2.4/32” (1.5mm - 2mm)
フロイドローズ トレブルサイド弦高 1 フレット: .6/64” - 1.5/64" (.2mm - .6mm)
フロイドローズベース側弦高 1フレット: 1/64” - 2/64” (.4mm - .8mm)
フロイドローズ トレブル側 12 フレットの弦高: 1.8/32" - 2.3/32" (1.4mm -1.8mm)
フロイドローズベース側12フレットの弦高: 2.2/32” - 2.4/32” (1.5mm - 2mm)
弦高はHi EからLow Eまで徐々に高くなっていきます。

7弦
トレブル側弦高 1 フレット: .64/64”- 1.5/64” (.2mm - .6mm)
ベース側弦高 1 フレット: 1.2/64” - 2/64” (.4mm - .8mm)
12フレットのトレブル側弦高: 1.8/32" - 2.3/32" (1.4mm -1.8mm)
12フレットのベース側弦高: 2/32” - 2.5/32” (1.5mm - 2mm)
弦高はHi EからLow Bまで徐々に高くなるはずです。

これらの測定値は「工場仕様」のアクション高さであると考えています。好みに応じて調整できます。

■PRS Fiore ピックアップの高さ仕様:
アクション、イントネーション、ネック リリーフが仕様通りに設定され、楽器がピッチに調整されたら、高音 E 弦と低音 E 弦を最後のフレットで押さえ、弦の下部からピックアップ ボビンまたはカバーの上部中央まで測定します。

トレブルピックアップ
高音側は2.5/32インチ[2 mm]。
ベース側は3.5/32インチ[2.8 mm]。

ミドルピックアップ
高音側は4/32インチ[3.2 mm]。
ベース側は5/32インチ[4 mm]。

ベースピックアップ
高音側は4/32インチ[3.2 mm]。
ベース側は5/32インチ[4 mm]。

お好みに合わせて味付けしてください。
【直訳おわり】

2025年1月28日火曜日

PRS SE EG HSS その2

前回、調整しましたが、何度も弦を緩めると切れやすくなるので弦交換はしていませんでした。まだ死んでない弦が付いているとしても、新品弦に交換しスッキリしたいと思った。ゲージを10-46(が付いているように思う)から手持ち09-42にして、セッティングがどう動くか鳴りはどうかというところが気になります。弦のゲージをかえたらトラスロッド・ブリッジ等々弄るので、それならカスタムもしちゃおうという気になってしまった。まぁやってみようw

【ハイパス】
自分の使い方ではハイパスが邪魔な時がある。というのも他のギターにはハイパスがない。フットボリュームと組み合わせてゲインコントロールすれば良いのだが、ハイパスキャンセルスイッチをトーンに仕込むのが良いのかもしれないと思いついた。私は普段はハイパスは使わないと思うんで、トーンをスイッチポットに交換してプル時のみハイパスが効くようにしてみよう。
純正トーンポットが500kΩBカーブ、手持ち中古スイッチポットが500kΩBカーブだったのでこれを使いつつ、トーンコンデンサはPRSのものとした。中古ポットの調子悪かったら、スイッチポットは500kΩAカーブ新品が在庫しているので、純正とカーブは変わるが交換可能なのですよ。

【ノブ】
純正の黒い金属ノブ、特にボリュームだが、背が高くてアームに当たる時があった。それに目盛りが無いので手持ちのノブに交換しよう。手持ちは、ストラト用の白・黒、レスポール用アンバーがあり、この見た目に合いそうなレスポール用アンバーを使うことにした。ノブは、スイッチポットを操作しやすいよう、少し浮かせたセッティングとした。

【エスカッション追加】
見た目が黒ばっかりで寂しいので、リアハムにエスカッションを付けようと思う。このEGのリアピックアップはポールピースの高さ調整が無いので、余計にノッペリして見えるんですよ。
手持ちに真鍮のハム用エスカッション(リアルに1980年代パーツ)があった。これはTokai Silverstar改でDiMarzio Super Distortionのマウント用に使っていたものだ。表面コーティングが剥げまだらに緑青が浮いている。リア用の傾斜付2~3mm厚、フロント用平坦1mm厚がある。最初は傾斜付を装着したのだが、弦とピックアップが概ね平行になったせいか、はたまたエスカッションにピックアップが囲われたせいか、音が細くなった気がした。なので音質面で影響が出ないだろう平坦1mm厚真鍮エスカッションを当面使うことにした。やれた感じが良いアクセントになった。なおエスカッションはピックアップネジに挟み込む形で共締めだけです。

【フレットクラウン】
フレット擦り合わせをするか悩んだが、フレットの背も低いしバズりも無いので、フレットクラウンをフレットファイルで整えるだけにした。

【弦交換】
中古入手状態で10-46のまだ生きてる弦が張ってあったが、リセットしたいのでエリクサーの09-42(NANOWEB)に張り替えた。シンクロのバネも少し調整した。

【カスタム完了】
私仕様のPRS SE EG 2004改が出来上がった。見た目も、ノッペリした黒から、歴戦の勇者感wが出て満足だ。

演奏性は問題ないのだが、なんか音が細くなった気がするので弦高を測ってみたら、1弦1.25mm、6弦1.5mmという感じで低すぎたw。モデルによって諸説さまざまだが、以下が参考になるかも。
http://guitardoshiroto.blogspot.com/2020/05/prs-guitars-custom24.html

なんかアームを使うとチューニングも盛大に狂うなぁ。09-42弦でネックが馴染んだら、色々適正値に調整しよう。

2025年1月27日月曜日

PRS SE EG HSS その1

新たなお友達が来ました。タイトル通りのPRS SE EGというギターでHSSな仕様です。ちょっと色が渋すぎる気もしていたが、試奏してみたら感触が良かったので買ってしまいました。

PRSに求めるものは、25インチスケール・セットネック・PRSシンクロブリッジ。PRSの気に入らないところはCustom 24などの独特なトルグスイッチの位置。そういう私に、この個体は丁度良い仕様でした。

購入にあたり、セットネックなんでネックポケットにシムを挟んで調整というのが出来ないので、ローフレットからハイフレットまで弾きながら慎重に現状確認したんですが、まぁブリッジで調整できる範囲だと思ったし、なにより生鳴りが良かった。セットネック恐るべし。Gibsonより生鳴りするんじゃないかな。知らんけどw。
こいつの問題点は、ボリュームポッドをグリグリまわしても接触が治らない感じなので死んでいたようです。あとはブリッジ調整がヘンだな。
試奏はセカストにおいてある試奏用のVOXパスファインダーでしたが、意外に十分な歪みもあるんでテストには良いです。安い自宅用中古アンプが欲しい人がいたらVOXパスファインダーでも良いんじゃないかと思ったくらい。試奏してたら子供ちゃんがガン見してた。どうした?って声掛けたら、俺も弾きたいって言って走り去っていった。かわいいw

【軽い清掃】
家に連れ帰り、アルコールウェットティッシュで全体清掃、指板をオレンジオイルで清掃&脱乾燥肌し、なんか良い感じになりました。予想以上に傷も少なく綺麗な個体でした。なんか得した感じです。

【各種調整】
シンクロの6本ねじの高さが不揃いでブリッジ全体も傾いていたので、弦を緩めてブリッジ自体の高さをボディから1.6mm程度(目測w)でフラットになるようシンクロの6本ねじを調整。
それから、ブリッジサドルの高さも調整したのだが、まだトラスロッド調整もフレットすり合わせもしてないのに弦高は低めで大丈夫らしい。なんかPRS精度に驚いているんだけど...PRS SEの六角ネジはミリ規格のようで、GISUKEの六角レンチセット(私はインチとミリを持っている)が活躍しましたよ。
トラスロッド調整をしようと思ったら手持ちレンチが入らなかった。楽器屋に売ってるL字のトラスロッド調整器具じゃないとダメっぽいので買ってきました。PRS SEのトラスロッドのナット径は7mmらしいので、「SCUD WRE-7.0 トラスロッド用パイプレンチ 7.0mm」を買ってきたら使えました。(なお、SEじゃない高級な方は8mmらしい。)

【配線修理】
弦を緩めて中身を見てみた。ピックガードを固定するネジの上3本が長く、ほかは普通のネジだった。こんなところも普通のストラトと違うんだね。
配線は一度もハンダを弄った形跡がなく、比較的綺麗にまとめられているように思った。ただ、ピックアップ・配線・ポットは安物ですね。ちなみに、何となくアマゾンでポチった韓国製の5Wayスイッチ500円とほぼほぼ同じものがセレクタースイッチの正体でした。なんで既にスペアを持っているんだろう、運命かw。冗談はさておき、この5Wayセレクタースイッチは20年生きてるのだから十分な耐久性だろう、無理に交換する必要が無いと思う。

搭載ピックアップ
リアハムバッカー:14.7KΩ
フロント・センターシングルコイル:6.0KΩ
搭載ポット
ボリューム:ALPHA 500kΩAカーブ、181J 180pF 100V
トーン:ALPHA 500kΩBカーブ、2A223J 0.022uF 100V
搭載セレクター
5Way:ALPHA ALP-5W
https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/270680/

まずは死んでるボリュームポッドを在庫SCUDに交換した。メーカー名が書いてないポットだが、交換したものもALPHAなんじゃないかと思うが、元々付いていたものとは見た目も首の長さも違い、ワッシャーで高さ調整しました。元の配線をカメラに収め、芋ハンダにならないよう交換しましたが、ハイパスコンデンサが付いていた。過去に馴染まなかったのでハイパスはやめた記憶がありますが、まぁ純正に戻しましたよ。

【製造年】
SEのKoriaの場合、シリアル頭がEなら2004年らしい。うちのはE09xxxだった。そうか、20年前のギターなんだ。
https://www.prsguitars.jp/contents/about-serial-number

ネットを徘徊し製造年から概ね仕様を調べた。
Body:Mahogany
Neck:Rosewood/Mahogany
Neck Shape:Wide Fat
Fingerboard Radius:10inch
Number of Fret:22F
Pickups:Original
Control:Volume、Tone、5-Way PU Selector

【初期メンテ完了後】
ボリュームポッドを変えたら電装系は全く問題ないノイズレスな状態になりました。とにかくブリッジのスムーズさノイズの無さに驚かされます。PRSさん...シンクロの悪いところをぼほ消し去ってます。このアームは良いです。フロイドローズ要らんかも...と思わせるくらいだ。

PRS SEは、メーカー適正値に調整されていればプレイヤビリティに優れたギターであり、FenderやGibsonでなぜそういう構造?という欠点らしきものも見当たりません。兎に角、よく考えられ、よく調整された仕様になっていると感心しましたよ。

2025年1月2日木曜日

スマホリングと車載2024-2

11月末くらいから、温めすぎた記事ですw

スマホケースと車載ホルダが届いた。

Redmi Note 11に(kwmobile スマホケース Xiaomi Redmi Note 11 / Note 11S対応 ケース - 耐衝撃 滑り止め ソフト TPU シリコン - モスグリーン)を被せた。黄ばんだ透明TPUケースから交換しただけでテンションが上がった。
こいつもAmazonで検索してAmazon発送で安くてマシそうだったのがkwmobileというものだっただけなのだが、1000円以下で買えて普通に使えるのでアリだと思った。カラフルなケースを多く取り扱ってる会社みたい。
kwmobileスマホケースのモスグリーンに黒が合うだろうと思ってゲオ・マグネットリングステッカーを貼った。車載マグネットホルダーにくっつけてみたら、磁力も丁度いい感じ。

Androidサブスマホ用車載マグネットホルダー(ゲル吸盤)の設置位置が決まった。従来は、スマホで時計(純正オーディオ)と設定温度(エアコンパネル)が見えなかったが、今回はその点を改善した位置になった。悪くないので当面この位置で使ってみようと思う。

【カーチャージャー】
スマホホルダーを弄るついでに車内USB充電器も追加し2ポート増やした。今回用意したシガソケ充電器はダイソー。2口のPD対応が550円で売られていたので、どこまでPD対応か知らんが買ってみた。「超速充電カーチャージャーPD + Quick Charge 2 ポート20W」という商品名。glo充電用には問題は無さそう。
https://jp.daisonet.com/products/4562380815897

新たなスマホホルダーだけじゃなくて、従前から使っているスマホホルダーも車に残している。スマホ側はマグセーフリングの中に、従前スマホホルダー対応の直径25mmくらいの丸い鉄板も貼り付けた。これで車載ホルダーは新旧両対応という状況が構築できたワケです。選択肢が増えて便利なので、この環境で使い続けようと思う。