使い勝手が良くお気に入りのKiller。仕様について振り返ってみよう。
・オリジナルのFroyd Rose搭載(ライセンスじゃない!)
・ネックがヒールレスジョイント(四角じゃないが4点)
・1Vol1Tone,ダイレクトスイッチ付
・ジャックが短い足の先にある(ボディ裏舟形じゃない)
この仕様から1988~1990くらいのモノなんだろうと思われる。当時の値段がなかなか検索ヒットしないが、多分155000円だったのだろう。一説によるとジャックが初期型以降は舟形になったような雰囲気。舟形じゃないから、うちのは初期のKG-Stallionなんだろうなぁ。
ピックアップがリア:LZ-510 Dyna-bite、フロント:LQ-500という今でも売ってるピックアップ。コイツは優れモノで気に入っている。意外なことにハイパワーすぎないのでハイが潰れずフロントは実に味のある音が鳴る。フロントリアのミックスではカッティングも出来るような組み合わせだ。見た目からは想像できないかもしれないが、70~80年代ロックとかも非常に合う音が出る。
弾きこんでみて分かったけど、フロイドローズをダウン専用とすることで、チューニングもアーム無しギター以上の安定感なので、すごく気に入った。ほかのアーム付きギターもダウン専用にしたくなるくらいコンディション維持が楽だ。信頼性って重要だと感じさせられるギター仕様だね。なお、アーミングする時の操作は、フローティング設定同様にアームを上下に揺する操作をすると違和感なく音を揺らすことが出来る。
なお、アーム慣れしてない人のただただアームを押し下げるやり方だと、アーミング中の音程は常に基音からフラットした音しか出ないので、ヘタクソに聞こえるんですよね。シンクロとかでガッチガチにアームアップこれ以上できません状態でバネを張っていると、そもそもスムーズなアーミングは出来ないので、アームを使わない前提でのバネの張り方だと認識すべきだ。ダウン専用でもアーミングすることを前提とするのであれば、1弦が切れたくらいなら音程を誤魔化せる程度のバネの張りにするべきだろう。フローティング+αのバネの張りなんです。
【6弦解放の音程が低い】
そんなスタリオン君ですが、2024年末頃に6弦解放のチューニングが合わなくなった。例えば6弦5フレットを押さえた時にAが出るようチューニングを合わせると、解放時Eが明らかに低い。ブリッジ側の弦接点がおかしいのか?と思い、ちょっと弦を切り詰めてみたりしたのだが治らない。もしかしてヘッド側かと思ってナットキャップを外してガン見したら、ロックされているナットキャップ部から0フレットまでの間の1~2mmくらいが振動しているようだ。ナットキャップ~0フレットの箇所に摩耗が見られ、特に6弦が削れているようだ。その結果、解放弦だけスケールが1~2mm長い状態だったのですよ。
ロックナットの0フレット側高さを少し稼いであげれば治りそうだなと思い、ロックナットを外し0フレット側の下に紙2枚(約0.2mm)を幅1mm少々に切って挟み込んで再度ロックナットを装着したら、チューニング問題は解決した。というか、全部の弦の音が少しハッキリしたように感じた。どの弦もナット部でバズり気味だったんでしょうね。0フレット位置では弦高が0.2mmくらい上がったハズだが、操作性に違和感は感じなかった。0.2mmくらいまでが違和感を感じる感じないの境界線だと思う。
ナットを弄って思うのが、解放弦の音のハリが変わるのは分かるんだが、フレット押弦した音も変わるんですよ。これのメカニズムは説明に苦慮するんですが、弄る人はだいたい感じるようですね。ようは、どっかで弦がバズっていると、それだけでエネルギー損失し、高周波数帯が減衰しやすいんでしょうね。
今回分かったのが、フロイドローズのロックナットのナット側も摩耗するということだ。30歳越えのギターですから少しずつ摩耗したのでしょう。
対策としては、ロックナット取付角を0フレット側をほんの少し高くする。ロックナット交換も良いのかもしれませんが、ネックへの固定方法も様々なので、スリップイン出来るものが簡単に入手出来るかどうかも怪しい。だったら、私のやった対処方法が正解、ロックナットの高さや角度は、シム(紙)で調整がベストだろう。なんせ相手にしているのは0.1~0.2mmでの調整だ。
あと、ナットキャップ底面(弦が触れる側)にRが無いように見え、ナットとナットキャップのRが一致しないから、弦をホールドしているのがナットキャップの腹に見える。ナットキャップの端でホールドしてほしいなぁ。これも、ロックナットの摩耗につながると思うんだよね。調べてみると、ナットキャップもメーカーや年代によってナットのRに沿ってたり沿ってなかったりするようです。気になるので、ナットキャップに少しだけRを付けるようヤスリで削ってしまおうか考え、やるなら丸い缶に紙やすりを貼って、その上でナットキャップに軽くRを付ければ良いのだろうと思うが、ナットキャップのメッキが取れるのもどうなんだろうね。
ナットって重要だなぁ。メカニズムを知らないと、こんなもんなんだと放置されギターの寿命とか思われるんだろうな。弦を交換したら治るよとか、弦が09-42だと細いとか、見当違いのアドバイスが聞こえてきそうですね。今までフロイドローズのロックナットが摩耗したって話はほぼ聞いたことがない。ロックナットのところで弦長がおかしくなっているんじゃないかとアタリを付けた上でナットキャップを外してロックナットをガン見したから気付いたようなもんだが、こんなの普通は気付かないよ。
2025年1月31日金曜日
Killer KG-Stallion その8
2025年1月30日木曜日
PRS SE EG HSS その4
久々のHSSピックアップ搭載ギターのEGさん。実はAriaProIIのWildcat以来かもしれない。(日本的にはSSH・シンシンハムだが、世界的にはHSSと言うらしい。以降も混在すると思うがご容赦ください。)
Tokai Silverstar改は、私が手にしたコンポーネント時点でHSH(今思えばデイブマーレイ仕様)で、私は削って組み立てただけ。先日までSSH(リアはシングルサイズハムのHot Rails)だったのだが、今はHot Rails 3発搭載で、HHH,HSH,HSSという切替式というところです。ストラトで慣れているHSHをデフォにしていますね。
PRS SE EGのピックアップは型番が分からないし、ネットで見た同年式同色同形式ギターとシングルコイル抵抗値が違うが、同じものだと思うんだよなぁ。
https://do9memo.wordpress.com/2020/03/04/prs-se-eg-ssh/
私は今まで同様に5Wayスイッチに入るところで抵抗値を調べたので、リアハムバッカー:14.7KΩ、フロント・センターシングルコイル:6.0KΩということにしようと思う。
PRS純正的なピックアップ高さ設定にしたが、何だかリアがおとなしい気がする。フロント出力がさびしいので最終フレット抑えた弦とポールピースが2mmくらい確保できるよう調整したし、リアも同様に1弦で2mmくらいに上げたが...
多分、私の他のギターは歪み用ピックアップばかりなので、同じエフェクターセッティングで使うと少々物足りなく感じるのだろう。EGさんがメインなら良いのかもしれないんだけどねぇ。
え~~~っと、Gibson Flying Vから外したSH-5さん(Vは純正496R,500Tに戻っている)と目が合うんです...そうですか、じゃぁEGさんにSH-5さん(ゼブラ)を積むかw。EG純正ハムが14.7KΩ、SH-5が14.1KΩなので、交換しても出力バランスは悪くならないだろう。
なお、フロント・センターは挿げ替えるほどシングル慣れしてないので純正のままだが、ピックアップカバーを手持ち白と挿げ替えようと思ったらFender系シングルコイルのポールピース幅より若干狭いことが判明。シングルはずっとこのままだろう。
なにはともあれEGさんのリアにDuncan SH-5を積みました。ピックアップ配線ですが、緑線はPUセレクターに、黒線はグランドに接続しましょう。逆だとリアとセンターのハーフトーンでフェイズサウンドになるよ。
音はDuncanの中域マシマシ感があって、トーン・ボリュームのコントロールで色々なロックサウンドが出せて気持ちいい。具体的にはMEGADETH(Holy Wars)からJudas Priest(Free Wheel Burning)まで、そしてJimi Hendlix(Purple Haze、センターのシングルを使った)的雰囲気まで、同じマーシャル系アンプのセッティング(GT-1000 COREのX-OPTIMA)で出せた。
なお、PRS SE系はハイパスをOFFしないとボリュームを絞った時にジャリジャリしてしまうので、私はハイパスキャンセルするスイッチ増設しハイパスOFFをデフォとしている。
ちなみに、私はリアのシングルってあまり好きになれなくて、それよりセンターのシングルの方が好きだ。どうしてもリアでシャリーンって鳴らしたいなら、タップするよりハム・ハイパスONでボリュームを絞った方が好きかな。まぁ、アンプセッティングがハム用だから、リアをタップしたらアタック音がキツイので、このくらいで丁度いい。というワケで、私にはリアのタップは不要なので、そういう機構は組み込んでないワケです。
【おすすめハム】
ピックアップ交換について良い悪い要不要など色んな意見があって良いんですが、私個人の感想としては比較的安価なDuncanへの交換で概ね満足している。私はMarshall1959とSD-1の組み合わせサウンドが好きなのですが、私が使っているDuncanのSH-5,SHR-1b,Duncan Desighed HB-103(SH-6も合うのだろう)あたりはマッチしていると思う。
だが真のオススメは、往年のKillerシリーズに標準搭載のリアLZ-510 Dyna-bite、フロントLQ-500だ。
Killer LZ-510 Dyna-bite(磁石:アルニコ5、抵抗値:14.3 kΩ)は、その仕様からはSH-4(磁石:アルニコ5、抵抗値:16.4 kΩ)とSH-5(磁石:セラミック、抵抗値:14.3 kΩ)の中間的な感じだと思うが、同じ抵抗値のSH-5より味わい深くこれがセラミックとアルニコ5の違いかなと思う。セラミックの方が乾いた音で平坦な気がするが、逆に言えば整っているとも言える。何を求めるかの話だと思う。
在庫処分なのかバーゲンプライスだ。
https://www.killer.jp/parts/pickup-lz-510-dyna-bite.html
https://www.killer.jp/parts/pickup-lq-500.html
https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/165136/
https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/165135/
Killerピックアップを弾いてしまうと、Gibson 496R,500Tがクソに感じるw。Killerは、もっともっと高い評価があって良いピックアップだと思う。ビンテージ系より出力はあるけど高出力ピックアップというほどではない。生音も使えるし、フロントリアミックスもバランス絶妙でカッティングも出来るし、フロントもモコモコしない。枯れた音と言えば、ツェッペリンのようなサウンドも、ビートルズのハードデイズナイトみたいな音も出る。万能感が半端ない。
私があまり他人に勧められないのは、DiMarzio Super Distortion。私はビンテージ的なのを使っているが、リアで良い音にしようと思うと結構弦に近づける必要があるが、代わりに生音が割れがちになるなど、癖が強い。80年代の本物サウンドを出したい時に気分は上がるが、常用しようとは思わない。
2025年1月29日水曜日
PRS SE EG HSS その3
PRS SE EGの調整をするのに何を参考にしたら良いか悩みますよね。
一応、以下がSE Custom24の参考になると思う。
http://guitardoshiroto.blogspot.com/2020/05/prs-guitars-custom24.html
上記サイトに、本国のPRS Guitarsの公式サイトのサポート情報にセットアップに関するページがあることが書かれていた。これは根性入れて見るしか無いだろう。(直訳は下に置いてます。)EGシリーズはディスコンなので情報が少ない。似た仕様のシリーズを真似てセッティングしていこう。
以下数値でセットアップしてみて使ってみて微調整かな。
【私のPRS SE EGセットアップ用メモ】
ダダリオのゲージで見るので、0.25mm刻み。
■12フレット:1弦:1.5mm -1.75mm、6弦:1.75mm - 2.00mm
■リアピックアップ:1弦:2.0 mm、6弦:2.75 mm
■フロントセンターピックアップ:1弦:3.25 mm、6弦:4.00 mm
■ブリッジはボディ平行に1.6mm浮かせるらしい(PRS公式が探せなかった)
https://ameblo.jp/goldstar-guitar/entry-12342913608.html
10円玉が1.5mm、片面に紙一枚貼ると1.6mm。
弦高・ピックアップ高を出荷時相当に調整した。調整前から弦高を結構上げた形になるのだが、チューニングも安定したし、音に芯が出た。なんだ09-42でも大丈夫だ。少し弾いてみたら他のギターに比べ出力がちょっと弱いのでピックアップを演奏上問題ない範囲で上げ、ひとまず完了とした。
何度か弦を緩めてエスカッション付けたりしていたせいか、試し弾きしてたら先週交換したばかり弦なのに1弦が切れた。切れたんだけど、切れた1弦がナット溝に引っかかってた。
ん?そこに引っかかるって何?
チューニング上の悪さは目立たないんだけど、弦溝が少し削れているのかな?と気になりだし、ナット交換すべきかどうか考え中。一説によると、PRS SEのナットはあまり良くないという話もあるが、20年前に9万くらいのギターのナットに文句をつけるのもどうかと思うんだ。というワケで、ナット交換のためのリサーチだ。
PRS SE EGのネックは、Neck:Rosewood/Mahogany、Neck Shape:Wide Fat、Fingerboard Radius:10inchだと思われ、ようはPRS SE EGは250R(10inch)の指板。古いストラトレプリカのTokai Silverstarは7.25 inch(184R)だろう。Gibsonは12 inch(305R)らしい。PRSは指板RもGibson,Fenderの中間なんだね。
私はTUSQ溝付きのものを高さ調整して使うつもりだが、PRS SEに合うナットが手に入るかどうかという話。私のPRS SE EG 2004の実測で、ナットは幅5.8mm×長43.3mm×高8.4mm、E-E:35.7mmだった。ダイソーのデジタルノギスでラフに測ったので0.5mmくらい誤差があるかもしれないのは、ご愛敬ということでご容赦下さい。
私が調べた範囲で使えそうだなと思うのは以下だ。
⓪PRS SE EG 2004の実測
幅5.80×長43.30×高8.40、E-E:35.7
①BLACK TUSQ XL NUT PT-6643-00
エレキギター用スロット付
幅5.98×長42.95×高7.95、E-E:35.22
②BLACK TUSQ XL NUT PT-6060-00
エピフォン*スタイルスロット付(*2014年以前)
幅6.16×長43.94×高9.08、E-E:34.14
③BLACK TUSQ XL NUT PT-6010-00
ギブソン用(エレクトリック)スロット付
幅4.71×長43.53×高9.37、E-E:35.87
PRS SE Custom24で定番は①への交換だ。正確にはネック幅より0.5mmくらい狭く、E-Eも0.5mmくらい狭いらしい。弦落ちしない範囲でE-Eは広い方がローコードは弾きやすいと思うし、PRS SE Custom24とPRS SE EGでナットの高さも違うんじゃないかな。
②ならできるし、交換している人も居るけど、E-Eが狭いのが気になる。
私には③かなと思うが、幅が狭いのでネック無塗装部が露出するかもしれないのが気になる。純正ナットの溝が深いので①でもナット高さは足りるのかもしれない。ちょっと考えてみようと思うが、どうせ注文とか通販とかするなら①③両方買っても良いのかもしれないね。
オマケ:フレット磨き
フレット磨き用にピカールの小さいボトルを探していた。以前、大掃除時期に100均で見た気がするのだが、それ以降見つけられない。なんか代替品はないかな?と調べていたら、DAISO「シルバーアクセお手入れシート」というのが見つかった。ちなみに、フレットの汚れ落としには100均スチールウールを使い、艶出しに100均シルバーアクセお手入れシートを使うのが良さそう。
...とか考えていたのだが、よ~くよく考えてみれば超微粒子コンパウンド配合ポリッシュを持っていることに気付いた。Freedom Custom GuitarのGLOSSING POLISHだ。Gibson Frying Vのネック磨きに使ったのだが、こいつは金属パーツの艶出しでもある。大量に使うものではないので余っており、先日久々にPRSピックガードの艶の無くなっていた部分の艶出しに2~3滴使った程度。なんのことは無い...艶出し持ってたよorz
とか言いながら、VIVAでピカールのチビボトルを見つけた。何故かカー用品に売ってたw
【以下、PRSの使えそうなところを直訳】
https://support.prsguitars.com/hc/en-us/categories/4407425254427-Electric-Guitar
https://support.prsguitars.com/hc/en-us/articles/4414758390811-What-are-the-factory-specifications-and-string-heights-for-my-PRS-SE-guitar-setup
https://support.prsguitars.com/hc/en-us/articles/4408310400667-Pickup-Heights-and-Pickup-Height-Adjustment
■PRS SE ギター セットアップの工場仕様と弦高は何ですか?
まず、弦が十分に張られたら、楽器の音程を合わせます。弦の張力と調弦を繰り返します。
次に、トラスロッドのリリーフを調整し、楽器を再チューニングします。
最初のフレットにカポを使用し、1 番目と最後のフレットで弦を押さえながら、フレットの上部から弦の下部までの距離を測定します。PRS SE ギターのリリーフは、8 番目のフレットで 0.3/64 インチ - 0.6/64 インチ (0.1 mm - 0.3 mm) になるはずです。
リリーフが設定されたら、楽器を再チューニングします。弦高の測定値は次のようになります (フレットの上部中央から弦の下部まで測定)。
6弦
トレブル側弦高 1 フレット: .64/64” - 1.5/64” (.2mm - .6mm)
ベース側弦高 1 フレット: 1/64” - 2/64" (.4mm - .8mm)
12フレットのトレブル側弦高: 1.8/32" - 2.3/32" (1.4mm -1.8mm)
12フレットのベース側弦高: 2.2/32” - 2.4/32” (1.5mm - 2mm)
フロイドローズ トレブルサイド弦高 1 フレット: .6/64” - 1.5/64" (.2mm - .6mm)
フロイドローズベース側弦高 1フレット: 1/64” - 2/64” (.4mm - .8mm)
フロイドローズ トレブル側 12 フレットの弦高: 1.8/32" - 2.3/32" (1.4mm -1.8mm)
フロイドローズベース側12フレットの弦高: 2.2/32” - 2.4/32” (1.5mm - 2mm)
弦高はHi EからLow Eまで徐々に高くなっていきます。
7弦
トレブル側弦高 1 フレット: .64/64”- 1.5/64” (.2mm - .6mm)
ベース側弦高 1 フレット: 1.2/64” - 2/64” (.4mm - .8mm)
12フレットのトレブル側弦高: 1.8/32" - 2.3/32" (1.4mm -1.8mm)
12フレットのベース側弦高: 2/32” - 2.5/32” (1.5mm - 2mm)
弦高はHi EからLow Bまで徐々に高くなるはずです。
これらの測定値は「工場仕様」のアクション高さであると考えています。好みに応じて調整できます。
■PRS Fiore ピックアップの高さ仕様:
アクション、イントネーション、ネック リリーフが仕様通りに設定され、楽器がピッチに調整されたら、高音 E 弦と低音 E 弦を最後のフレットで押さえ、弦の下部からピックアップ ボビンまたはカバーの上部中央まで測定します。
トレブルピックアップ
高音側は2.5/32インチ[2 mm]。
ベース側は3.5/32インチ[2.8 mm]。
ミドルピックアップ
高音側は4/32インチ[3.2 mm]。
ベース側は5/32インチ[4 mm]。
ベースピックアップ
高音側は4/32インチ[3.2 mm]。
ベース側は5/32インチ[4 mm]。
お好みに合わせて味付けしてください。
【直訳おわり】
2025年1月28日火曜日
PRS SE EG HSS その2
前回、調整しましたが、何度も弦を緩めると切れやすくなるので弦交換はしていませんでした。まだ死んでない弦が付いているとしても、新品弦に交換しスッキリしたいと思った。ゲージを10-46(が付いているように思う)から手持ち09-42にして、セッティングがどう動くか鳴りはどうかというところが気になります。弦のゲージをかえたらトラスロッド・ブリッジ等々弄るので、それならカスタムもしちゃおうという気になってしまった。まぁやってみようw
【ハイパス】
自分の使い方ではハイパスが邪魔な時がある。というのも他のギターにはハイパスがない。フットボリュームと組み合わせてゲインコントロールすれば良いのだが、ハイパスキャンセルスイッチをトーンに仕込むのが良いのかもしれないと思いついた。私は普段はハイパスは使わないと思うんで、トーンをスイッチポットに交換してプル時のみハイパスが効くようにしてみよう。
純正トーンポットが500kΩBカーブ、手持ち中古スイッチポットが500kΩBカーブだったのでこれを使いつつ、トーンコンデンサはPRSのものとした。中古ポットの調子悪かったら、スイッチポットは500kΩAカーブ新品が在庫しているので、純正とカーブは変わるが交換可能なのですよ。
【ノブ】
純正の黒い金属ノブ、特にボリュームだが、背が高くてアームに当たる時があった。それに目盛りが無いので手持ちのノブに交換しよう。手持ちは、ストラト用の白・黒、レスポール用アンバーがあり、この見た目に合いそうなレスポール用アンバーを使うことにした。ノブは、スイッチポットを操作しやすいよう、少し浮かせたセッティングとした。
【エスカッション追加】
見た目が黒ばっかりで寂しいので、リアハムにエスカッションを付けようと思う。このEGのリアピックアップはポールピースの高さ調整が無いので、余計にノッペリして見えるんですよ。
手持ちに真鍮のハム用エスカッション(リアルに1980年代パーツ)があった。これはTokai Silverstar改でDiMarzio Super Distortionのマウント用に使っていたものだ。表面コーティングが剥げまだらに緑青が浮いている。リア用の傾斜付2~3mm厚、フロント用平坦1mm厚がある。最初は傾斜付を装着したのだが、弦とピックアップが概ね平行になったせいか、はたまたエスカッションにピックアップが囲われたせいか、音が細くなった気がした。なので音質面で影響が出ないだろう平坦1mm厚真鍮エスカッションを当面使うことにした。やれた感じが良いアクセントになった。なおエスカッションはピックアップネジに挟み込む形で共締めだけです。
【フレットクラウン】
フレット擦り合わせをするか悩んだが、フレットの背も低いしバズりも無いので、フレットクラウンをフレットファイルで整えるだけにした。
【弦交換】
中古入手状態で10-46のまだ生きてる弦が張ってあったが、リセットしたいのでエリクサーの09-42(NANOWEB)に張り替えた。シンクロのバネも少し調整した。
【カスタム完了】
私仕様のPRS SE EG 2004改が出来上がった。見た目も、ノッペリした黒から、歴戦の勇者感wが出て満足だ。
演奏性は問題ないのだが、なんか音が細くなった気がするので弦高を測ってみたら、1弦1.25mm、6弦1.5mmという感じで低すぎたw。モデルによって諸説さまざまだが、以下が参考になるかも。
http://guitardoshiroto.blogspot.com/2020/05/prs-guitars-custom24.html
なんかアームを使うとチューニングも盛大に狂うなぁ。09-42弦でネックが馴染んだら、色々適正値に調整しよう。
2025年1月27日月曜日
PRS SE EG HSS その1
新たなお友達が来ました。タイトル通りのPRS SE EGというギターでHSSな仕様です。ちょっと色が渋すぎる気もしていたが、試奏してみたら感触が良かったので買ってしまいました。
PRSに求めるものは、25インチスケール・セットネック・PRSシンクロブリッジ。PRSの気に入らないところはCustom 24などの独特なトルグスイッチの位置。そういう私に、この個体は丁度良い仕様でした。
購入にあたり、セットネックなんでネックポケットにシムを挟んで調整というのが出来ないので、ローフレットからハイフレットまで弾きながら慎重に現状確認したんですが、まぁブリッジで調整できる範囲だと思ったし、なにより生鳴りが良かった。セットネック恐るべし。Gibsonより生鳴りするんじゃないかな。知らんけどw。
こいつの問題点は、ボリュームポッドをグリグリまわしても接触が治らない感じなので死んでいたようです。あとはブリッジ調整がヘンだな。
試奏はセカストにおいてある試奏用のVOXパスファインダーでしたが、意外に十分な歪みもあるんでテストには良いです。安い自宅用中古アンプが欲しい人がいたらVOXパスファインダーでも良いんじゃないかと思ったくらい。試奏してたら子供ちゃんがガン見してた。どうした?って声掛けたら、俺も弾きたいって言って走り去っていった。かわいいw
【軽い清掃】
家に連れ帰り、アルコールウェットティッシュで全体清掃、指板をオレンジオイルで清掃&脱乾燥肌し、なんか良い感じになりました。予想以上に傷も少なく綺麗な個体でした。なんか得した感じです。
【各種調整】
シンクロの6本ねじの高さが不揃いでブリッジ全体も傾いていたので、弦を緩めてブリッジ自体の高さをボディから1.6mm程度(目測w)でフラットになるようシンクロの6本ねじを調整。
それから、ブリッジサドルの高さも調整したのだが、まだトラスロッド調整もフレットすり合わせもしてないのに弦高は低めで大丈夫らしい。なんかPRS精度に驚いているんだけど...PRS SEの六角ネジはミリ規格のようで、GISUKEの六角レンチセット(私はインチとミリを持っている)が活躍しましたよ。
トラスロッド調整をしようと思ったら手持ちレンチが入らなかった。楽器屋に売ってるL字のトラスロッド調整器具じゃないとダメっぽいので買ってきました。PRS SEのトラスロッドのナット径は7mmらしいので、「SCUD WRE-7.0 トラスロッド用パイプレンチ 7.0mm」を買ってきたら使えました。(なお、SEじゃない高級な方は8mmらしい。)
【配線修理】
弦を緩めて中身を見てみた。ピックガードを固定するネジの上3本が長く、ほかは普通のネジだった。こんなところも普通のストラトと違うんだね。
配線は一度もハンダを弄った形跡がなく、比較的綺麗にまとめられているように思った。ただ、ピックアップ・配線・ポットは安物ですね。ちなみに、何となくアマゾンでポチった韓国製の5Wayスイッチ500円とほぼほぼ同じものがセレクタースイッチの正体でした。なんで既にスペアを持っているんだろう、運命かw。冗談はさておき、この5Wayセレクタースイッチは20年生きてるのだから十分な耐久性だろう、無理に交換する必要が無いと思う。
搭載ピックアップ
リアハムバッカー:14.7KΩ
フロント・センターシングルコイル:6.0KΩ
搭載ポット
ボリューム:ALPHA 500kΩAカーブ、181J 180pF 100V
トーン:ALPHA 500kΩBカーブ、2A223J 0.022uF 100V
搭載セレクター
5Way:ALPHA ALP-5W
https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/270680/
まずは死んでるボリュームポッドを在庫SCUDに交換した。メーカー名が書いてないポットだが、交換したものもALPHAなんじゃないかと思うが、元々付いていたものとは見た目も首の長さも違い、ワッシャーで高さ調整しました。元の配線をカメラに収め、芋ハンダにならないよう交換しましたが、ハイパスコンデンサが付いていた。過去に馴染まなかったのでハイパスはやめた記憶がありますが、まぁ純正に戻しましたよ。
【製造年】
SEのKoriaの場合、シリアル頭がEなら2004年らしい。うちのはE09xxxだった。そうか、20年前のギターなんだ。
https://www.prsguitars.jp/contents/about-serial-number
ネットを徘徊し製造年から概ね仕様を調べた。
Body:Mahogany
Neck:Rosewood/Mahogany
Neck Shape:Wide Fat
Fingerboard Radius:10inch
Number of Fret:22F
Pickups:Original
Control:Volume、Tone、5-Way PU Selector
【初期メンテ完了後】
ボリュームポッドを変えたら電装系は全く問題ないノイズレスな状態になりました。とにかくブリッジのスムーズさノイズの無さに驚かされます。PRSさん...シンクロの悪いところをぼほ消し去ってます。このアームは良いです。フロイドローズ要らんかも...と思わせるくらいだ。
PRS SEは、メーカー適正値に調整されていればプレイヤビリティに優れたギターであり、FenderやGibsonでなぜそういう構造?という欠点らしきものも見当たりません。兎に角、よく考えられ、よく調整された仕様になっていると感心しましたよ。
2025年1月2日木曜日
スマホリングと車載2024-2
11月末くらいから、温めすぎた記事ですw
↓
スマホケースと車載ホルダが届いた。
Redmi Note 11に(kwmobile スマホケース Xiaomi Redmi Note 11 / Note 11S対応 ケース - 耐衝撃 滑り止め ソフト TPU シリコン - モスグリーン)を被せた。黄ばんだ透明TPUケースから交換しただけでテンションが上がった。
こいつもAmazonで検索してAmazon発送で安くてマシそうだったのがkwmobileというものだっただけなのだが、1000円以下で買えて普通に使えるのでアリだと思った。カラフルなケースを多く取り扱ってる会社みたい。
kwmobileスマホケースのモスグリーンに黒が合うだろうと思ってゲオ・マグネットリングステッカーを貼った。車載マグネットホルダーにくっつけてみたら、磁力も丁度いい感じ。
Androidサブスマホ用車載マグネットホルダー(ゲル吸盤)の設置位置が決まった。従来は、スマホで時計(純正オーディオ)と設定温度(エアコンパネル)が見えなかったが、今回はその点を改善した位置になった。悪くないので当面この位置で使ってみようと思う。
【カーチャージャー】
スマホホルダーを弄るついでに車内USB充電器も追加し2ポート増やした。今回用意したシガソケ充電器はダイソー。2口のPD対応が550円で売られていたので、どこまでPD対応か知らんが買ってみた。「超速充電カーチャージャーPD + Quick Charge 2 ポート20W」という商品名。glo充電用には問題は無さそう。
https://jp.daisonet.com/products/4562380815897
新たなスマホホルダーだけじゃなくて、従前から使っているスマホホルダーも車に残している。スマホ側はマグセーフリングの中に、従前スマホホルダー対応の直径25mmくらいの丸い鉄板も貼り付けた。これで車載ホルダーは新旧両対応という状況が構築できたワケです。選択肢が増えて便利なので、この環境で使い続けようと思う。