2025年5月21日水曜日

PRS SE EG HSS その9

GOTOH LS105というサドルを注文した。レアなのかバックオーダーとなって2~3か月待ち...とか言いながら、注文から約2か月経った4月中旬に届いた。

PRSのシンクロもどきなブリッジは独自規格。6点支持シンクロだが、やってることは2点支持と同じくボディに対しフラットに浮かせてマウントする方式。そんな私がPRS用に選んだサドルはGOTOH LS105。
https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/346117/

サドル単品に2万近く払う人も少ないだろうから、LS105を手に取る人は少ないと思う。なんか積極的に売ろうという気配が見えないので、そのうちディスコンになるんじゃないか。そもそもPRSブリッジに付けようなんて人は余計に少ないと思う。だが、私はPRSみたいにスムーズなアームにこそマッチするアイテムだと思う。

何はともあれGOTOH LS105。

PRS SE EGブリッジ拡大。


6弦サドルはオクターブチューニングの関係から一番後ろに下げたかったのでお尻側の角をやすりで落としてスプリングも排除した。これでオクターブチューニングが許容範囲になった。他の弦のサドルを削る必要がなかったけど、5弦もスプリング無し、他の弦もスプリングを短く切った。なので、GOTOH LS105はPRS SE EGブリッジにスリップインではなく、オクターブチューニングをしっかり出そうと思うとそれなりに加工が必要。PRS純正サドルはストラト用より1mmくらい短いようです。

サドル交換ついでに、シンクロトレモロ止めネジの高さ調整し、ナイフエッジ部に極圧潤滑スプレーグリスを吹いておいた。そして、チューニング安定感重視で、自作アーム・ストッパーを装着しダウン専用にした。とりあえず、純正サドルより大幅にチューニングが安定した。あとはナット側の問題だ。

弄ってて思ったのが、6弦でチューニングメーターの暴れが激しい。少しリアピックアップを下げたら暴れ具合がマシになった。6弦のオクターブチューニングを合わせようとすると、サドル位置を後ろに下げるが限界に達するので、代わりに弦高を下げてオクターブチューニングを合わせている。6弦側ナットもあと0.1mm下げたかったので、フレットファイルも購入してナットを削ってみた。買ったのは弦溝10-46用「HOSCO Luthiers Tools ナット溝切りヤスリ 3本組 エレキギター用 TL-NF3E」、多分一生ものだ。

最終的に弦交換し、ダダリオ09-46弦で1.50-1.75mmの弦高にした。チューニングの安定だが、ピックアップからの出音をチューニングメーターで見て暴れが許容範囲で上げてCDに合わせてギターを弾いてみたんだけど、巻弦の音が濁ってCDと同じ音にならない。なので更に1mmほどリアピックアップを下げたらCDと同じ濁りのない音が出た。おお!磁力の影響とは、こういう事か!と納得。
リアに使っているDuncan SH-5の磁力の影響が大きいようでした。セラミックマグネットのSH-5でコレなので、より磁力の強いアルニコ5マグネットのSH-14だと更に影響が大きいんじゃないかな...知らんけど。

結果的に今、リアピックアップの6弦フラットポールピース上面と弦上面をデジタルノギスで距離を測ったら6.3mm、1弦では3.6mmだった。
デジタルノギスで測った6弦の太さは1.1mm、1弦の太さは0.1mm。つまり、6弦下面とピックアップ上面でクリアランスが5mmくらい必要らしい。パワフル感重視で3~4mmとかじゃ和音に濁りが出るようです。多分、巻き弦の方が磁力の影響を受けるので、まずは6弦側のピックアップ高さを決め、それに合わせて1弦側を高さ調整するのが良さそうだ。
弦2本の和音が濁るとCDのような音にならないので、結構ピックアップを下げたセッティングになったが、これで思った通りの音が出るようになった。

思った通りの音が出ないと、違和感が思考を鈍らせ演奏が疎かになりミスが増えます。ギターが弾きにくいと感じるのは、ギターセッティングが悪く、そのギターの持つスイートスポットに到達していない状態なのだろう。フィンガリングがやりずらいのは弦高調整、音程感の違和感はピックアップ高さ調整・オクターブ調整が重要ですね。

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