2025年2月12日水曜日

PRS SE EG HSS その5

ギターの弦、どうやってペグに巻いてます?

私は今まで、何の工夫もなくペグに巻いてました。3,4,5,6弦だと2~3周くらい巻く感じとしてます。1弦2弦は1度はブリッジ側で切れても治せるよう5~6周巻いてますw。貧乏性ですみません。プレーン弦は巻数を減らした方がチューニングは安定するんだろうなぁと常々思っていたので、ちょっと自分に合ったやり方を模索してみた。フロイドローズとかヘッドレスは今まで通りで何も問題無いので気にしてない。シンクロナイズドトレモロ搭載ギターをどう巻くかという話だ。

結論を言えば「ギブソン巻き」という通称、余弦を使ってロックしてしまう巻き方を採用だ。これなら細い1,2弦を巻数最小にしても外れることは無いし、アームダウンした時にペグ部分での緩みも最小化出来ます。

体感したメリットを教えよう。PRS SE EGで試したのだが、絶賛調整改造中なので何度も弦をベロンベロンに緩めてピックガードを外したのだが、プレーン弦も外れたり緩むことが無かった。しっかりロックすれば弦に癖がつくんで、これは良いですね。ストラト系はコレで決まりですね。

あらためて巻き方を復習するのに見たのはここらへん。
https://www.myujic.com/post/2017/09/08/%E5%BC%A6%E3%81%AE%E5%B7%BB%E3%81%8D%E6%96%B9%EF%BC%88how-to-re-string-your-guitar
https://www.rockin.co.jp/repair/gibsonmaintenancestring/

巻き方で音も変わるらしい。
https://www.digimart.net/magazine/article/2016090102169.html

今現在、フニャフニャ09-42なのにEGさんの生鳴りは十分良いです。

ちなみに私、弦の巻き方による音の違いは分かりませんでした。というのも、弦高変えたり、ピックアップ高を変えたり、ピックアップそのものを変えたり、ポットも変えたし、配線も弄ったし、どこまで弦の巻き方が寄与しているか全く分かりませんw

何はともあれ、弦を緩めても外れる気配が無く安心感が違うので、ギブソン巻きはオススメです。

ただね、そもそもチューニングの安定はアームダウン後にナットが抵抗にならないことが重要。弦が09-42だとアームダウン後に2,3弦の音程が上がるが、チョーキングすれば戻るという感じ。ナットの滑りを改善できれば09-42でも問題無いんじゃないかと思うので、ナット交換&グリス塗布で対処しようと思う。

【テンション】
ダダリオで弦のテンションを調べてみたら以下だ。単位は日本人向けにミックスして整理してみた。張力が以下らしい。
https://www.daddario.com/string-tension-pro

    Gauge 24.75inch 25.00inch 25.50inch
1st 0.009     5.6kg     5.7kg     6.0kg
2nd 0.011     4.7kg     4.8kg     5.0kg
3rd 0.016     6.3kg     6.4kg     6.7kg
4th 0.024     6.7kg     6.9kg     7.1kg
5th 0.032     6.6kg     6.8kg     7.0kg
6th 0.042     6.1kg     6.3kg     6.5kg

    Gauge 24.75inch 25.00inch 25.50inch
1st 0.010     6.9kg     7.1kg     7.4kg
2nd 0.013     6.6kg     6.7kg     7.0kg
3rd 0.017     7.1kg     7.2kg     7.5kg
4th 0.026     7.9kg     8.0kg     8.3kg
5th 0.036     8.1kg     8.3kg     8.6kg
6th 0.046     7.2kg     7.4kg     7.7kg

張力なんで、チョーキングや押弦に必要な力というワケじゃないのだが、参考にはなる。09-42と10-46は結構違っていて、頻繁にチョーキングする2弦の張力が1.4倍になるワケです。そして最も慣性重量が大きい6弦の張力が弱く、4,5弦がピンと張っていることが分かる。

押弦する力を簡単に算出する方法は無いかな?と調べたら以下サイトが見つかった。
https://classical-guitar-ss.seesaa.net/article/2014-02-25.html

F=(4T/L)×uと表されます。ここで,T は弦の張力,u は変位で弦高に相当,L は弦長です...みたいに分かりやすく解説してくれています。

これで計算してみたら、09-42ロングスケール2弦で約0.10kgfの押弦力が必要ですが、10-46ロングスケール2弦だと約0.14kgfの押弦力が必要となります。
これを応用して、チョーキングを出してみよう。チョーキングで8mm持ち上げるとすると約0.49kgfのチョーキング力wが必要になりますが、3弦も2mm持ち上げるのが同時に行われるとすると約0.66kgfとなる。1音チョーキングには押弦との概ね合算となるので、約0.76kgfの指力wが必要ということになります。これが10-46で行うと約0.14+0.88=1.02kgfの指力wが必要になりますね。マジか。これってノートパソコンを指一本の指先で持てと言われているようなもんだと思う。うん、ハードだね。

もうね、なんかリッチー・ブラックモアのギター弦Picato RB77(10,11,14,26,38,48)が凄く理にかなっている気がしてきた。まぁそこに寄せるなら09-46かなぁ。

PS.アップ順を間違えたw

0 件のコメント: